- 2001年12月11日(火) 人間的な・あまりに人間的な。 1: 人間は、なに考えたってなに言ったって、 どのみち人間にしかすぎんさ、と、小林秀雄が言った。 ……ふぅん。 2: エラそうなあのひとだって、トイレに行くし、メシも食うんだ。 マジメぶってもこのひとだって、やらしいことも考えただろうし、したんだ。 ……なぁんだ。 好き嫌いをしたって、しいたけが食えなくったって、片輪になるわけじゃない。 寒い格好をしたって、たかだか風邪を引くだけだ。 遅刻をしたって、先生が出刃包丁持って追っかけてくることもない。 なぁんだ。なぁんだ。なぁんだ。 歌の音程くらい、ちょっと外れててもいいんだ。 知らないことがあったって、いいんだ。 赤点くらいじゃ、人生終わらない。 行儀でヘマしたって、存じませんでしたで通しちゃおう。 なぁーんだ。 もう、怖くないぞ。 3: 世の中が、怖くなくなったら。 そのとき、ふいに。 ……うーん。 4: ねえ、世の中ってもんが、「しょせん人間」の集まりだとしたら。 わたしは、何をしようか。 だって、わたしも、人間なんだもの。 なにか、できるはずじゃない? 世界に特別なお姫様なんていないなら、 わたしにだって、なんでもできるはずじゃない? なにを――しよう? ねえ、なにを、しよう? ああ、怖くないよ。 みんな、しょせん人間。 なら、どうしてわたしが怖がらなきゃいけない? そこのエラそうなおっさん、あんただって昔はガキだった。 あんただって昔はなにも知らなかった。 わたしはまだ何も知らないけど。 だけど、あんたにダメ扱いされたからって引っ込みやしない。 さあ、教えなさいよ! 今すぐ! ああ、なにをしよう! 世界は広い、ああ、なんて広い! 「しょせん人間」が生きてる。 だけど、それがどんなに美しいか。 ほしいものが多すぎるくらいだ。 ねえ、なにもかも教えて。ねえ、何もかも知りたい。 -
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