- 2006年01月20日(金) ジンニーア、私の犬はどこへ行ってしまったのだろう? 亡霊の去るや、その到来よりさらに突然である。私は私の犬のことを考えている。まだ考えているのに、そして思いの中ではいともたやすく時は戻るのに、私の犬はもういない。日々を生きるには、人間は寂しすぎやしないか。 どうも、私はふさぎこんでいるようだ。いま私の前にあるのはありふれた事務机や多機能電話ではなく砂漠と雪と氷ででもあるようだとでも言うよりほか、この気分はあらわせない。ああまったく。仕方がない。 私は、私が見たのが亡霊であるとはもう信じていない。昨夜はそう信じたかっただけだ。私はただあの唐突な発作、物狂おしい追憶に憑かれたのだ。だが私のような生活をする人間が正常でいるためには、そうした発作は多分欠くことが出来ない。でなければほんとうに、砂漠の中で自分を見出すはめになるだろう。さもなくばどこかの病院の壁の内側に。 悲劇を気取って楽しいことなどなにもない。とりわけ私のような冷めた人間には。だからこのメモは、明日の私のための報告書だ。 -
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