あふりかくじらノート
あふりかくじら



 政治的に正しいものとは。

あれほどまでにたくさんの命が
奪われなくては解決できないものだったのだろうか。
チェチェン独立派によるテロというが、
テロが起きるまでに至るそれなりの背景があったはずだ。
おそらくそれまでに、多くのひとが命を落としているだろう。
ロシア政権、とりわけプーチン政権の、チェチェンに対する
強硬な態度。

テロは、テロとして始まったのではない。

テロは、それを育てる温床があったから、ここに至る。
それをつくったのは、誰か。

テロリストたちは、死ぬ覚悟で犯行に及ぶ。
そのテロと闘うということは、こちらも命を落とす覚悟であれ、
ということなのではないか。
そうして、もっとも罪のない命ばかりが奪われていく。

「テロに屈するな」というのはどういう意味か。
二百人以上もの死者を出し、なおかつ「屈しない」は何のためか。

そんな折、NHKのBSにて以前放送された太平洋戦争の
シリーズが違うバージョンで再放送された。
録音版と満州と特攻隊の話。
特攻隊員だったわたしの大叔父。

べつの番組で出てきた、ドイツ人とポーランド人のおじいさん。
一方は加害者で、一方は被害者だった。
それぞれが、心の中に深い傷をおっていた。

これほどまでにたくさんの痛みを抱えた人が
この世界には数え切れないほど、生きている。
まだ、生きていて、歴史は続いている。
忘れ去られてはいけないもの。

そんななかで、「テロに屈しない」ブッシュ氏は支持率をあげ、
反ブッシュのデモを行った人間が逮捕された。
イラク人は毎日のように亡くなっている。

人が死んでいるのならば、何であれ政治的に正しいとはいえない。

この国にいると、どこか遠い世界の物事のようにみえてしまう。
それこそ、恐ろしいことだと思う。

2004年09月04日(土)
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