あふりかくじらノート
あふりかくじら



 詳細はあとがきを参照のこと。

あとがきをまず最初に読む本もある。
今まで読んだ本の何割かは、そうしている。
いつだったか、あとがきを必ず先に読むように
しているとどこかに書いていたのは綾辻行人だったか。
ミステリ読者はそうなのだろうか。

あとがきというのは、非常に重要だ。
作者の顔が良く見える。

小説の延長線上みたいなのでは、
なんだか逆に興ざめしてしまうこともあるし、
かといって、深く感じ入れるような小説のあとに、
今朝の味噌汁のことを真剣に語られても、
こいつ馬鹿か、と素顔の作者の薄っぺらさを
本気で嘆くことになる。
こういう作家は、言葉遣いがうまいだけだ。
小手先だけの飾りがたくさんついた中身のないことばを
並べることが得意なだけなのだと、その人間性の
つまらなさに嫌気がさし、そんな小説を読んだことを
後悔さえしてしまう。

あとがきはこわい。

学部生の頃、文芸部の部長をしていた。
冊子作りが中心で、自分も短篇小説などを載せることもあったが、
短篇にあとがきをつけない、というのは鉄則だと思う。
バランス悪すぎで、自己主張が強すぎ、作品の余韻を台無しにする。

角田光代の小説のことを書いた。
彼女も、若いような気がする。
ものすごい力量のある作家の作品は、読んだところで
わたしをこのような状態にさせはしないだろう。
つまり、角田光代は、手の届くところにいるという感覚。
それは、わたしと直木賞作家を絶対的に隔てるものは
ほんとうは存在しないのだということを表す。

ものすごい力量のある作家。
その小説は、きっとあとがきも読者をうならせる。


2005年02月09日(水)
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