あふりかくじらノート
あふりかくじら

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■ 死に値する生、ことば。

地球の大きさに、我々人間はなすすべもなく
ただ生きるのみである。

命を落とした人間の
その哀しみは誰が吸収するのか。

いったい、小さな人間のひとりとして
どれだけのことができるのか。

驕り高ぶるべからず、であり
地球に優しく、などと死んでも口にするな、
ということであり、
いかなる理由があったとしても
ひとを殺めていい人間などいないということであり、
哀しみは癒されてなくなるものではないということなのだ。

わたしはこうして
全身全霊を込めて今日を生き抜くしかない。
翻訳という作業をしながら、
その巨大な力に気付かないよう
心を封じ込めるしかない。

人生に翻弄され、愛を忘れ、
明日を思い煩い、異性に心かき乱される。

すべてなげうって
ただここに坐って文字を綴る。
わたしはわたしとして、
死ぬ気になって生き、
心を削って、生命を費やして、
ことばをつむぐしかないのである。

革命のエチュード、そして
ドビュッシーのEstampes

すべてを忘れ、あるいは封じ込める、音。

2004年10月31日(日)
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