ケイケイの映画日記
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2005年10月20日(木) 新しい病院に行ってきました

昨日4つ目の婦人科の病院に行って来ました。ここの病院は地下鉄谷町線のとある駅で、手術予定だった某「公立大病院」より家からは20分ほど遠くなります。家からは20〜30分くらいで通える大病院が数軒ありますが、前病院の患者の心を無視した対応に激怒した私は、もう大病院は懲り懲り。今日の病院は友人が私のことを心配して、仲の良い助産婦さんに相談してくれて、その方からの紹介です。助産院を立ち上げる時提携するため、医療方針など納得出来る病院をあちこち駆けずり回って探した病院と聞いていたので、最初から安心でした。

手術も出来る産科婦人科両方一緒に診療している病院で、今回は病床18という個人病院です。先生は院長先生と若い先生二人で診ていらっしゃいます。木曜日の仕事休みに受診しようと思っていましたが、助産婦さんの「絶対院長先生の日!」とのご助言で、仕事は休んでの病院通いです。着くと一階の診療時間案内の横に赤の文字で、「救急の場合は夜間でも診察致しますので、ご連絡下さい」の言葉が好印象で、更にリラックス出来ました。

初診はどこでも問診表を書くので、ここで4回目。大病院以外は似たり寄ったりで、生理の周期、初潮の年齢、家族構成、配偶者の有無、出産経験など常識の範囲内でしたが、大病院はその時も不信に感じたのですが、私の学歴、更に夫の学歴なども書かされ、初性交時の年齢まで書かされました。今思い出しても謎。個人保護法の迷走ぶりが世間を賑わしていますが、「公立病院」がこんなプラシバシーに触れること聞いてもいいんでしょうか?

混んでいたので1時間以上待ちましたが、「お待たせしてすみせんでした。」と仰る院長先生の言葉に、あぁ当たり前の感覚を持っている先生だとまた安心。今までの筋腫の経過といきさつを話し診察。結果はやはり手術が望ましいとのことでした。

「血流から診て断言は出来ませんが、肉腫の可能性は低いでしょう。あなたの年齢なら閉経まで平均7年ほどあり、大きくなる可能性が高いです。一度腎盂炎にもなっているし、手術してすっきりする方を僕はお薦めします。ただしこれはあなたが決めることです。あなたより大きい筋腫でも要観察したい人もいれば、もっと小さくても手術する人もいます。手術は膣式で可能です。僕は1キロ400の筋腫まで膣式でやっているので、あなたは推定500グラムくらいなので、まだ時間に余裕があるので、ゆっくり考えてくれたらいいですよ。」

子宮体ガンの検査の結果を聞かれ、まだだというと先生はびっくり。こちらでしてもらいました。今まで子宮頚ガンの検査だけで体ガンは初めてだったのですが、いった〜い!腫瘍マーカーの血液検査との結果を2週間後に聞きに行きます。3回目の病院で受診は年に一度でいいと言われたというと、こちらの先生は笑いながら「うちはさすがにそれは。だいたい3ヶ月に1度というところですかね。」の言葉にも、自分の考えとぴったりだったのでまたまた安心。参考にして下さい、と膣式手術の入院中のスケジュール表を手渡され、受付で手術や入院のおおまかな費用の表、入院案内をいただいて病院を後にしました。

モチベーションが下がってしまったので、当分手術は見送りますが、来年の8月くらいをめどに、やはり手術しようかと思っています。8月なら三男は夏休みだし、お盆休みを休養に充てれば、勤め先への迷惑も最小限に出来るからです。やっと信頼出来そうなお医者様に辿りつき、昨日は本当に安堵しました。

ただ私は3人子供がいますので、赤ちゃんを抱いた産婦さんの晴れやかな退院姿も、昔を思い出し微笑ましく感じましたが、出産経験なく筋腫の手術をする方は、産科といっしょは精神的にきついのではないかと思います。私の筋腫日記を参考にされている方がもしいらっしゃるのなら、出産経験のない方には、婦人科単体の病院か、産科と別々になっている病院をお薦めします。

しかしいつ大病院はこんなふんぞり返った姿勢になったのでしょう。15年前母がガンでお世話になった病院の先生は、死に行く母にも本当によくして下さり、今でも辛かった看病生活の良き思い出です。その病院に最近同じ科で手術した友人がいるのですが、体の不調を訴えても、どう考えても因果関係がはっきりしているのに、真っ向から主治医は否定。うちの病院の患者さんも、血液検査で急性肝炎がわかり別の大病院に入院されたのですが、お腹が痛いと訴えているのに肝臓は治ったからと退院させられ、こちらに戻られて盲腸がわかりました。アレルギーの悪化で大学病院に入院した甥の場合も、「主治医の先生、教授回診の時はこめつきばったみたいに平身低頭、おどおどしまくりやのに、私らには聞かんと何の説明もないんやで。」とうんざり気味に義妹が話していました。

「お前のことも、こんな軽い手術でうちみたいな大病院でしてもらえるねんから、有難いと思えくらいに思われとったん違うか。」とは夫の言葉です。手柄を立てるような手術や治療のみに心血を注ぎ、患者の体だけを診て心は診ない医師ばかりではないでしょう。きっと今の医療形態に問題があるのだと思います。お医者様方には初心を思い出していただきたいと思っていた矢先、某週刊誌で医者を志す子達に何故医者を目指すのかのアンケート結果を読み愕然!「親が勧めたから」「手に職をつけたいと思ったから。」「食いっぱぐれがないから」・・・。手に職て、大工や美容師やないねんから。あぁ、初心からしてこれか・・・。


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