あふりかくじらノート
あふりかくじら



 夕空へ解放されていく。

このところ、電車の中で音楽を聴くようになった。
もともとはベリーダンスの振り付けのイメージ・トレーニングのために「エル・マリカ」を入れていたのだが(イメトレは実はけっこう危険である。無意識のうちに思わず手や足などがぴくっと動いたりくねったり・・・おっとやばい!みたいな)、それだけではもの足りないので、ジンバブエのムビラ奏者チウォニソ・マライレ(Chiwoniso Maraire)とか、その他もろもろ。

今日、夕暮れに似合う曲はなんとなくJohn Mayerというひとの"Clarity"だと思った。(これ
いままで朝の澄んだ空気が似合う曲だと思っていたのに。ともかく、京葉線から見る夕暮れ時の東京湾はほんとうにうつくしいのだ。


喧嘩というほどではないけれど、母親とちょっとしたことがあって自分は思わず考え込んでしまった。肉親との間にあるものって、やっぱりいつでも根深いのだ。もう30年もつきあっていれば。
母が30年抱えてきたものがあるのと同時に、わたしにも母が30年いい続けてきた愚痴というかわだかまりみたいなものが、いつしか心のなかに積み重なってきていたし、それに触れられるともう心底うんざりするのだ。それでも、執拗に同じところを穿り返す。それが肉親なのだ。

うまい付き合い方をしていようと思うけれど、母親だということで甘えがあるのか、わたしも向きになって言い返してしまうことがある。そういうとき、お互いに容赦なく傷つく。わかりきっていることがらで。
長い年月を経ると、許せるものと許せないものが恐ろしく深くなってくる。

実家を離れている期間が親とうまくいっている時間なのは、やっぱり余計なところに触れないで生きているからなのだろう。

30歳を過ぎて実家に戻るというのは、やはりこのような難しさがある。母のためには、わたしは離れたほうがほんとうはいいのだろうけれど。



19歳のころに家を出たわたしは、いったいどう思っていたのだろうか。
あまり思い出せない。






【追記】
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2007年09月18日(火)
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