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■ 世界との距離。
「自分に向けられた優しさに対する、適正な喜びや感謝の度合いを、一体どうやって人は計っているのだろう。 適正な喜びや感謝の度合い?私にはわからない。 わたしの心の目盛りは、壊れているのかも知れない。 だが、心の目盛りとは、いったい何だろう。 どうして心に目盛りがあるのか。
ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は」
『世界音痴』穂村弘
世界との適正な距離のとり方を、自分に向けられた誰かの優しさの受け止め方を、わたしはときに見失う。
ガラスに映りこむ夕暮れのように、わたしは世界を移す鏡を持っているはずなのにね。
穂村弘というひとの作品、うっかり初めて読んでみてそんな気持ちになった。 今日もいやにお天気が良いよ。 世界が憎たらしいくらいにね。
2007年04月28日(土)
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