終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2005年09月14日(水)

 いやはやまったくひどい目にあった。
 日本酒をデカンタ2つ空けたくらいで(ちょっとワインとビールも飲んだが)あんなへべれけになるとは思わなかった。上司に笑われたよ…。
 そして二日酔いがー…あー。朝方は身動きもならず。頭痛を引きずって出勤するが、夕方まで胸焼けで食事を取れず。自業自得だと誰も同情してくれないが、自業自得でも辛いものは辛いのだ。うまい味噌カツ食い損ねた。


 十月最初の主日は死んだものたちの日だ。マイエラではこの日、すべての武器が倉庫にしまわれ、厨房からは刃が姿を消し、農場の鋤さえ隠される。代わって灯火を常の倍も備え、白衣に身を包んだ僧や騎士たちが寝ずの番で灯りを守り、音楽や歌で闇と沈黙をなだめ押しやる役目につくのだ。それはひとりマイエラだけの慣習ではなく、ドニやアスカンタ、船着場の一部でも人々は灯火を立てて夜通し楽しい騒ぎを続けるのがならいだった。
 ククールはこの一風変わった祝祭が嫌いではない。長くなりゆく秋の夜に暗い地上に星々のように明かりが遠くまで散らばって、それらが歌い交わすさまは忘れがたく美しいものだ。それに、番にあたる二人一組の相手次第でドニの娘たちとの逢引にも絶好の機会となる。そしてくじで決まった相棒にククールはにやりと笑った。音楽好きの老僧だ。この老人なら頼まなくても一晩中、お得意の音程の外れた歌をうたってくれるだろう。
 ドニの酒場で、黒髪の娘が言った。
「ねえ、間違えないで。わたしはドニの西の丘にいるわ」
 ククールは娘の手を取って、白い柔らかいのひらに、音を立ててキスしてやった。うるんだ大きな瞳の娘は明るく染まった頬をして、いやいやをするように首を横に振った。なおも見上げてくる瞳にククールは言い聞かせる。
「もちろん、間違えやしないさ。間違えるはずがないだろう?」
「本当よ。わたし、フルートを吹くの。『恋心』の曲を吹くのよ」
 嘘をつく気などククールには毛頭なかった。所定の場所についたのは月の出のころ。相棒の老僧を多少もおだて、さらに寒さよけのために持たされたワインを少々飲ませてご機嫌うるわしく歌声はいよいよ朗々として聞くにも耐えなくなったところで、こっそりと闇の中に退散する。行く手はむろん、娘の待つ丘の方だ。そうだ、真っ直ぐに行くはずだった。足取りも軽く走りだし、だが途中から次第に歩みは遅く、やがてついには立ち止まったのは。
 それは、奇妙な思いが追いついてきたせいだ。そうだ、影のように。あの男は―団長は、兄、は―旧修道院の入り口にほど近い河辺にいるはずだと。それがどうしたと押しのけてしまいたい思いと、近づきたいという願いとが揺れ動き、不安定な振り子のようにククールの足にからみつく。

(睡魔に襲われて倒れ付す。続き書いたら読みますか?)


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