ケイケイの映画日記
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2011年11月11日(金) 「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(2D字幕版)




え〜と、結論から言うと、結構面白かったです。ロシュフォール伯爵役のマッツ・ミケルセンが見たいだけの鑑賞で、ホント言うと、マッツ〜、何故にこんな作品に出演?と全然乗り気じゃなかったわけ。だって監督がポール・W・S・アンダーソンで、嫁のミラジョボ出演とくりゃ、大味な大作決定でしょ?なので期待値ゼロで観たのが良かった。のんびりまったり(ホントはそれじゃいかんのだが)楽しみました。

17世紀のフランス。若くして王位を継承したルイ13世(フレディ・フォックス)は政治には疎く、リシュリュー枢機卿(クリストファ・バルツ)が国権を握ろうと、配下にフランス一の剣士・ロシュフォール隊長(マッツ・ミケルセン)を置き、着々と準備を進めていました。かつて三銃士として名を馳せたアトス(マシュー・マクファディン)、ポトス(レイ・スティーブンソン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)は、今では枢機卿に銃士を解雇され、自慢の剣をふるう事が出来ません。そこへひょんな事から銃士に憧れる若いダルタニアン(ローガン・ラーマン)が加わります。折しもフランスに戦をしかけようと、イギリスのバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)が手を伸ばしており、謎の美女ミレディ(ミラ・ジョボビッチ)が複雑に絡みます。

良かったところは、わかり易い(途中寝ても大丈夫!)、華やか(三銃士+ダルタニアンを含む若手が地味だけど、他はオールスターキャスト)、殺陣がちゃんとしていた(多分)。って結局視覚は満足、中身はスカスカと言うハリウッド量産型大味大作なんですけど、個人的にコスプレ銃士ものは久しぶりだったので、結構楽しめました。

中身のスカスカさは、登場人物のキャラの際立ちで不問にしてもイイ感じです。ミラジョボさんは、うちの次男に言わすと「世界で一番貧乳の美女」だそうなんですが、コルセットがすんばらしい谷間を作って下さっており、美しい御御足も惜しげなく見せ、いつも通りアクションも華麗。ちょい峰不二子っぽい憎めぬ悪女ミレディを、華やかに演じていて楽しませてくれます。三銃士も中々良かったです。アトスとポトス役の人たち、残念ながらワタクシ今までの作品では記憶にございませんのよ。なので抜きん出て男前枠・アラミス役のルークが良いように感じましたけど、この二人も無難な出来だったと思います。ダルタニヤン役のローガン君は、殺陣は頑張っていたけど、正直大作の主役は荷が重いかな?これでブレイクするほどの魅力は感じませんでした。バルツは好演なんでしょうけど、ローガンと反対に、これくらいの役、彼には役不足。もっと見せ場を作って憎々しいのにチャーミングと言う、彼の個性が発揮できるように描かないと、もったいないと思います。オーランドは彼自身に魅力が薄い。最近は年食って新鮮さもなし。ホントに段々その辺の役者になるなぁ、この人は。




で、私のマッツ〜♥は、今回悪役です。ハリウッド大作で今回も手堅く演じています。悪役ですが、特別憎々しい役柄でもなく、剣豪と言う設定のため、軽やかで流麗な剣さばきも見せてくれます。隻眼姿もまた素敵なのよね〜。今回3Dで見ようと思っていましたが、観た劇場ではそれだと吹き替えしかなく、お声が聞けないので、2Dを選択。まぁマッツ様のエレガントで渋い魅力はこんなもんじゃないので、この作品でご興味の出た方は、以下の私の作品のレビューを参考にして下され。

「007 カジノロワイヤル」
「アフター・ウェディング」
「シャネル&ストラヴィンスキー」
「誰がため」
「タイタンの戦い」

マッツはどの作品を観てもそれぞれの魅力があるし、皆様、これからもマッツ様を御贔屓に〜。お薦めは「アフター・ウェディング」と「シャネル&ストラヴィンスキー」です。


 これは「アフター・ウェディング」かな?鋭い表情が印象深い人ですが、故国デンマーク映画では、こんな優しげな表情も素敵。

映画って一般的には、映画見てご飯食べて、お茶もして、とここまでやって「映画を観る」と言う行為が完成される方が、世の中には多いはず。(二本も三本もフォーストフードでハシゴするほうが変だ←私の事です)普通に見て楽しい気分にもなれるし、何か映画見たいなぁ〜と言う方にはよろしいかと思います。その際はどーぞマッツに注目して下さ〜い。


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