- 2002年05月25日(土) ダンシング・ムーン、ダンシング・ワールド。 1: 久しぶりに、酔っ払って夜道を歩く。 (久しぶりでもないような) 酔っ払うと、やっぱりどっかのネジがふっとぶらしい。 感情や感官や、そのほか記憶の扉など。 (強気でいられるのは、いつだって日のあるうちだけだ) (頭上には満ちざる月、斑の雲に隠れまた顕れ) ダンシング、私は踊らない。 2: 夜に幾つもの扉が弾け。 夜の深さやその静けさ、かなしいほどの底に触れるような感覚。 おそらくは、この世の外に属するものですね。 (しかも人間の感官を離れたものではない) 永遠に、また瞬間に、あるいはまた人間の限られた時間と空間に。 (夜の底は掃いたように静かです。――道端の着飾った女たち) ダンシング、世界は静かにまた止まず踊る。 3: この世の外の記憶を、思い出しているのではないか、とさえ。 呟きたくなってしまいます。 どうにも久しぶりに、あなたを知りました。 ――ジンニーア。 (そのかみ、あなたは少女の足首に銀の鈴鳴らして優雅に歩き、 その長い髪はダンシング、踊るようでした。 私の方を振りかえらず、私を見ず、あなたは歩いてゆきました) あなたの姿を見てはいません。 あなたの残り香、もしくは――静かな予兆を見ただけです。 とても、悲しかった。 -
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