終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2006年01月24日(火)

結局、私はいつも輪を織り上げてその上をぐるぐる回っているだけだ。
幼時に習得しなかったものは、身にはならないということか。
核心に切り込んでゆく力がない。反骨と努力と妥協だけでは足りない。
いったいこれはどういうことだ。誰か教えてくれないか。
生きるとはどういうことだ。よく生きるとは。

ワーグナーのオペラ「ニーベルンゲンの指輪」、通称リング。
この物語で、主役の英雄ジークフリートは眠るブリュンヒルデを見出す。
恐れを知らぬジークフリートがそのときはじめて恐れを覚える。
これはつまり、恋のためだ。竜に立ち向かってさえ恐れを知らなかった
ジークフリートはこの美しい女騎士に恋をし、その心を求める。
世界の何を得ても、この女に嫌われれば彼は不幸のどん底だ。
恋にはそうした魔力がある。その魔力に捕われて女を恐れる。
死ですら死にすぎない彼の心を幸福にするのもズタズタにするのも、
ただこの何者とも知れぬ女の胸ひとつだからだ。

この教訓は、他人は永遠の謎であり、脅威と幸福の源泉であるということ。
もう28年も住んでいるのに、この世界は、私には他人顔だ。


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