- 2005年05月26日(木) イゾルデに対するトリスタンは初め 王の使者として立ち現れ、 誘惑者、騎士、道化、子犬、病者、死者、死神に変容した。 トリスタンに対するイゾルデが、 誇らかな王女、女王、恋人、致死の毒、癒し手、死神と変容したよう。 それはまさに変身であり、変容ではないか。 奇妙な話だ。 彼らは互いの運命に分かちがたく結びつけられながら、 その糸の環の中で舞踏のごとく激しく変容する。 最初の姿とはもはや似つかないほど遠くへ行く。 愛または恋、それとも愛そして恋とはそのような練成の火だ。 その火炎のごとき足取りこそが生きるということなら すべてのあとにくる沈黙こそが死だ。 しかもそんなことはわかりきっている。意味のないほど。 -
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