ケイケイの映画日記
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2005年08月02日(火) 「魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE」

おっもしろーい!!アニメ化もされているナンセンスギャグコミックが原作です。この前のオフ会の時「何でも観るなぁ、次何を観るか先が読めない。」と褒められた(?)ワタクシ。正直いうと、どんな映画が好き?と聞かれるのが一番困るのです。ついでの言うと「映画好きの100」の質問もダメ。悩みまくって灰になっても書き終える自信がありません。一応「面白ければなんでも。」と答えるのですが、自分でも何が好きなのかわからない私、この作品も、こんな映画まで観るんかい系の通称「クロ高」、マニアックな原作ファンだけが観るはずなので、きっと空いているだろうと思ったのがまずかった。モーニングで小屋が小さい(テアトルの小さい方)とは言え、立ち見がいっぱいの超満員でした。三男と観た私は、通路に息子と寄り添いジベタリアンで観ました。でもこれはこれで良かったかも。だって劇場一体となって笑いまくったもん。

都立クロマティ高校は、引き算さえ出来れば入れるワルの巣窟のような高校。その学校を変えようと、真面目で実直、でもちょっと(だいぶ)変な神山(須賀貴匡)が入学してきました。なかなか思うように事が運ばない神山でしたが、いい奴だけど掛け算も出来ないとんでもないバカの林田と、金髪のくせに常識があるため存在感の薄い前田と、友達も出来ました。ロボットのメカ沢、謎の人フレディ、ゴリラの豪ヒロミなど、神山たちがぶったまげる学友と過ごしているある日、宇宙猿人ゴリとラーが、地球を侵略しに来たのでした。

ストーリーを軽くつまんで書いただけでも、「バカ」と前面に大きく書かれているのが、わかるでしょ?でもこれが抱腹絶倒なのだ。私はコミックもアニメも観ていますが、漫画が実写になるとどうしても笑えないエピソードの数々も、なんなくこなしてクリア。ストーリーらしいストーリーなんてない原作を上手くつないでありました。元を知っているため、次はこのセリフが来るぞ来るぞ、と待ち構えて大笑い出来るなんて、幸せじゃございませんか。

主演の須賀貴匡が神山にそっくりでもぉ〜。出てきた瞬間「神山にそっくり!」と二人で顔を見合わせ、小声で叫んでしまいました。他の配役もドンピシャで、特に失敗すると思っていたフレディ役の渡辺裕之と、竹之内豊役の高山善廣なども、存分に笑わせてくれます。コミックとアニメの実写と言うと、「今日から俺は」と言う作品が私も息子たちも大好きで、実写版も観ましたが、なんだぁ、これは!と、出来上がったイメージをことごとく打ち砕く、監督、あんた原作読んでへんやろと怒り心頭の出来でしたが、「クロ高」は作り手が原作のファンのようで、上々の出来でした。

原作ファンの皆様、「この学校には、魔物が住んでいる・・・」「この人たちよりバカだったなんて・・・」「メカ沢の奴、しっかりあの組の頭になってやがる・・・」などなど、あの名セリフ(?)が感動(???)とともにスクリーンに蘇る、すんばらしい作品。なお、原作やアニメを観ていない方でも充分に面白いです。オタクの次男もレイトで観てきましたが、やはり超満員、場内爆笑の渦だったらしいです。絶対面白いんやから。信じて下さい!


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