- 2003年09月08日(月) ![]() 火事ですな。 えらい派手に燃えてました。 私はひとが傷つくのが嫌いである。 にも関わらず、火事場は高揚する。妙なことだが。 人が営々と築き、計算し、作り上げてきたものが、 いうなれば明日の仮定と昨日の累積が、目の前で崩壊していく。 火炎が飲み尽くしていく。あざ笑いはしない。 厳格な職人のように、黙々とまた粛々と、順序正しく例外なく。 高揚する。多分これを言葉にしてみたらこういうことだ。 ――生は生にすぎず、死は死にすぎない。意味などなかった、ほんとうは。 それがなぜ高揚につながるのか? いや、そりゃー… あるがままのものがあり、あるがままのものしかないということは、 どこか爽快なものだ。人間の意識と慣習と歴史の営々と紡いだものが 一蹴され消尽され、あったこともなかったようになる。 しがらみすべてが断ちきられていくようだ。 そして私は確認するのだ。 ここはやはり砂漠だったと。なにもなかったのだと。 …妙な話だ。 -
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