終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2003年05月23日(金)

『楽園の瑕』(1994、台湾)
 監督:ウォン・カーウァイ
 主演:レスリーチャン

1:
この作品見てわかった。
私は、映画はストーリーのない方が好きだ。

ただ人々が行き交う。
出来事は映像と独白で織り成されるにすぎない。
おそらく世界が事実そうであるように、始まりもなく終わりもない。
ただ見るものがそれを汲むばかりだ。


2:
人々は光と影を行く。砂漠と荒野の明るさは暗いほどだ。
物理法則に断りなく剣の一振りに水は立ち上がり山は毀たれる。
観客にいささかの断りなく時間軸は動き独白者は交代する。
音楽と映像と物語とそこに生きる人々の時は流れる。

愛が現れ悲しみと忘却と忘却しえぬ愛とが現れ、
生と愛を全うする強さが現れ。

そして。

人に拒絶されないためには先に拒絶することだ、と。
レスリー・チャン演じる主人公、西毒・欧陽峰は語る。
それすら結論めいたものではない。呟きだ。
映像は悲傷を呑んで始まったときのように終わる。


3:
物語は何も語り尽くさない。
断片が来てそれを生きる人の独白が来てそしてうつろう。
だからストーリーはない。
私はそういうのが好きみたいだ。

ところで私のレビューはレビューになってないなぁ……
それにしても今は亡きレスリー・チャンの美貌よ…(弔)


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