ケイケイの映画日記
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2008年06月30日(月) 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 」





夫と観てきました。この手のハリウッド大作は、我が家では「ザ・夫婦和合ムービー」の位置づけでして、シネコンでキャラメルポップコーン食べながら、わいわい楽しく、時には居眠りしたりと(?)夫婦で楽しむことにしています。普段ミニシアターで独り、身じろぎもせず観ていることが多いので、こーゆー作品は本当に頭(心にあらず)が洗濯出来るようで、とっても楽しかったです。

1957年のアメリカ。考古学の教授のインディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)の今度の敵は、女諜報部員イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)率いるソ連軍。宇宙の秘密のカギを握るとされる、「クリスタル・スカルス」をめぐって、争奪戦が繰り広げられます。

元祖アトラクションムービー。今回約20年ぶりの新作で、60半ばになるハリソン・フォードは大丈夫か?と心配しておりましたが、全く杞憂に終わりました。そりゃ吹き替えシーンもぼちぼちありますが、あのお年でこれだけ果敢にアクションシーンをこなしてくれれば、何も言うことはありません。顔のしわだって年齢からすると、白人にしては少ないので、全然私には違和感なし。ジョン・ウィリアムスの音楽とともに、気分はとってもゴキゲンだったわけです。

インディシリーズと言えば、危機また危機や秘境での見世物がお約束ですが、今回目新しさはないけれど、安心してハラハラドキドキ出来るというと、変なのですが、「来た来た!」と心が躍り、楽しかったです。

ケイト・ブランシェットは偉い!最盛期に「シー・デビル」みたいなキワモノの敵役をメリル・ストリープが演じたのを思い出しました。現在当代一の演技派女優と言ってもいい人が、娯楽大作で女諜報部員ですよ?引き受ける器の大きさにも惚れますが、虫に襲われるシーンや車での追いかけっこ、フェンシングシーンなど、本当にやっているのが、またすごい。本当の大物はこうでなくっちゃね。「ニノチカ」のグレタ・ガルボにそっくりという評判でしたが、生憎私はこの作品は未見です。なので、ナチ女収容所の所長のように観えました。いや、イルサもスチールしかみたことないんですが。

今回新登場のシャイア・ラブーフ君も、なかなか健闘していたと思います。若さが必要なアクションシーンは彼に振っていました。何となく続編も目論んでいる気がするので、ラブーフ君のアクションに磨きがかかったら、次も作られるかも?今回カレン・アレンがまた出演というので、すごく楽しみにしていました。シャイア登場で速効何の役か、シャイアとインディの関係もわかるのがご愛敬。ほんと、わかりやすくて大変よろしいです。アレンはさすがに老けましたが、往年のチャーミングさは健在で、「レイダース」の頃、何て可愛い人なのだと憧れた私は、とっても嬉しかったです。

という風に、何の文句もなく楽しめたのでした。しかしこれは「懐かしい」という気持ちが大幅に感情を占めているためですから、まあ出来としたら普通かな?ロッキーにしろ、インディにしろ、若かりし頃にヒーローだった人たちが、老いてなお意気盛んなのは、中年に入った私にはとても嬉しいことです。私もまだまだいけるぞ!と、元気が貰えるから。でも最近の若い人は、成りたい大人や憧れの人がいないのだとか。やっぱり若い人たちが熱狂するヒーローの登場の方が健康的に感じ、世の中には必要なのだと思います。


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