あふりかくじらノート
あふりかくじら



 エレベーター・ホール。

夕べ、仕事を終えて夜8時過ぎ。
もう誰もいない。
暗く電気を落としたエレベーター・ホールに出て、
地下まで降りるエレベーターを待っていた。

ふと気がつくと、
そこの空気は時空が歪んでいて、
過去の自分が含まれていた。

数ヶ月前に、ジンバブエに赴任した自分。


何度も体験した、この感覚。
懐かしい、という感覚。
そして、いつまでもここにいては
いけないのではないか。
もう去るべきときが来たのでは、という錯覚。

ひとつところに長くいすぎると、いつもそう。
子どもの頃から、そうやって生きてきたから。
この日記を書き始めた2001年はじめも、
もうすでにエディンバラ生活を数ヶ月送り、
そんな感覚を覚えていた頃だった。

年を経るごとに、この「感覚」がくる時間が
少しずつ短くなっているような気がする。


夜のたっぷりした空気。
ハラレは高地で涼しくて、虫の声が聞こえる。


去るべきときが来たわけではないのだけれど、
たぶんわたしは、せめて精神的になにか
一歩踏み出さないといけない時期にさしかかったのだと思う。



2006年02月07日(火)
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