- 2002年07月01日(月) 風景。 1: 回想よりまだもっと生々しく。 一つの写真立ての飛んできて、 すぽっと写真のその風景に私を取りこんでしまう瞬間がある。 それは例えば。 雨上がり、犬を連れて実家の近所の竹林をウロついていたり。 遠い昔の小学校の、熱気と渇いた埃の匂いのする真昼の教室だったり。 布団に包まり、お袋さんが枕元、本を読んでくれる子供の夜だったり。 きみと二人、向き合って話したあの部屋だったり。 勉強会と銘打ってどうしようもなく爛れて遊んだ悪友の下宿だったり。 たった一人、どこまでもどこまでも歩いたあの砂漠だったり。 たった一人、眠れない夜のあの長い闇だったり。 する、のです。 2: その全ての風景、全ての空間、全ての――故郷を私は愛します。 それはほんとうのアルバム、 おそらくは天の彼方かどこでもない場所にある。 いつか私はそこに帰る。 そのアルバムに入りこんでしまう、そして戻ってこない。 だがそれは、まだ大分と先だ。 まだ、そのアルバムには、綴じ込まねばならない写真が、たくさんある。 に違いない、と、思ってる。 まだたくさんの風景、視界が、私を待っているはず。 私は見れるはず。 見たいんだ。 だから、まだ、ね。 猫にはなれない。 一つところには住めない。 遠くへ行きたいんだ。 見たいものがあるんだ。 -
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