びっと日記


びっと日記

		びっと

■■■
■■
■　業務連絡

　ようやく引っ越しのゴタゴタも一段落したようです。
　私自身の環境の変化に伴って、ＴＲＰＧの環境も変化したのでそれについてご連絡しておきますね（ＴＲＰＧ以外の環境の変化についてはおいおい）。

①ＧＭとして　

　まず、現段階でマスタリング可能なタイトルは以下の８タイトルです（これ以外のゲームはほとんど持ち出せませんでした）。また、サプリメントに関しても限りがあります。

トーキョーＮＯＶＡ（基本、グランドクロス、ストレイライト、クロニクル）

ブレイドオブアルカナ（基本、ゲートオブブレイブス、ランドオブギルティ）

ダブルクロス（基本、アルターライン、アウトランド、ラディカルドライブ）(*1)

エンゼルギア（基本）

アリアンロッド（基本、上級、トラベルガイド、リインフォース）(*2)

アルシャードガイア（基本、上級、エブリデイマジック）(*3)

天羅ＷＡＲ（基本、ロストヘブン）

カオスフレア（基本、インペリアルジェイド、クリスタルトゥーム）

　今まではバランスなどを考え、レギュレーションで使うか使わないか決めていました。しかしこれらについては上記を除くサプリメント自体私の手元にないので、新しく発売されるものを除けば、現段階では上記以外のルールを使うことは原則として不可能となります。
　過去のＳＳＳやＧＦ誌、あるいはロール＆ロールに掲載された追加ルールについても、手元にないため使わないものとしますが、ネットで参照が可能なエラッタは全て採用します。
　また、旧版ルールもありません（ＮＯＶＡ・ＲやＤＸの１ｓｔ、天羅零やテラガンなど）ので、それらに掲載された設定などについては裏が取れません。よろしくお願いします（例えばフェリックス・クリューガーの以前のデータや、レンズとゼロの設定など）。

(*1)ブレイクアップ、コントラストサイド、ファンブックの内容は修正された上でラディカルドライブに収録されています。

(*2)リインフォースは現在進めているＡＲＡキャンペーンでは使用しないルールブックです。アイテムガイド、エネミーガイドはありません。

(*3)アルシャードＦＦはプレイできません。また、グレートディメンジョン、アインヘリヤルも、ＦＦとの共用サプリであるため、採用しません。

(追記)アリアンロッド・エルクレスト学園ガイドがシートの間に挟まってました。薄いサプリだったから。

②ＰＬとして

　繰り返しになりますが、上記のルールブック以外は手元にないので用意することができません。ごめんなさい。

2007年12月12日(水)

■■■
■■
■　ロンデビアの亡霊たち

ロンデビアの亡霊たち

王位継承権第０位（前第１位）
アイゼル・ヴューラー
　　　クラス：ウォーロード？／？？？
　ロンデビア最後の王ゴドゥニア３世の甥（妹の息子）にあたる少年。線が細いが意思が強く、年若いけれども決して宰相の操り人形ではない。時折奇妙に老成した表情を見せることがある。
　（実は）祭器の力を用いて、アイゼルと肉体を交換したゴドゥニア３世の魂が宿っている。ギルドは脱退。

王位継承権第１位
カタリナ・レンヘント
　　　クラス：？？？／アルケミスト
　カナンの街に住む女錬金術師。変わり者で知られている。ゴドゥニア王の従姉妹の娘にあたり、ロンデビアの王位継承権を持っている。しかし、政治には興味を見せず、ひたすら自分の興味の対象である錬金術の研究に耽っている。イメージはウォーザードのタバサっぽいサムシング。

王位継承権第３位
ディノス・グレーバー
　　　クラス：？？？／？？？
　ロンデビア宰相。祖父が先々代国王の弟であり王位継承権を持つが、ずっと裏方に徹し、影ながら王国を、そして反乱軍を支えてきた。実務的な才覚はあるが、武官としての実力は不明。自分が王位を継ぐつもりはあまりないようである。

　　　　　◇

イスファニア
　かつてロンデビアと領地をめぐり争った王国。ゴドゥニア王によって線代の国王が倒れたのをきっかけに王位を巡る争いが起き、どさくさに帝国による侵攻を受けて、あえなく降伏。騎士団長マルガートを始めとする騎士団は、辺境守備隊として帝国軍に編入された。

トリトニラ
　イスファニアとロンデビアの国境付近にあった寒村。戦によって荒廃し、破棄された。

2007年11月02日(金)

■■■
■■
■　アリアンロッドシナリオ「冥暗」

「冥暗」

　ついに、真のロンデビアの「亡霊」が姿を現した。

　事態は急転し、王の魂を宿す王子は姿を消した。

　残された者たちは、なおも王国の復興に力を尽くすべきなのか？

　それとも亡霊を永遠の眠りに就かせるべきなのか？

　決断の時は迫る。

　王位の鍵を握る公女は、機械の町で一人、何を想うのか…。

ＰＣ①　メインクラス：ウォーリア　コネ：カタリナ公女
　錬金術師のカタリナは、君の育ての親だ。
　とはいえ、放任主義で気紛れな彼女がしてくれたことと言えば、資金の援助くらいなものだったが。
　そんなある日、君のところにカタリナの使者がやってきた。
　「折り入って話したいことがある」…彼女が改まってそんな話をするとは珍しい。
　何か起きたのだろうか。

ＰＣ②　メインクラス：アコライト　コネ：ペルラ
　カナンへと向かうことにした君だったが、行く道のりで奇妙な視線を感じた。
　追っ手にしては気配を消すのも下手すぎるし、襲いかかってもこない。
　しばらく放っておくと、ちらりと姿が見えた。
　…子供！？　しかも、どこかで見た面影がある。
　何者だろう…。考えるうちに、カナンはもう目の前だ。

ＰＣ③　メインクラス：メイジ　コネ：アイゼル
　君はようやく、ブランシェ（白）とノアール（黒）、二つのエーメ（魂）の謎を解き明かした。
　これはゆゆしき事態だ。
　ギルドメンバーも、ほどなくこのカナンにたどり着くだろう。
　君はどうするべきか。
　決断の時は近い。道さえ定まれば、新しいギルドマスター・カタリナが助言をくれるだろう。

ＰＣ④　メインクラス：シーフ　コネ：ディノス
　落命したマルガートの語った真相は恐るべきものだった。
　ギルド結成以来の大事件だ。ディノスの方針もまだ決まらない。
　新たなギルドマスターはカタリナだが、彼女を推し立てて王国を復興することには、ディノスは消極的だ。

　いや、違う。ディノスではなく、君たちが行くべき道を決めるのだ。

・追加レギュレーション：セッション中に経験点を使ってレベルを上げることはできませんが、フェイトを増やすことは可能であるとします。
・今回のシナリオの冒頭で、ＧＭから確認したい事項が二つあります。一つは「白と黒の剣を今後どのように扱うのか」もう一つは「新規ギルドを立ちあげるか否か」です。新規ギルドを立ち上げる場合、１レベルから新規ギルドを結成していたものとして経験点を再算出します。

2007年11月01日(木)

■■■
■■
■　アリアンロッドシナリオ：双対の力

　カナンから来たという、その錬金術師は言った。

　「その剣を鍛えたのは古代の民エルダ…どのような力が秘められているかまでは、私の力に余る」

　さらに付け加えた。

　「だが一つ言えることは…その剣は二本で一組。両方が揃って初めて真の力を発揮するということだ」

　そして、失われた剣の行方を追って策動する者たち。

　ロンデビアの遺産を巡る、次なる戦いの幕が開く。

　　　　　◇

ＰＣ①　ファイター　コネ：レン
　「私の顔に何かついているか？」
　異国の装束に身を包んだ女剣士は、そう言ってまじまじとキミを見た。
　「なかなか腕が立ちそうだ。いずれ会うことになるかも知れんな」
　そういうと、彼女は席を立った。
　名前さえ聞かぬうちに、彼女は姿を消していた。

ＰＣ②　アコライト　コネ：マルガート
　それは、挨拶代わりにディアスロンドの神殿を訪れた時だった。
　「この紋章をつけた剣の持ち主を探している」
　神官と話している騎士が見せたその紋章に見覚えがある…あの剣だ！
　騎士に気づかれないようその場を後にし、帰途につく。
　帝国辺境守備隊第２７中隊長マルガート。
　その名を脳裏に刻みながら。

ＰＣ③　メイジ　コネ：ブランシェ・エーメ
　カナンにいたというアルケミストをわざわざ探し出したのに、その答えはキミの好奇心を満たしてくれなかった。
　「そんなに気になるのなら、私の師匠に会うかね？」
　聞けば、カナンに住んでいるという彼の師匠は、魔法の工芸品に造詣が深いという。
　「まぁ、その剣の謎が必ず解けるとは言い切れないがね」

ＰＣ④　シーフ　コネ：ディノス
　その剣は二本で一対。そう聞いたとき、かつて宰相と呼ばれていた男は「やはりな」と呟いた。
　「伝承の内容を正確にご存知だったのは陛下だけだ。私は噂でしか知らない。
　…だが、もう一本隠された剣があるという話は聞いたことがある」
　滅ぼされたロンデビアにほど近い、トリトニラの遺跡。そこにもう一本の剣があるという。
　「だが、そこは帝国の厳重な監視下にあり(*)、しかも凶悪な魔獣がうろついているという」
　さて、どうしたものか。

(*)帝国の皇帝ゼダンは強力なマジックアイテムを集めていることで知られている。

・今回のシナリオには大きく二つのルートがあり、ミドルフェイズに入る前に選ぶことになります。一つは「帝国軍の追撃をかわしながらカナンに向かう」。もう一つが「トリトニラの遺跡に潜入する」です。

2007年10月12日(金)

■■■
■■
■　ＴＲＰＧ１００の質問（後半、長文注意）

５１　ＧＭ含め何人くらいでやりますか？

　かなり特殊な場合で２。普通は３～６人。

５２　ＴＲＰＧ一時にセッションに参加した最大人数は？

　１３人。依頼を受けるところまでも行かなかった。二度とやらない。

５３　ＴＲＰＧをやる時の最適と思う人数は何人ですか？

　４か５人が最適人数だと思っている。ＰＣ間の関係も作りやすいし。

５４　一回のシナリオでどのくらいの時間をかけますか？

　今は４～５．５時間。
　昔は長かった。リサーチが行き詰まるかＰＣ間で対立が起こると顕著に長くなる。最長は９時間セッションを記憶している。

５５　一番長いキャンペーンは何話で、どのくらい期間がかかりましたか？

　キャンペーンという言葉の定義によるけど、設定が連続するというだけなら中学生から社会人まで続いた話がある。５０話以上、１０年以上。
　物語として連続した話だと大学時代に始め、社会人まで。２０話以上、５年間（間隔はかなり長いけれど）。

５６　自キャラで美形は多いですか？

　多い。特徴を取ることは少ないけど、イメージするときは美形が多い。
　最近になって、そうでもないキャラが増えてきた。

５７　セッション中はキャラ口調でしゃべりますか？

　ＧＭ時に説明口調なせいか、ほとんどやらない。

５８　ＴＲＰＧのＰＣ間の恋愛についてどう思いますか？

　ありだと思うし、ＰＣ間でコネを結ぶルールだと推奨されることもある。
　昔、リアル兄妹のプレイヤーで恋人同士をやっていたときは端から見ていておかしかった。

５９　ＴＲＰＧのＰＣとして告白したことはありますか？ちなみに相手はＰＣ？ＮＰＣ？

　ない。…と思う。ブレカナでマローダーとの回想シーンでそれっぽいシーンがあったかも。でも自キャラはシャケだった。

６０　こんな変なキャラ作りました！というキャラはいますか？

　５９で挙げた、シャケのお姫様。ＰＣは石像にされて崇められているという設定のはずが、シャケの置き物に変更されたため、誰からも忘れられていた。
　ＮＯＶＡで自分のことをシャーロックホームズだと思い込んでいる子供。くまちょんに向かってことあるごとに「ワトソン君」と話しかける。
　あとは、預言者の見ている夢、なんてキャラもやったかな。夢なのでご都合主義、と称して「謎のプレゼント」。

６１　あなたの好きな世界観は何ですか？

　シナリオが作りやすいのは現代もの。ただ、好きなゲームには「異世界との遭遇」をテーマにした、複数の世界観が入り混じるタイプが多い。
　純粋に世界設定だけでいうと、本当はスペースオペラが好き。

６２　ＴＲＰＧのセッションで、シリアスとコメディはどちらが好きですか？

　笑わせることを目的とするコメディじゃなく「なんじゃそりゃあ！」と言わせるためのコメディならたまにやるけど、作りやすいのはシリアス。

６３　ＰＬで今までで一番の失敗は何ですか？

　クトゥルフで、普段あまりＧＭをしないタイプの人がＧＭで、とつとつと状況描写をしているのを聞いていたら、突然震えが止まらなくなって、セッションを中断して休憩を入れてもらったこと。後にも先にもあんな経験は一度しかしたことがない。

６４　ＧＭで今までで一番の失敗は何ですか？

　２２と同じ答え。
　あと、大学生時代に「セッションの前に気分を高揚させよう」と思って輪員を飲んだら気分が悪くなってセッション自体を中止したこと。以来お酒が好きではなくなった。

６５　困ったＰＬはどんな人ですか？

　人間として会話不可能な人。コンベンションではたまに見かける。
　あと、セッションが終わった後、同席したメンバーの悪口をネットで書き連ねる人。

６６　困ったＧＭはどんな人ですか？

　ＰＬと同じ。

６７　あなたはＧＭ時、旅費や食費などは細かく管理しますか？

　しない。シナリオに必要なときだけしか気にしない。

６８　ランダム遭遇は好きですか？

　昔はよくやったけど、今はほとんどやらない。ランダム遭遇表があるゲームは限られるし、無用な戦闘はシナリオをｇｄｇｄにする。描写するだけでも問題なし。

６９　ＧＭをやる上でのポリシーは？

　天羅以降、ＰＬに楽しんでもらって一緒に物語を作ることを心がけるようになった。あとは、いかに上手く負けるかに気を使う。

７０　ＧＭ時、あなたはオープンダイスですか？かくしますか？ＧＭやったことない人も自分ならどうすると思いますか？

　オープンダイス。アドリブマスターなので、ダイスを隠すとＰＬとの信頼が失われる原因になる気がする。

７１　ＮＰＣのデータはどのくらい作りますか？

　昔は登場する者全員。
　ＮＯＶＡ・Ｒ以降は、基本は敵ゲストのみ。あとはシナリオの必要に応じて作る。

７２　ＧＭ時、アドリブは得意ですか？

　得意ではないけどアドリブマスター。昔のプレイグループでは「ＰＬがＧＭの裏をかく」のがシナリオのセオリーだったので、基本のストーリーラインを用意しても無駄だった。その頃の癖で、敵のデータと大まかな流れだけを考えて、あとはその場で決めることが多い。
　今はシナリオ自体が「アクトトレーラー、ハンドアウト、リサーチ項目とその目標値、ＮＰＣのデータ、シナリオのクリア条件と経験点」さえ決めればいいフォーマットになっていて、それで困ることはめったにない。いい時代だなぁ。

７３　モンスターデータや敵データを自作するのは好きですか？

　嫌い。バランス取るのが苦手だと自覚しているので。

７４　ハウスルールは使ってますか？

　はっきり断言できる。ＮＯＶＡ・Ｒまでは好んで使っていた。Ｒ以降、ＴＲＰＧが「リソースの共有化」を重要視するようになってから、デメリットに気づいてやめた。

７５　ＴＲＰＧをしてる時食べるものは？

　手がべたつかないもの。私が好きなのはチョコレート。
　食べる物はなくても飲む物は必須。

７６　ＴＲＰＧは毎回録音しますか？

　プレイレポートを書く関係、キャンペーンの設定を起こす関係で録音している。聞いていると楽しいし。
　ただし、自分が凹んだシナリオの録音はめったに聞かない。

７７　単純なシナリオと裏のあるシナリオ、どちらが好きですか？

　裏が複雑すぎてわかりにくいシナリオは別として、裏があるシナリオが好き。理由は２１に書いた通り。

７８　こじんまりとしたシナリオと世界の命運をかけたシナリオ、どちらが好きですか？

　どちらも。どちらかといえば前者。
　理想を言えば「こじんまりとしたシナリオに見せかけて実は世界の根源に関わる（命運を左右するかは別）シナリオ」が作りたい。

７９　謎かけ（リドル）は好きですか？

　嫌い。なぜなら、解けないとＰＬもＧＭも困るから。あと、ゲーム上のリソースを使用しないのでなんとなくアンフェアな気がする。

８０　悪役パーティーを組んだことはありますか?

　悪役、というと、ゲーム上敵として設定されているキャラクターでＰＴを組むということ？　それならば、ない。でも、この条件に該当するのはＴ＆Ｔの「モンスター！　モンスター！」くらいしか思いつかない。
　悪人パーティでピカレスクなシナリオというのなら、ＮＯＶＡならいつものことだし、他のゲームでも普通普通。
　一番｢悪人」のパーティは、仲間内で通称「裏天羅」と呼ばれているシナリオのＰＣたちだと思う。

８１　キャラクターのイラストは描きますか？

　中学時代、イラストが描けるまで帰さない、といわれてＧＭの家に閉じ込められたことがある。が、今も描けない。

８２　今までで一番過酷な状況でのＴＲＰＧは？

　ある人に頼まれ、コンベンションの代替ＧＭとして海沿いの大きな倉庫のような場所に連れていかれた。体調が悪かった時期で、酷暑の中、冷房もなく、「このままここにいたら死ぬかもな…」と思いながら手伝っていた。
　ちなみに代替ＧＭは結局必要なくなったため、準備だけで帰った。

８３　ＴＲＰＧのために小物を買ったことはありますか？（例　使い魔のぬいぐるみなど）

　コミケのＴＲＰＧブースに着て行くためにブギーポップのコスプｒ
　…特になし。

８４　キャラの過去は作りこむ方ですか？

　ハンドアウトルールが導入されるまでは作りこんでいたけれど、導入以降は作った設定と齟齬を起こすと困るので、アクト開始まで考えないようになった。
　あと、天羅はアクト中に勝手に過去がガンガンできていくので、あえて考える必要がなかった。

８５　暗い過去は好きですか？

　明るい過去のキャラはほとんど一人もいない。キャストでもゲストでも。現状に不満のない人間は運命に選ばれない、というのが個人的な意見。
　例えばダブルクロスで「何不自由なく暮らしていたけれどある日オーヴァードとして覚醒したため今までの生活がメチャクチャになった」のだって、「暗い過去」だよね？

８６　オリジナルシステムを作ったことはありますか？

　ある。でも、それはオリジナルルールが好きだったからじゃない。
　昔、ドラゴンマガジンでＳＷの記事が掲載されていた最初の頃、その設定を読んでｗｋｔｋしたＰＬたちが「このデータを使ってゲームしたい」と言い出した。
　でも、当時まだＳＷの基本ルールは発売されておらず、仕方なく既存のファイティングファンタジーやＤ＆Ｄ，Ｔ＆Ｔを組み合わせて「データを再現しようと試みた」のがきっかけ。
　それに、ＰＬたちが自分の好みでどんどんルールを追加していった結果、とんでもなくカオスなルールになった。

８７　既成システムでオリジナル世界観を作ったことはありますか？

　ある。設定とか作るの好きだから。
　それも、サイバーパンクのルールでスチームパンクな世界とか、ファンタジーのルールでスペオペな世界とか、メチャメチャな組み合わせだった。
　今あるＦＥＡＲのゲームは、当時の私が求めていた要素を全て備えているので、もしあの頃このゲームがあったらなぁ…と、しばしば思う。

８８　ＰＣ同士の設定を作るのは好きですか？（兄弟、親友、師弟など）

　天羅以外は、ルールで決められた範囲で（コネルールとか）。
　天羅だと、シナリオ中に勝手にできる。

８９　ＰＣにどれくらい感情移入しますか？

　プレイヤー慣れしていないせいか、かなりする方だと思う。
　あるシナリオで、自分の関係者であるＮＰＣを酷い目に合わせてそのまま逃げた（シナリオの展開でそうなっていた）ＮＰＣを、エンディングで崖に追いつめて谷底に突き落としたことがある（大人しいという設定だったのに…）。
　別のシナリオでは、罪を犯したが助かるはずのＮＰＣを断罪すべく、やっぱりエンディングでなます斬りに。
　こんな調子なので、自分を客観化してシナリオの先を読むとか絶対できない。

９０　一度に最大いくつのダイスをふったことがありますか？

　エンゼルギアで、１００以上。１５０くらい？
　ダイス目の数を合計する必要があるゲームとしては、Ｔ＆ＴでＭＲ２００の敵を５匹出したことがある（１０５個）。

９１　あなたが編み出したＴＲＰＧの法則とは？

　「私の作った面白いシナリオを見てくれー！」と思ったシナリオはあまりいい結果に終わらない。
　「上手く行くかどうかわからない、めっちゃ緊張する！」と思ったシナリオはかなりイイ線に行く。

９２　あなたがサイコロの神様を一番恨んだのはいつ？

　恨んだことは特にない。

９３　突然ですが、あなたの家が火事になった！！ＴＲＰＧ関連のものを一つだけ持ち出すとしたら何？

　経験点チケット…と言いたいところだけど、一つ、という形でまとめてないので持ち出せないだろう。
　なので、シナリオとかアイデアとか書き溜めてある携帯端末。

９４　あなたが初めてＴＲＰＧをやった時の感想は？

　「なにこれ…？」
　いや、マジで。
　その後、ＴＲＰＧ初体験の時のＧＭの家の引越しを手伝い、なし崩しでＧＭを頼まれることがなければ、ＴＲＰＧはやらなかったかも。

９５　あなたのシナリオ内の自分的名セリフは？

ＧＭ編
　「雷光とともに暗闇の中に浮かび上がった顔は…君の父親だ」
　「彼女のアドレスは、君のＩＡＮＵＳのアドレスだよ」

ＰＬ編
　「私はなんという愚か者だ…！」
　「君が正しいかそうでないか、それは僕には関係ない。
　君は僕の友人を傷つけた、僕にとって重要なのは、それだけだ」

９６　あなたはいつまでＴＲＰＧをやっていると思いますか？

　死ぬまで。と、以前なら答えただろうけれど、今は…。
　ＴＲＰＧはゲームより面子。今のプレイグループがＴＲＰＧを面白いと思ってくれる限りは間違いなくやる。

９７　ＴＲＰＧの楽しさとは？

　一言では言えない。ＴＲＰＧの説明しづらさはこの点にあると思う。
　私にとっては「作る楽しみ」であり「もてなす楽しみ」であり「出会う楽しみ」である…うーん、漠然とした表現だなぁ。

９８　あなたにとってＴＲＰＧとは！？

　一つの世界。

９９　ＴＲＰＧで一句お願いします。

　一句読むのは苦手です。

１００　最後に一言お願いします。

　１００問目に達するのに４日かかりました。でも面白かった。

2007年10月10日(水)

■■■
■■
■　ＴＲＰＧ１００の質問（前半、長文注意）

　ぷうさんから透明のバトンを強奪。

１　あなたのＨＮは？

　びっと。ＴＲＰＧをやり始めた頃に作ったキャラの名前。
　由来は確か、ガンダム（エルメスの周りをくるくる回ってるやつ）。

２　あなたのＴＲＰＧ歴は？

　小学校４，５年生の頃だから、２０年前後ということにしておこう。

３　あなたがＴＲＰＧを始めたきっかけは何ですか？

　小学校の同級生たちが「アーマークラス」とか「マジックミサイル」とか話しているのを聞いて「それ、何の話？」と聞いたのがきっかけ。

４　あなたが初めてやったシステムは何ですか？

　Ｄ＆Ｄの赤箱。あの頃はこれ以外選択肢が（ほとんど）なかった。ローズトゥロードは発売されていたはずだけど、ゲームショップで見たことがなかった。

５　あなたがやったことのあるシステムは何ですか？

　数えるのは無理。最低でも３０以上。
　ＦＥＡＲ系のＴＲＰＧは「トレイダース」と「三国志」以外全部プレイしている（その二つもやったかも）。それ以外でもいろいろ。

６　あなたがルールブックを持っているシステムは何ですか？

　数えるのは無理。一回数えようとして１００を越えた時点でやめた。ある種のコレクターなので（半端だけど）。

７　あなたの一番好きなシステムは？

　これが一番難しい。好き、という言葉もいろいろな意味がある。
　ＧＭの視点から見て、システム的に好きなのは旧天羅万象、深淵、カオスフレア。
　シナリオが作りやすいのはダブルクロス、エンゼルギア、天羅ＷＡＲ。
　プレイヤー視点で好きなのはアリアンロッド、アルシャードガイア。

８　その理由をお書きください。

　旧天羅は、やるまでの評価は低かったけれど、プレイしてみたら業システムの完成度の高さに驚愕。個人的には、天羅の目指した方向でこれを超えるシステムは、この世に存在しないと思っている。
　それ以来、プレイヤーのロールプレイに対してチップを投げるのが癖になりテラ、エンゼルギア、カオスフレアとプレイした。
　また、プレイヤーの恣意性とダイスのランダム性を並立させる深淵のようなシステムもやりやすい（４回しかやってないけど）。
　ダブルクロスは…現代ものであるせいかシナリオの作りやすさはダントツ。
　アリアンロッドとガイアが好きな理由は前の日記（文庫版TRPGの話）にある通り。

９　あなたが一番よくやるシステムは何ですか？

　今は天羅WAR。その前はカオスフレア。その前はエンゼルギア。その前は（以下略）。

１０　やりたいけど手に入らないシステムは何ですか？

　ない。というか、手に入らない＝プレイヤーにとって敷居が高いシステムをわざわざ選ぶ必要を今は感じない。
　かつて、ＮＯＶＡの初版と天羅と深淵が入手困難だった頃は苦労したけれども、その苦労はＮＯＶＡ・Ｒの発売とともに消えた。

１１　好きなリプレイは何ですか？

　リプレイはかなり前から読んでいるけれど、昔のリプレイはＧＭを困らせて喜ぶような面があって、今の自分の感性には合わない。
　転換点となったリプレイ、プレイの指針と面白さを両立させたという点で、初めてすごいと思ったのは「トータルエクリプス」。カウンターグロウもよかった。

　今の自分が好きなリプレイはアリアンロッドリプレイ・ルージュシリーズとアルシャードガイアの「神の贈り物」。
　どうやら、コミカルなものでは菊地たけし氏のリプレイが、シリアスなリプレイでは稲葉義明氏のリプレイが私の趣味に合うようだ。この二つが一緒になったブレカナの文庫リプレイは、まさに一粒で二度おいしい一冊だった。

１２　好きなリプレイキャラは誰ですか？

　イラスト補正がかかっている、とあらかじめ断った上で。
　カウンターグロウのジャック・バロウズ。アリアンロッド・ルージュのノエル、神の贈り物のケイ。
　…そして、ダブルクロス・ストライクのモルガン。こいつは反則だーーーーっ！

１３　ＴＲＰＧ系の小説は買いますか？

　昔は一つ残らず買っていたが、今はやめてしまった。
　ＴＲＰＧ系…と言えるのかどうか微妙だけど、クレギオンと蓬莱学園はゲームに関係なくお勧めできる出来だが、入手が困難。クレギオンは最近ハヤカワで再販されたらしいので、そっちならあるかも。

１４　あなたのお気に入りの自キャラはどのシステムのどんなキャラ？

　自分のキャラはみんな思い入れがあるので、特にどれというのはあまりない。
　強いて言えば、プレイ回数の多いトーキョーＮＯＶＡのウィラメットというニューロか、蘭花というクグツ。
　ウィラメットはやにおさんの「グッドビズ」にも参加したＲ時代の古強者で、本体は店にいるまま、トロンをドミネートしてシーンに登場する、典型的な「ギスギスしたニューロ」。…だったのだが、ＯＰでゴスペられたり、ＮＯＶＡ軍に自宅に押し入られたりしているうちに、大分性格は丸くなった。

１５　あなたがＴＲＰＧ初心者の友達に薦めるシステムは？

　ファンタジーが好きといったらアリアンロッド。
　現代ものが好きといったらアルシャードガイアかダブルクロス。

１６　リプレイを書いたことはありますか？

　ある。最初に書いたのはオリジナルの世界を舞台にしたギア・アンティークのリプレイ。
　最後に書いたリプレイはトーキョーＮＯＶＡで、最近書くのはもっぱらプレイレポート。

１７　ＧＭをやるのは好きですか？

　もちろん。

１８　ＧＭとＰＬ、どちらが好きですか？

　どちらも。ただ、以前のプレイグループでは長いこと「自分がＧＭをしない限りセッションがない」状態だったから、選択の余地なくＧＭだった。今のプレイグループになって初めてプレイヤーをやった時、心底嬉しかった。

１９　ＧＭの苦労点は？

　シナリオを作るのもマスタリングをすることも好きでやっていることだから、基本的には苦じゃない。ただ、時々スランプで「ＴＲＰＧのやり方がわからなくなる」ことがあって、そんな場合はマスタリングもシナリオ作成も（やり方がわからないから）きつい。
　でも、どんな時でも一番大変なのはメンバーのスケジュール調整。これは間違いない。

２０　ＧＭの楽しいところは？

　全部。といってしまうと身も蓋もないので…。
　私は設定を作るのが大好きなので、特にその部分。逆に数値的なバランス感覚がなく、ＴＲＰＧの「個人級戦術シミュレーション」的な部分は苦手。

２１　ＴＲＰＧで楽しかった事は？

　いちいち挙げたらキリがないけど、ＧＭとしてプレイヤーに「そうだったのか！」と言わせる瞬間は最高に楽しい。
　昔やったシナリオで「見知らぬ隣人」、最近だと「サマー・ドリーム」「鳥の詩」あたり。

２２　ではＴＲＰＧで困った事は？

　ＧＭをやっていて、特技の選択を間違え、キャストの攻撃ではゲストにダメージが与えられない状況を作ってしまったとき。
　同じくＧＭをやっていて、キャストのモチベーションが足りず、シナリオが袋小路に陥ったとき。
　同じく…（以下延々と続く）。

２３　ＴＲＰＧ関連でどれくらいお金を費やしましたか？（出来れば詳細に）

　怖いので数えたくない。

２４　あなたはダイスをいくつ持っていますか？また種類は？

　４面、６面、８面、１０面、１２面、２０面、変形１０面。
　数は数えたことがないけど多くはない。２００個くらい？

２５　あなたは自分のダイス目が良い方だと思いますか？

　よくはないが、目立ったり受けも取れない程度。ＧＭでもプレイヤーでも。

２６　今まで作成したＴＲＰＧのキャラクターの数は？また実際のシナリオで使用した数は？

　数えられない。一つのキャンペーンに３０人として、３０やってれば９００と計算すると、１０００は超えるかな。

２７　あなたは同性キャラと異性キャラどちらが多いですか？

　キャスト、ＰＣとしてプレイするのは異性が多かった。一種の変身願望かな。
　最近同性キャラをやる機会が増えたので半々ぐらいかも。

２８　前衛キャラと後衛キャラどちらが多いですか？

　前衛後衛で分けられるゲームがそもそも少ないけれど、分けられるゲームで言えば後衛が多い。ＡＬＧのブラマジとか、ＡＲＡのメイジとか。

２９　男が女キャラをやることについてどう思いますか？

　別に。なんとも。
　…と言おうと思ったけど、コンベンションで「無理に女言葉使わなくていいよ！」と思ったことはある。

３０　また女が男キャラをやることについてどう思いますか？

　別に。なんとも。

３１　自分より年上のキャラと年下のキャラとどちらが多いですか？

　昔は年上が多かった。今は年下が多い。平均すると、年下の方が多いか。

３２　ＴＲＰＧ友達は何人くらいですか？

　こっちが勝手に友達と思ってる人は３０人くらい。

３３　コンベンションには行った事はありますか？

　ある。回数は特に覚えてないけど数十回。特に大学１，２年の時はプレイグループと呼べるものがなくて、あちこち放浪した。

３４　あなたはＴＲＰＧは身内派ですか？コンベンション派ですか？

　どちらかといえば身内派かな。

３５　コンベンションの良いところは？

　たまに、他人のマスタリング技術を見て学びたい、と思って放浪することがある。やっぱり、得るところは大きいと思う。
　でも、何回行っても緊張する。

３６　ではコンベンションの悪いところは？

　「外れる」ことは、やはりある。以前、マスターがシナリオ前に飲みはじめ、酔っ払ってゲームを始めたときには唖然とした。
　あとは、プレイ中ずっと本を読んでいて、終了後に延々とTRPGの欠点に関する講義をしだしたコンベンション主催者とか。飽きたけど仕方なく主催してるんだ、ということを言いたかったみたいだけど、だったら他の人にやらせればいいのに、と言いたかった。というか、言った。

３７　ＴＲＰＧは月何回やりますか？

　月平均だと２回くらい。ただ、一気にやってぱたっとなくなる、ということが多い（スケジュールの関係で）。

３８　あなたのやりやすいキャラはどんなキャラですか？

　昔は、魔法使いというか賢者タイプ。意味がありそうで、実は意味のないことを喋りまくるような。
　最近のＦＥＡＲ系の書式に従うと、PC２枠、次に３枠。

３９　あなたのやりにくいキャラは？

　昔は、無口とか寡黙なキャラ、何も考えず敵を殴りまくるキャラが苦手だった。GMが多くてルールの知識があるせいか、はたまた性格なのか、ついついいろいろ喋ってしまうことが多いので。
　最近だと、PC５枠。NOVA・R全盛の頃、頭のおかしいキャラを何人も作ったものの、他のキャラと上手く絡むのがつらかった。いわゆる吹っ切れた超人キャラはRPできないので苦手。
　あとは「男子高校生PC１枠ヒロインと恋仲よろ！」も苦手。

４０　あなたが一番最初に作ったキャラは？

　ミロ（当時聖闘士星矢が流行していて、私が蠍座生まれだから蠍座の黄金製闘士から取った）というキャラをやった。
　「ひんやりと冷たい両開きの鉄の扉」を開けた瞬間ホワイトドラゴンのブレスを食らって即死。
　「Ｄ＆Ｄのよくわかる本」の影響か、当時は「ドラゴンじゃしょうがないよね」という風潮があった。

４１　やってみたいけど出来ないキャラは？またその理由は？

　「やってみたいけどできないキャラ」は、たいてい自分のシナリオにゲストとして登場させてしまう。ＡＬＧの二刀流リターナーとか、ＮＯＶＡのドラ・ゴン子ちゃんとか。
　完全に日の目を見ないキャラは、思い出せる限りでは以下の二人。

　深淵の「黒騎士」。鎧を脱ぐとちんまい少年が出てくる。日の目を見ない理由は「プレイしてくれる人がいないから」。
　クリスタニアの孤高の民のソーサラー。孤高のはずなのにくだらないギャグをベラベラ喋りまくって相手をドン引きさせることで孤高になる。日の目を見ない理由は「プレイしてくれる人が（ｒｙ」。

４２　人間以外のキャラをやるのは好きですか？

　大好き。最初に作ったキャラこそＨＦＯ（ヒューマン・ファイター・オトコ）だったけど、次以降はほとんどデミヒューマン。ＮＯＶＡなどでもアヤカシだらけ。
　一番顕著なのはブレカナで、１０人以上作ったキャラのうち一人を除いて全員フルキフェルかディアボロス（主我持ち）。特にディアボロスは、選択アルカナの中で一番割合が多く、まだまだやりたいキャラはある。
　次はガイアで主我持ちソードマスターがやりたい。

４３　キャラにモデルはいますか？

　最初の頃は、まんまディードリットとか、まんまゲームから持ってきたようなキャラが多かったけれども、今はほとんどいないし設定もしない。

４４　キャラに強さを求めますか？それとも色んな技能をとって遊びますか？

　強さを求めているつもりはないが、データを読む才能がなくて「直球ストライク、強すぎ」というキャラを作ってしまうことがある。ＮＯＶＡで「びっとさんのキャストが指を動かすたびにこっちが神業を使う羽目になるよー」と言われたときは反省した。
　技能に幅は求めない、かな。

４５　あなたは目立ちたがり屋ですか？それとも脇に回る方が好きですか？

　脇に回るほう。好みで。

４６　あなたは暴走する方ですか？抑える方ですか？

　ＧＭが暴走したらセッションが成り立たないから（一般的には）。
　唯一暴走し、かつシナリオが大成功したのは天羅。

４７　キャンペーンと単発シナリオどちらが好きですか？

　キャンペーン。

４８　ダンジョンシナリオとシティシナリオどちらがお好きですか？

　シティシナリオ。敵やトラップを考えるのは苦手なので。

４９　戦闘のないシナリオはどう思いますか？

　カタルシスを求めるならあった方がいい。でも、それ以外の方法でそれができるなら特に必要ない。個人的には「小さな魔女エディス」とかもアリかと。

５０　どんな場所でＴＲＰＧをやりますか？

　友人の家かカラオケボックス。昔は私の家でもやったけど場所が遠すぎる。場所を貸してくれる友人には感謝している。
　昔、大学でゲリラ的に活動していた頃は場所を探すのが大変だった…。

2007年10月09日(火)

■■■
■■
■　アリアンロッド・キャンペーンフック

“ロンデビアの亡霊”（Ｐｈａｎｔｏｍ　ｄｕ　ＬｏｎｇｄｅＢｉａｓ）

レギュレーション

・使用するルールブックは基本ルールブック、上級ルールブック、トラベルガイド（地域クラスの選択も可能）。

・リインフォース、アイテムガイド、ドレッドダンジョン、ファーストクエスト、ダブルイメージ、エリンディルウォーカーは不使用（マジックアイテムデータ、エネミーデータを除く）。

・上級ルールに掲載された各種選択ルールのうち、上級クラスルール、騎乗戦闘ルール、フェイズプロセッションルールを使用する。スクエア戦闘ルール、ランダムダンジョンルールは使用しない。

・ＰＣは全員「ロンデビアの亡霊」というギルドに所属する。ギルドレベルは２０。ギルドスキルは「陣形」「祝福」「蘇生」「値引き」「加護×３」「援助金×３」以外はＰＣが選択してよい。

・「ロンデビアの亡霊」は、かつて神聖ヴァンスター帝国に滅ぼされた都市国家、ロンデビアの王族や遺臣たちによって構成された、故国再興を目的とするギルドである。

・ただし、帝国に復讐を誓うのか、逆に帝国で名を上げて貴族として認められる道を選ぶのか、異国に逃れるのかなどは自由である。

・ＰＣのほとんどはロンデビアの王位継承権を持つ（例えば、ＰＣ４枠のシーフなどは王位継承権がない）。この際、ＰＣの種族、年齢、性別、生まれを問わない。

・「ロンデビアの亡霊」のギルドマスターは王位継承権第１位のアイセル王子。王子がいないときには優先順位の高い順に代理のギルドマスターが任命される。

・初期経験点は１００点、初期所持金は３５００Ｇとする。

・擬似的なエピックプレイを導入する。シナリオ毎に、スキルを選び直してよい。ただし、経験点の使い道を変えることはできない（クラスレベルを下げてフェイトを上げる、フェイトを下げてクラスチェンジする、など）。
　また、クラスチェンジのやり直しもできない（例えば、サムライで２レベル分のスキルを習得したなら、他のサムライのスキル２レベル分に変えることはできるが、関係のないバード２レベル分のスキルに割り振り直すことはできない）。

・アイテムに関しては、シナリオ毎に「使用経験点＊３０＋５００」か「前回の所持品、所持金を引き継ぐか」を選ぶことができる。このときの使用経験点は、セッションに参加するＰＣの中で最もレベルの高い者を基準とする。
　「使用経験点＊３０＋５００」を選んだ場合、それまでの所持品、所持金はリセットされる（軍資金が提供される代わりに、所持品がギルド＝王家に没収されたことになる）。キャンペーンの進行上入手したアイテムについては除外する。

・自動習得スキルについては、フェイトを使用しても封印は解除できないものとする。

2007年08月24日(金)

■■■
■■
■　Ｉｎｔｅｒ　Ａｃｔ“皇帝と女王と二人の王女”／アルシャードガイア

──サジッタ社Ｔ市支部、地下室にて。

　暗闇の中に、金髪の女が佇んでいた。傍らには、褐色の肌に黒い髪の青年を従えている。
　異界の女王イザベラと、その従者フェブラリィ。かつてブルースフィアを蹂躙せんとした気迫は、もはやない。
　イザベラは重々しく閉じられた金属製の扉を見つめると、ため息をついた。
「この向こうには、いい想い出は一つもないのだけれど…」
「陛下…」
　忠実な家臣であり、自らが作り出した人造生命体でもある青年の声に、かつての女王はかぶりを振った。
「未練かしらね…」　
「ご自分ばかりを責めないでください。陛下は騙されたのです」
　フェブラリィの言葉は優しい。恐らく、素体になった人物の性格が現れているのだろう。
　だが、イザベラは答えなかった。事情はどうあれ、一つの世界が自分の手によって滅びたことは間違いないのだから。
　女王の思索は、何かを叩く音で遮られた。
「失礼。お取り込み中だったかな？」
　銀髪の青年が、いつの間にかすぐ傍に立っていた。整った顔立ちにきっちりとスーツを着込んだ、貴公子然とした風貌の人物。野性的な雰囲気のフェブラリィとは、ちょうど対照的な印象である。
「あなたは…？」
　イザベラの言葉に、その青年は慇懃に一礼し、一枚のカードを取り出した。
「私はヴァイラス・アシュティア。インペリアル・ジオマトリクス社の者だ」
　インペリアル・ジオマトリクス。
　その名前は、イザベラの頭の隅に記憶されていた。
　サジッタ社のT市支部を丸ごと買い取った酔狂な企業として。
「ああ、では貴方があの…」
　ヴァイラスは頷き、さりげなく片手を差し出す。握手ではない。それの意味するところに気づき、イザベラはたった今使い終わったばかりのセキュリティ･キーを差し出した。
　満足げに微笑んだヴァイラスに、イザベラが苦笑を向ける。
「物好きですね。そこにはもう何もない。ただのがらんどうですよ」
「がらんどうだって？」
　ヴァイラスはわざとらしく目を丸くし、セキュリティ･キーを差し込む。
「とんでもない。貴女にとっては夢の跡でも、私たちにとっては貴重なサンプルだよ」
「な…」
　さすがに聞きとがめたイザベラに、ヴァイラスは続けた。
「ご心配なく。貴女の夢は私たちが引き継ぐとも。それでは、ご機嫌よう」
　ゴォン…。
　重い音を立てて、扉は閉まる。
　イザベラは一瞬呆気に取られたが、我に返ると携帯電話を取り出した。
「もしもし、私よ。“シャドウ”に繋いで」

──２日後、青龍城にて

　青龍城。大袈裟な名前だが、実は単なるＴ市の観光名所だ。旧市街の東側、新市街の西側、つまり街のほぼ中央にある。
　かつては巨大な山城であったらしいが、今はその面影はない。辺りはハイキングにおあつらえ向きな、ただの広い公園。城も原形をとどめておらず、明治以降に建て直された博物館に毛が生えた程度の施設だ。
　もっとも、観光客が殺到するような場所でないからこそ地元の人間の憩いの場となっているのだけれど。

　車の後部座席で、御真学園の制服を着たその少女は呟いた。
「退屈ね…」
　助手席に座るほぼ同じ年頃の少女が、諭すように続けた。
「退屈なのは平和な証拠、いいことではありませんか」
「まぁね…」
　昔マリーナ王女と呼ばれていた少女は、心ここにあらず、といった体であいまいに相槌を打つ。運転席と助手席、二人の従者が顔を見合わせた。
　と、窓から外を眺めていた少女の顔色が一変する。
「止めて」
「えっ？」
「いいから、車止めて」
　急きたてつつ、自分はダッシュボードから愛用の拳銃を取り出す。それも二丁。
「ひ、姫？」
「あたし一人で行く。ついてきちゃダメよ」
　手馴れた動作でホルスターに拳銃を放り込むと、ドアを開けて外に飛び出した。

　油断なく左右に視線を走らせ、辺りの様子を探る。公園にいるのは子連れの主婦か、職場を抜け出して気分転換をしているサラリーマン、それもちらほらといる程度だ。
　彼女が確かにさっき見たはずの人影は、そこにはない。
　と、視界の隅に気配を感じ、反対側から振り向く。１秒もかからず、両手には銃が握られている。
　が、それは相手も同じだった。すぐ側まで歩み寄っていた黒いスーツの女。左右の手には赤と青、二本の光刃剣を構えている。
　二丁の銃は相手の心臓に狙いをつけ。
　二本の剣も相手の心臓に切先を向けている。

　長い長い数秒が過ぎ、先に得物を引いたのはスーツの女だった。
「…？」
　そのままきびすを返し、身振りだけで「ついてこい」というと、ふらりとその場を離れる。少女は慌てて後を追った。

　その女、影のような女は近くのベンチに腰を下ろした。無造作にポケットをまさぐり、スリムメンソールを取り出すとおもむろに火をつける。
「…あんたも吸う？」
「高校生は喫煙禁止よ」
「その銃はいいわけ？」
「携帯許可は出ているわ。合法よ」
「ふーん」
　自分から聞いておきながら気のない答えを返しつつ、影ははぁーっと煙を吐いた。
「…再会したら撃たれると思ってたよ、マリーナ王女」
「この間までそのつもりでしたけどね、“シャドウ”ソフィア」
　そう言うと、影から少し離れたベンチに腰を下ろす。微妙な距離が、二人の微妙な関係を表わしていた。
「あなたが世間知らずの王女様のままだったら間違いなく撃ち殺していたでしょうね。でも、今のあなたを見ていると、故郷を滅ぼされた私よりよっぽど苦労してるように見える」
「ふっ」
　ソフィアは笑い、地面に伸びた影が揺れた。
「あたしが苦労したかどうかってのは、あたしたちがやったことの免罪符にはならないわ」
「そうね。…でも、あなたを撃ち殺したらチハヤが悲しむわ」
　ソフィアの表情から笑いが消える。
「それが本音？」
「そう」
　長い沈黙の後、ソフィアは再び口を開いた。その口調からは、もう感情の揺らぎは微塵も見えない。
「じゃあ、ビジネスの話を。簡潔に用件を言うわ。
　例の事件の後、サジッタ社はＴ市支部を閉鎖するつもりだったみたいだけど、急遽施設を丸ごと買収した会社がある」
　マリーナの眉がぴくりと動いた。
「まさか。もうオクトゥムもいないんだし、あそこはもうもぬけの空でしょ？」
「あたしもそう思うけどね」
　メンソールから灰がぱさりと落ちた。
「買収したのはインペリアル・ジオマトリクスって会社」
　マリーナは自分の記憶をたどるように、空を見上げた。
「聞かない会社ね」
　ソフィアが鼻を鳴らす。
「地図会社よ」
「地図？」
　マリーナは問い返す。サジッタは玩具メーカーだ。地図会社との間に接点などあるのだろうか。
　だが、ソフィアは首を振った。
「インペリアル・ジオマトリクス社ってのはガードが堅いのよ。何も調べられなかったわ。まぁ、見当はつくけど」
「インペリアル・ジオマトリクス…」
　口の中で言葉を転がすように、マリーナが呟く。
　はっ、と何かに気づいたように彼女は立ち上がった。
「インペリアル（帝国）、ですって！？　まさか」
「そのまさか、よ」
　影が吐き捨てるように言い、メンソールを無造作に投げ捨てた。
　再び沈黙が流れる。先ほどの沈黙とは違う…やがて来る新たな戦いを予感しての沈黙だ。

　突然ソフィアが立ち上がり、羽織っていたコートをマリーナに放り投げた。
「？　なによ」
「それ着て帰りなさい。遮光コート…姿を隠せるから。この時代にはまだ、ないけど。
　どうやらあたしに客人みたいだから」
　少し離れた場所に、３人の人影が立っていた。３人が３人とも、きっちりと軍服を着込んでいる…日本には軍隊などないのに！
　マリーナが息を呑む。
「あれは…」
「早く行って。あんたがいると剣の取り回しに邪魔なのよ」
　マリーナが何かを言おうとして、逡巡し、結局、ただ一言だけ口にした。
「武運を」
　そしてコートを羽織り、姿を消すと…足早にその場を歩み去る。
　消える足音を確かめて、ソフィアは小さくため息をついた。
「お仲間を逃がすとはなかなかお優しいね、ソフィア王女？」
　軍服を着た三人の一人が嘲る。その声は随分高く、どうやらまだ少年のようだ。
「王女だったのは遠い昔の話。今のあたしはただの埋葬人」
「なるほど」
　少年は残忍な笑みを浮かべた。
「では、自分の墓でも掘るがいい、埋葬人！」
　そして、生身の人間には絶対にありえないスピードで地面を蹴り、飛びかかる。
「…ッ！」
　虚を突かれたソフィアの反応が一瞬遅れ、少年の単分子カッターがその喉元を切り裂く──寸前に、空中から炎が降り注いだ。
　少年は飛び退り、ちっ、と舌を打つ。
　Ｔシャツとジーンズ、というラフな格好に、片手に酒瓶を下げた女が一人、からからと笑い声を上げる。
「楽しそうなことをしておるな…わしも混ぜてくれんかのう」
「遅いですよ、弥生様」
　ソフィアがむくれるが、内心ほっとしているのは明らかだった。
「九尾の狐の血族か…よくよくこの町は変わり者が多いと見える」
「その筆頭はお主じゃろう、界渡りの少年」
　九尾の一族の長の一人はうーん、と伸びをし、肩をポキポキと鳴らした。
「さぁて、では久しぶりに始めるとするかのう！」

2007年06月28日(木)

■■■
■■
■　暴走列車を止めろ

注意：６／１の日記には今回のシナリオのソースが書かれています。
　　　アクト終了までできるだけ見ないようにしてください。

アクトトレーラー

　それは、存在しないはずの列車だった。

　大陸横断鉄道は、テラのフロンティアスピリットの象徴。

　かつて西部開拓の原動力となったそれは、

　今や西の果てがいずこかわからなくなった現在でさえ

　人々の夢と希望を載せ、エンズヴィルを旅立つ。

　存在しないはずの車体、いないはずの乗客。

　それは失われた天国を旅立ち…

　今、まさに約束の地へ到達しようとしていた。

ＰＣ①　戦場の狼／レッドヒル
　　　因縁：暴走列車を止める
　キミを呼び出したアリステアは、珍しく焦っている様子だった。
　「ロストヘブンに、着くはずのない大陸横断鉄道が到着した」
　いわく。その車両はどの鉄道会社にも登録されておらず、
　エンズヴィルからの出発も確認されていないのだという。
　「その列車は超高速でこの街へ突っ込もうとしている。
　ステーションはそのスピードに耐えられないだろう…」

ＰＣ②　悠久の聖女／エミリー
　　　因縁：幽霊列車の正体を探る
　その男はグレイウルフからの伝令、ジョン・スミスの代理を名乗った。
　「いささか困ったことになりましてね。
　存在してはならないはずの大陸横断鉄道がまた現れてしまったのです」
　存在してはならない？　どういう意味か？
　問いただす前に男は立ち上がっていた。
　「なぜ、あれがいまさら現れたのか。調べてください」

ＰＣ③　紅蓮の傾奇者／浅霧
　　　因縁：テラ人を監視する
　キミを呼び出したのは、睦木弥七…シノビの長だった。
　「秘密裏にテラ軍が動いているという情報を入手したのです。
　もっとも、我々に何かしようというわけではないようなのですが…。
　もしテラ軍が我々に害をなそうというのなら、これは休戦協定違反です」
　彼女は一枚の紙切れを手渡す。
　「これは“切符”というのだそうです。彼らの動きを探ってください」

ＰＣ④　真実の探求者／ヴァイ
　　　因縁：幽霊列車への興味
　キミは、大陸横断鉄道の駅に立っていた。
　成り行きから、いろいろと面倒なものを背負い込むことになったけれど、
　本来キミはスチームメイジ、未知なるモノへの興味は人一倍だ。
　「鉄道会社に登録されていない、謎めいた大陸横断鉄道」
　そう聞いただけでキミの血が騒ぐ。
　そしてキミは、列車に一歩を踏み出した。

・因縁は①＞②＞③＞①の順番で取ってください。
・ＰＣが５人の場合、５人目の推奨は「荒野のガンマン」となります。
・追加ルールの使用が可能（「マリアッチ」「流派：クンフー」「流派：不動明王拳」や追加ヨロイ、武装を使用してもかまいません）。
・経験点はＳＲＳ（アルシャードガイアなど）のものが使用可能で、参加レベルはキャラクターレベル７～１２までとします。
・クラス習得数制限は５つまで、戦闘修正値が足せるのは４つまでとします。
・時代は「破滅のクリスマス」の２年後、２０７６年（テラ暦）。舞台はテラ合衆国です。
・ＰＣが戦闘不能、あるいは死亡状態でない限り、「裂帛の気合」は使用できるものとします。
・ゲーマーズフィールド誌に掲載された最新のエラッタを全て適用します。
・セッション進行中であっても、キャラクターレベルの上昇を除く全ての用途で経験点を使用できます。

2007年06月02日(土)

■■■
■■
■　シナリオクラフトの結果

５１
異世界からの脱出

４６
デーモンロード

３
崩壊寸前の

６
もう一つのブルースフィア

１
異世界の情報を持ち帰るため、派遣された

６
徒歩で

４
丘／街道

２
目の前に崖が広がり、先に進めない

３
異世界の文化に魅せられ、帰る気をなくす

２
ブルースフィアにない鉱物を見つける

２
時空の歪みの発生条件が確定

３
たどり着いたゲートは既に破壊されていた

歪み
奈落の使徒の発生する場所

2007年06月01日(金)

≪

≫

初日