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2002年06月15日(土) ラ・バヤデ−ルへの想い

昨晩はいろいろと悩みましたが、悩み抜いた結果、もう悩むのをやめようという結論に達しました。考えないことにしたのです。おそらく周りから見れば、しょーもないことで苦しんでいるように見えるんだと思いますが、私の性格上、そのしょーもないことで苦悩し、困惑し、何度胸が張り裂けそうな思いで泣いたか知れません。(後半3語は同義語か??)思えば、過去にも、思い悩んだ末もう諦めたこと何度もあったようです。やっぱり、自分ではどうしようもないからなのです。それが最大にして決定的な理由。

最近、バヤデールの1幕後半〜2幕の音楽ばかり聞いている。この曲には特に思い入れがあるのか、聞く度にその感動は新鮮なものであるし、それに過去のバレエの日々を一番よく思い出させてくれる。怪我で中断しているけど、またすぐにでも踊りたくなったりする。

私の、もしかしたら悪い癖なのかもしれないけど、音楽にしても聴くのはもちろん好きだけど、必ず自分でも弾きたくなってしまう。舞台もそうだ。ただ見てるだけでは物足りなくて、どうしても自分で実際に歌い、踊り、演じ、表現せずにはいられない。それはもう昔から。だけど結局どれも中途半端で、何か一つ群を抜くような特技があるわけでもないので、何も私にもたらしたものはなかったのだろう。

ラ・バヤデールのストーリーと、役の割り当てもほとんど覚えていないけど、一番気に入っている曲があって、それが1幕の23番くらいのアレグロ。たぶんそこはパドドゥだと思うので、曲順からするとガムザッティのソロになるか??めちゃくちゃ曖昧。パドドゥの前は侍女達だったかゲストが主に踊っていたが、ワルツが主で、その華やかな雰囲気がすごくいい。その、たぶんガムザッティのソロがどうしてもやりたいと思ったりする。物語では主役ではないけれど1幕のこの場面では明らかなプリマドンナではあるし、大役の一つだ。短い曲だけどこれが踊れたらどんなに嬉しいだろう。

でもまあ、たとえバレエ団の規模が小さくても、私などがこのプリマを演じることなどまず無理。第一に技術が追いつかない。またメインの役をやる人は、先生の信頼とかも含め、数年間変わらなかったりする場合がほとんどなので、よっぽど!の目ざましい上達やなにか光るものがあったりしない限り、途中から入ってきた、ただの20代の自称経験者には役は回ってこない。コールドばっかりやってた人のほとんどには移籍は不利だと言えよう。私だけか!?

国立劇場でべートーヴェンの協奏曲を東京フィルと競演したいとか言ってるわけじゃないんだし、とか思ったけど、やっぱり同じくらい難しいことだろう。

それでもまあ、バレエは好きなので、ただ踊ることを楽しんでいられたらそれでいい。

ただ、以前のように現実を忘れて踊っていられないのが今の現状。こんなことしてる場合じゃない、と何かが思わせるのであります。


川村 |MAIL