- 2002年01月02日(水) 関係の諸段階 1: 人間の可能性は、全て関係の内に開かれる。 父と母。 母と子。 兄と弟。 姉と妹。 教師と生徒。 友人。 恋人。 同僚。 敵手。 親友。 仲間。 俳優と観客。 主役と脇役。 悪人と善人。 施主と乞食。 上司と部下。 反逆者と支配者。 命令者と受諾者。 加害者と被害者。 ありとある――関係。 2: 「一匹だけのチンパンジーはチンパンジーではない」 なぜなら、チンパンジーの行動様式、その種の特性は、 一定の群の中でこそ真に顕在するからである。 チンパンジーは常にチンパンジーである。 だがチンパンジーが真にチンパンジーとなるためには、 群という場が必要なのである。 人間は、更にそうだ。 3: 人間の孤独は。 人間の破壊は。 ――関係の貧困、ないしは欠如にある。 言うほど単純なことではない。 関係は、幾つかの典型、幾つかの規範、幾つかの原型である。 その数種は完全に独立しており、多くのものはその組み合わせである。 関係の原型の一つないし幾つかを欠く人間は、 己の内部に何か欠陥があるとおぼろげに知りながら、 けっしてそれを案出することはできない。 それはちょうど、三原色のようなものである。 一つを欠けば、ある一群の色彩を作り出すことができなくなる。 ただ、関係の「原色」は、三つよりおそらく多いだけである。 -
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