終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2005年06月08日(水)

日記にも書き込みをできないので、覚書代わりに。
ゴッホの自殺を悼んで弟テオが母にあてた書簡より引用する。

「この悲しみをどう書いたらいいかわかりません。
 何処に慰めを見付けたらいいかわかりません。
 この悲しみは続くでせう、私の生きている限り
 屹度忘れる事が出来ますまい。
 唯一つ言へる事は、彼は、彼が望んでいた休息を、
 今は得たということです。
 …人生の荷物は、彼にはあんまり重かった。
 …ああ、お母さん、実に大事な、大事な兄貴だったのです」

この後テオは発狂し、翌年、ユトレヒトの精神病院で死んだ。
兄弟は隣り合った墓に埋葬された。


ゴッホについて、小林秀雄は不思議な評を残している。
彼のいうには、ゴッホは、或る恐ろしい巨大なものが
無理にも彼を通過しようとするので、彼は苦しく、
やむをえず、その触覚について語るのだと。

テオは兄に耐え切れなかった。
そんな恐ろしい病に取り付かれた人間を愛するのは不可能だ。
だが兄は彼には大事だった。とても大事だった。
彼は経済的精神的に兄を援助し、その死によって発狂した。


こうした関係をマイエラの兄弟にあてはめることは不可能か。
私にとって兄は、運命と神と永遠を尋ねる魂だ。
弟は地上のものだが、しかし兄を愛さざるをえない。
理性に反して。その死を見れば狂うだろうか。
この物語を書かねばならない。過去を埋め終わったら。
それとも別の解釈を得るだろうか。真実と思量するに足る。


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