ケイケイの映画日記
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2009年02月04日(水) 「マンマ・ミーア!」




わ〜、楽しい!ほんとすごーく楽しかった!親愛なる映画友達の方々の間では、メリル・ストリープを始め、中年俳優たちがはしゃぎ過ぎという感想を目にしたので、どんなもんかと思っていましたが、私は全くノープロブレム。ていうか、私もいっしょに歌い踊り狂いたかったわ。

ギリシャのリゾート地、カロカイリ島で小さなホテルを営むドナ(メリル・ストリープ)。明日は娘のソフィ(アマンダ・セイフライド)の結婚式です。寂しさを隠せないドナの元には、親友のロージー(ジュリー・ウォルターズ)とターニャ(クリスティーン・バランスキー)が駆けつけます。ソフィはこの結婚に、ある賭けをしていました。ドナの過去の交際相手の中から、三人の男性、サム(ピアース・ブロスナン)、ビル(ステファン・スカルスゲード)、ハリー(コリン・ハース)の三人に結婚式の招待状を出して、現れた中から、自分の本当の父親を探し出そうとしていました。

お馴染みアバの曲が全編流れるミュージカルです。アバは特別ファンではなかったですが、我が青春時代の70年代を席巻したバンドであり、やはり耳にすると懐かしさがいっぱい。ミュージカルは、その時々の登場人物の心に合わせた曲を歌いますが、正直既存のアバの歌詞が、こんなにぴったりはまるなんて、とっても意外でした。風光明媚でリゾート感度満点の景色にも、とっても合います。

で、不評の中年男女の歌と踊りなんですが、そんなに観ていて辛いかなぁ?私はいっしょに体を動かしそうになりましたが。中年だってさ、ワーキャー、バカみたいにはしゃぎたくなる時、ありますよ。どうしてみんな爺さん婆さんがはしゃいだり、若いもんに負けるかい!って映画は褒めるのに、爺さん婆さん手前の男女だと評価が厳しいの?私は根本は同じだと思うぞ。

歌はストリープを始め、みんなまずまず(ブロスナン以外)でしたが、確かに踊りの方はドタドタ、はぁはぁ息遣いが聞こえてきそう。でもそれが中年の味ってもんですよ〜。素晴らしい踊りで目の保養が出来るも良し、自分もいっしょに踊りたくなるような楽しさを感じるも良し。私は後者を感じたので、全然問題無しでした。

中身も他愛もないという評価が多いですが、そうでしょうか?妊娠したことを別れた恋人に告げず、実母の縁切りの宣告も越え、一人で産んで一人でソフィを育てたドナ。その娘が自分の世界から遠ざかる寂しさ。ずっと父を求めていたのに、頑張る母に気兼ねして、そのことが言えなかった娘。思いやりのために、お互いひた隠しにしていた気持ちがぶつかり合う場面は、ずっと二人きり暮らしてきた母娘の感情がほとばしります。そして式のエスコートにソフィが誰を選んだか?紆余曲折を経て、ソフィが母への感謝を改めて深くしたと感じ、私なんか思わず涙ぐんじゃった。

式からの展開は正直ドタバタ、ちょっと無理はありましたけど、シングルマザーって本当に大変なんですよ。「ふしだらな淫売」(自分で言ってた)ドナが、男っけなしで今まで頑張ってきたのは、全部ソフィのためでしょう?いいじゃん、白馬の「元」王子様が現れたって。少々無理な展開でも、私はドナが幸せになる方がいいわ。

ドナの役は「現役女優で世界一」のストリープがやるからいいんですよ。貫禄を消し去り、見事B型っぽいドナを好演。二人の親友の濃い頑張りも楽しかったです。ソフィ役のアマンダは、小柄ながらのびやかな肢体と、明るい笑顔がとってもチャーミングな、「アメリカの恋人」タイプの子です。リース・ウィザースプーンやケイト・ハドソンなどが年がいって、この年代でラブコメやれる女優は少ないので、有望株と観ました。忘れたちゃならないのが、三人のパパ役さんたち。それぞれ絶妙にチャーミングでしたが、筆頭はスカルスゲードかな?でもゆっぱり私の好みはブロンスナン氏ですが。歌が下手でも、胸毛がボーボーでも気にしない!

若い時に撮った写真、男性陣はのきなみ若気の熱気を感じさせるいでたちから、すっかり落ち着いた風情になったのに、ドナだけ一向に変わらない様子が感慨深かったです。彼女、それだけわき目もふらず生きてきたんですよ。

レディースデーながら平日の本日、劇場は満員で嬉しい限り。本当に楽しいので、観て下さーい。


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