- 2006年03月13日(月) 新しい物語の題名が決まった。 『密書』だ。 また悲惨な話だが…。 しかし珍しく、人間が死なないなァ。 『睡蓮』以来だ、光景が頭の中に、湧き出て止まない。 あとはどうやって、というか、どう時間をとって、語るか…かなあ。 あまりに輝かしい過去は、まるであなたから切り離されてしまったようだ。 そうだ、そうならなければ、あなたはそこに立っていられなかっただろう。 なぜならそれは――だからだ。 人は過去に支持されて生き、だが過去はときに人を殺す。 あなたの過去はあまりに輝かしすぎて、今をおびやかしかねない。 だからあなたは、それを遠くする。遠く、遠くする。 それは悲しいことか。それとも私が勝手にそう思うのか。 だってそれは、語ることができない悲しみに似すぎている。 ほんとうの幸福とは、ひとには耐えることができないものなのですか。 -
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