30歳までの Count Down
DiaryINDEX|past|will
朝、といってもついさっき駅の途中まで 今日も仕事の彼女さんを送っていった。
何故、途中までなのかと言えば、そこで別れたから。
「またね」と言って別れたのではなく、 もう二度と会わないのでサヨウナラってこと。
ここ1ヶ月くらい、彼女さんとの関係が少しずつ 変わってきている気がしていた。
悪い方へではなく、おれにとって良い方へ。
彼女が母親におれを紹介したこともそうだし、 それ以外にも彼女が言う言葉からそれが感じられた。
でも、ずっと引っ掛かっていた。
おれは彼女のことを信じようと思っていたけれど、 心のどこかでは彼女のことをまだ疑っていたのも事実で 彼女のことを完全に信用していなかった。
信じてあげないと・・・と思っていたけれど、 やっぱりずっと変だなと思っていたことがあった。
で、今日の朝。
迷ってた。
その疑いを晴らしたい。 心から彼女を信じられるようになりたい。
彼女に直接聞く?
たぶん、それなりの答えは言うだろう。 それがおれが納得できる返事なのかは別として。
残っている手段。
証拠を押さえる?
彼女の携帯。 そこにある。
彼女は風呂場でシャワーを浴びている最中。
見る?
見ない?
先週も同じことで迷っていたけれど、その時は止めた。
今まで付き合ってきた彼女さんたちの携帯を 盗み見したことは一度も無いし、 「世の中、知らないほうが幸せなこともある。」 ってずっと思ってきたから。
もし、ここで携帯を見て、おれにとって最悪の結果が 得られたらどうなるんだろう?
当然、今日まで良い感じできているとおれが思っている この二人の関係が終わる。
それで良い?
おれは本当に彼女のことが好きだし、できることなら これからもずっと付き合っていきたいと思っている。
それでも彼女がおれのことを裏切っていたら?
・・・。
今日下した決断。
「今年の汚れ今年のうちに。」
そして彼女の携帯を見た。
最低だな、おれと思いつつ。
しばらく呆然とした。
冗談だろ? って感じだ。
おれは完全に騙されていた。
やっぱりそうなんだ・・・。 いざ知ってみると結構・・・と言うか、かなりキツイ。
見たのは本当に少しだけれど、それだけで充分だった。 むしろそれ以上見たらショックが大きすぎて平静を 保っていられる自信も無かったけど。
風呂場から出て来た彼女と入れ違いでおれもシャワーを浴びて どういう顔をしてこれからの数分間過ごせば良いのかを考えた。
何事も無かったかのように振舞う?
すぐにこの部屋で決着を付ける?
本当は今すぐに問い詰めたいけれど、本来の姿を知った今、 彼女のことを問い詰めても仕方が無いと思った。
部屋に戻って化粧をしている彼女と普通に会話。
彼女はどういうつもりで今この部屋にいて、 どういうつもりで今おれと会話をしているんだろうと思いつつ 今日これから彼女を駅まで送って行って最後にしようと決めた。
で、駅まで歩いてる途中、 「おれの部屋の鍵貸して。」と彼女に言った。
彼女は「?」って顔をして財布から合鍵を取り出しおれに。
これはもう渡さないと伝えると『なんで?』と彼女。
「今日で会うのが最後だから。」
それで事態を察したらしい彼女がその場で立ち止まった。
「おれのこと、騙してたんだね。」 「どういうつもりでそうしてた?」 「これからどうするつもりだった?」
色々言葉を投げかけてみたけれど、彼女は無言で立ったまま。 何も言わず、ただずっとおれの目を見ていた。
たぶん驚いたに違いない。 と同時に、『何故、ばれた?』ってことを自問してたんだろう。
携帯見たんだなってことに気が付いてか、おれを見ている目が 軽蔑したような眼差しに変わったような気もした。
「何も言うことないの?」
・・・。
どうやら本当に何も言葉が出ないらしい。
何か言い訳の一つでもしてくれるのかと思っていたけれど、 ここまで黙り続けられるとおれもどうして良いのか分からなくなる。
許されるなら、彼女を殴りたい気分だった。 どこまでおれを馬鹿にすれば気が済むんだろうと思うと 平静を装ってる反動でそんな気分にもなってくる。 でも、殴っても仕方が無いのは分かっているし、 そもそもそんなことをしたらおれは本当に最低な男だ。
だから「何も言うことが無いならもういいよ。元気で。」 とだけ彼女に言ってその場を立ち去った。
部屋まで戻ってくる途中、色々考えた。
結局、おれは自分で引いたクジが全て外れだった。
何度か自分で「もうやーめた。」と決断しておきながら、 今日までくっついたり離れたりを繰り返してきた。
人からも何度か『その人、もう止めといたら?』と忠告されたけれど それを無視して自分の思いを大事にしてここまできて、 「あの時、止めとかなくて良かった。」と思ってもいた。
馬鹿だな・・・おれ・・・。 どうしようもないくらい情けない。
前に書いた。 ---------------------------------------------------------------------- よく、付き合ってる人の携帯チェックするとかって話を聞くけど おれは相手の携帯の中身なんてどうでも良い。 「信じてるから。」とかそんな理由じゃなく、単純に「興味がない。」だけ。 それに、世の中、知らないでいたほうが幸せなことがあるってよく言うし、 メールの内容を見てショックを受けるか、何もなくて安心を得るか、 最初から何もしなくて現状を維持するかの3択なら何もしないを 選んだほうが幸せだと思う。 何もなくて安心したとしても、その代わりに罪悪感覚えたら意味ないやん。 ----------------------------------------------------------------------
「相手の携帯の中身なんてどうでも良い。」 「単純に「興味がない。」だけ。」
今読むと笑える。
盗み見した罪悪感はあるけれど、 知ってしまった真実のほうが大き過ぎて 惨めな気持ちだけしか残らない気がする。
「まさか」とはあまり思わない。
彼女のことを信じきれていなかった分、 どこかでそんな予感はしてたから。
でも、やっぱりショックだ。
彼女に裏切られたことも当然ショックだけれど、 それよりもこの1年、おれがしてきたことが 全て無駄だったってことのほうが辛い。
少なくともこの土日は、この気持ちを引きずったまま 過ごすことになるだろう。
3125日後に40。
|