ケイケイの映画日記
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2012年08月21日(火) 「アベンジャーズ」(3D字幕)




面白いと言うより、楽しい作品。日本で言うなら、ウルトラマンに仮面ライダーに戦隊モノが大集合!みたいな感じでしょうか?それを豪華キャストでお金をかけて作っています。中身は当然(?)スカスカなのもお約束通り。お祭り映画と思えばまずまずですが、これでキャッチコピーの「日本よ、これが映画だ」は片腹痛いわと思います。監督はジョス・ウェドン。

国際平和維持組織シールドで研究中だった四次元キューブが、邪悪な神ロキ(トム・ヒドルストン)に奪われ、長官であるフューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、地球最大の危機を救うため、アイアンマン(ロバート・ダウニー・JR)、キャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)、ハルク(マーク・ラファロ)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)、そしてロキの兄ソー(クリス・ヘムズワース)を集結させ、彼らに「アベンジャーズ計画」の協力を求めるのでした。

えーと、観てから一週間近く経つと、書く事が思いつかないと言う、誠に正しい大味な大作。多分ね、マーベルのアメコミ大好きな人とか、アメリカ人が見ると、相当面白いんだよ。でも私はこの中で映画で観たのは、アイアンマンだけ。ハルクは高校生だったっけ?テレビドラマで観てます。なので、他のキャラにはあんまり愛着ないんだなぁ。でも見ていない人にも、それぞれのキャラがわかるように、前半割としっかり描いてくれるので、何がなんだか・・・と言うのはありません。これはポイント高し。各々時間を割いて、全てのキャラに見せ場を作ったのも正解だったと思います。

アクション場面はお金かけてしっかり作っているので、それも見応えはありました。桁ハズレのパワーを持つ者同士が、「自分が大将」とばかり、いがみ合ってテンでバラバラだったのが、地球に危機に集結するのもお約束。そこで2トップで指揮をするのが、アイアンマンとキャプテン・アメリカ。まっ、このメンツならそうだわな。私にはアメリカ=地球に描いているように思えて仕方ないんだけど、私だけなか?それとロキ一人(いや一神?)にあんなに手こずるのも、よーわからん。

力量に格差あるのに、本当の超人と優秀なスパイとの差があんまり感じられず、同じ土俵で戦っているのも、ちと謎でした。それとユーモアパートがアイアンマンと言うか、ロバートの「中年のゴージャスな男の子」にだけ頼っているのも、物足りません。もうちょっと笑いが起こる脚本には、如何様にも出来たと思います。中身がなくても、小ネタでもっと笑いがあって、この壮大なアクションを見せられたら、もっと満足できた事でしょう。結論としては「悪くはないけど、長すぎてちょっと退屈」でした。日本のウルトラマンや仮面ライダー好きが撮ったなら、もっと深く掘り下げた作品が観られるような気がします。


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