終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2003年07月29日(火)

少年犯罪の意味。

子供というのは社会の中心に存在する。
彼らがかくも変質している。これはなにを意味するのか?

「少年は狂ってる」と、とある人が言った。
なぜ、と、きいたら「価値観だね」と言われた。
「価値観がないんだ。今、六十代の犯罪も多い。
 その子供世代が四十代、その子供世代が今の少年だろ。
 終戦で旧世界の価値観が壊れて、それが今も尾を引いてる」

いわゆるヤに片足突っ込んでいる青年たちなのだが、
舎弟(正式には金融会社の社員)が集まって、兄貴分を殺した事件があった。
奇妙な事件だ。彼らは捜査当局に「いじめに耐えられなかった」と話している。
しかし…どうも、奇妙だ。まるで切実さがない。
彼らはそこで一定の未来を与えられているのだ。未来と、生計を。
まるで思いつきかぼんやりした希望でやってしまったのではないかとさえ見える。
「ここじゃない気がするんです」といって定職につかないフリーターのように。
ただヤはそうして安易に抜けることのできる世界ではなくて、
だから殺人という方向に流れ着いたようだ。

彼らはここにいないようだ。
「ここ」に。過去と未来を見渡すここに。
生と死を含んだ生活全体を生きる「ここ」に。
善悪の価値観を含んだ社会全体の一部である「ここ」に。
――「ここじゃない気がするんです」
だがそれ以外のどこに行けるというのだろう?
それは非人間の道だ。場所だ。


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