ケイケイの映画日記
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2004年12月27日(月) 「エイリアンVSプレデター」

今年劇場鑑賞100本目の作品を、24日のクリスマスイブの日に観てきました。この日は学校の終業式と重なったこともあり、館内は小中学生の男子がいっぱい(私も息子連れ)。何故かおじいちゃんもいっぱい。そして「ヘルボーイ」に続き、また女性は私一人の鑑賞と相成りました。

2004年、謎の熱源が南極大陸の地下で発生し、巨大企業ウェイランド社の社長・チャールズ・ビショップ・ウェイランドは、早速調査を開始するため、各方面に精通する探検家や科学者を集めます。南極についた調査団は、ピラミッドを発見。そこは人間を生贄とし育てたエイリアンと、成人を迎えるプレデターとを戦わせる、儀式の場でした。

人類最強の敵同士の対決、人間は刺身のツマの、トンデモな映画なのだと確信していた私ですが、それが前半やけに前フリが長く、真面目にお話が進んでいきます。10分くらいでドンパチ派手に始まると思っていたので拍子抜け。無名の地味な俳優ばかり集めての、これまた地味な前フリは少々退屈です。

その中で光輝いていたのは、ビショップさん。いや別に特別な芝居をしていたわけじゃなく、彼くらいしか知っている名前がなく、演じるのもお馴染みランス・ヘンリクセンということで、ヘンリクセン→ビショップ→アンドロイドとすり込まれてある私の頭は、まぁお久しぶりね、随分老けられて御苦労されたんですね、という感じだったのですが、あれ?どうして「エイリアン」のずっと以前の設定なのに、アンドロイドが老けるのだ?と思っていたら、彼はミドルネームにビショップの名前がついているだけで、人間なのでした。監督のポール・w・s・アンダーソンは、両方のシリーズのファンらしく、ちょっとしたお遊びです。

その他両方のシリーズの筋立てをミックスしてお話が進んで行くので、だいたい展開がわかり、誰が残るかも予測がつきます。期待のバトルシーンは、ちょっと地味目。プロレス技の応酬みたいで、まぁまぁというところ。しかし、生き残りをかける人間が必死に考えた「敵の敵は味方」という案に私はウハウハ。要するにどちらかについて、いっしょに戦いましょう!ということです。ついた方とのボーイ・ミーツ・ガールな道行に、私はまた爆笑。(しかし場内誰も笑わず)この人間の行動は、結構巷の評判ではシリーズを愚弄していると悪評ですが、トンデモで頭空っぽで面白いのを期待していた私は、これ以降文句なくアクションや戦闘場面を楽しめました。ラストは次も作る気に感じました。

映画の中で、女性の調査員が銃を所持して調査に出ようとすると、リーダー格のヒロインが、「持っていっても使い道はないわ。」と言います。すかさず調査員は「避妊具と同じよ。使わなくても持っていると安心なの。」というイキな比喩で答えます。そうそう、男性をあてにするばかりでなく、自分の身は自分で守らないとね。こんなセリフを生かせるドラマ部分の強化があれば、更にポイントはアップしたでしょうが、VSものには返って邪魔かも。年末年始の慌しい中、ちょっと息抜きには手頃な作品かと思います。


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この作品で、取り合えず今年の劇場鑑賞は終了の予定です。今年は拙い私の感想文にお付き合い下さり、ありがとうございました。来年もマイペースでジャンルにこだわらず映画を観たいと思っております。また、たくさんの方が掲示板にもお越し下さり、楽しい時間を過ごさせていただき、感謝しております。来年は「カンフーハッスル」で幕開けしたいと思っていますが、予定は未定。でも三が日に、何か一つは観たいと思っております。それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。


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