あふりかくじらノート
あふりかくじら



 ぬし、近づくなや。

今日のわたしには近づかないでくれ。

悪くもない人たちに、たくさん悪態をついた。

売っている中古車を見せに来てくれた男性が、その値段は出せないとこちらが言ったのに対し、出せるでしょ〜みたいなことを言った瞬間切れた。
走行距離が12万キロでその値段(約13,000米ドル・パジェロイオ1999年)は高いと言ったら、メーターはいじっていないよーだからいいじゃん、などとポイントのずれたことを言われ、さらにしつこくて、切れた。

電話がかかってきて、日本はいつお金をくれるんだといわれ、丁寧に説明するにもかかわらず引き下がってくれなくて、機嫌を悪くした。

日本から車を輸出してくれる店のコンテナ船が、月曜日までに購入決定しないと間に合わないということを教えてくれた職場の人に、冷たい対応をした。(はい、どうも!とだけはき捨てて電話を切った)
とても購入決定できる見込みはない。

夕べたずねた中古車屋で、人々が話を聞かずにしゃべりだしたため、話を聴けと怒鳴った。

修理を頼んでいたギザー(給湯器)が帰宅しても直っておらず、修理屋に電話したところ、理解力のない男で何度も「意味がわからない」と言われたため切れた。
さらに、月曜日にもう一回行くからと言われたところで、月曜日までシャワー無しで過ごせというんかい!と言って切れた。
わたしは水シャワーを浴びる。気温は低い。

基本的にわたしは、聞き返すときに耳を近づけてくる人間(日本人に多い)を、そのまま耳ごと力いっぱいひっぱたいてやりたいくらい徹底的に嫌悪する。


このほかにもきっと、わたしは色々と嫌なことをしている。
なんでだろう。

車を買えないストレスがいちばん大きいのかもしれない。
これはかなりきている。ぜいたくなのだろうけれど、苦しくて仕方がない。


宇野千代の本を読んで、わたしは「気にしない」ということを覚えたにもかかわらず、それができている大きな部分(仕事とか、恋愛とか)が出てくると、できない小さな部分(日常のこと)もまた別のところで出てくる。
こういう怒りのパワーはほんとうに無駄だ。
そして、あとから実に嫌な気分が襲ってくる。くだらなくて、情けなくって、ほんとうに逃げ出したいくらいな気持ちになる。この気持ちだけは、ほんとうに救いがたい。


どうしたんだろう。
神経が研ぎ澄まされ、高ぶっている。触れるとばちっとくる。

書いているときは精神状態が高揚している。報告書を書いているからというのもある。物書きは苦しくって、それでも毒されたように、熱にうなされたようにやめられない。
そうすると、他に気が回らなくなる。どんどん言葉が降ってくる。報告書用だけでなく、ありとあらゆる分野のものが。気がふれてしまいそうなくらい。


彼から電話がなかった。
日本は、暑いんだろうな。そして、もうたっぷりとした夏の夜の中で眠ってしまったんだろうな。彼の時間を思う。午前三時。
考えすぎてはいけないことまで、考えてしまう。いけない傾向だ。


ひき肉を解凍して、もやし(たまにスーパーに売っている)と炒める。
今夜は停電がない。
誰も近づかないでくれ。



『冬のソナタ』を観もせずに端から馬鹿にするような人間を、わたしは軽蔑する。
これは本文とは関係がない。

2006年08月18日(金)
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