- 2003年01月21日(火) 外側<用語解説> 形ある一切のもの。刻まれた一切のこと。 “手”の書いたこと。 『“手”は記す、記しては先へと進む。 汝の全ての涙もその一文字をも消し得ず』 黒板を想像してほしい。 木枠がある。板がある。 板の上にはチョークで(あるいは釘で・血で・あらゆるもので) 文字を(あるいは絵を・図面を・無意味な模様を・あらゆるものを) 書くことができる。 今この黒板を、絶えず新たな目を持って眺めてほしい。 そこにあるものが<外側>だ。 木枠や板はあるいは変わりないように見えるかもしれない。 書かれている図面は一瞬一瞬違うかもしれない。 だが<今・そこ>にあるものが<外側>だ。 書くことはできる。消すこともできる。 木枠を傷つけることも板を傷つけることも、変造することさえできる。 (それにはむろん、板に絵を描くよりは才覚と労力が必要だが) だが一度でもそこに存在したという<事実>は消せない。 ある・あった――それが<外側>。 一切合切は全てそれに突き当たらずに生きていくことはできない。 第一、一切合財がそもそもそこに<ある・あった>以上、 一切合財こそが<外側>だからだ。 一切合財が書くものであり変造するものであり、また同時に―― 黒板であり書かれた文字であり絵だからだ。 (あ。裏返った) -
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