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2008年05月11日(日)
手紙をしたためることは、もっとも自分でいられる時間

ホームページのトップの写真を、変えてみました。
気が向いたら、ときどき変えてみるつもりです。この青いガスタンクの写真、けっこうお気に入りなのです。南区の広島ガスのタンクですが

きょうは、いろいろ所用が重なって、出かけたり帰ったりを繰り返していました。せっかくのお休みも台無しです(笑)


とはいえ、友達とかにあれこれいただいてた、メールとお手紙を、きょう中に返信しようと思って。出先に、便箋を持ち込んで、空き時間にしたためたり。なんとか今日中にお返事書き上げますわ

やっぱり、こうして便りをいただくこと、お返事が書けることって、ありがたいことだと思うのです。ささやかでも、想いを馳せて、相手にやさしい言葉で、元気付けたりできることは、自分という存在する意味があることを、気づかせてくれるから。だから、言葉を選んで、けっこう懸命にペンを走らせます。

こんな手紙でも、悩んでいる人には、それを少しでも払拭できたらいいし、幸せな人ならば、いっしょにわかちあえたらいいですしね。

一番、自分らしい自分でいられる作業なのかもしれません。
だって、自分を作ることがいらないから。素直な自分で、本当の言葉で。


2008年05月10日(土)
子育ては、きっとおおらかさと愛情

以前、同じ職場でお世話になった人の自宅に招かれたので伺いました。
いろいろ、僕の近況を聞いてもらって、その人の幸せ話を聞かせてもらって。

彼には、小さいお子さんがいます。その子は男の子ということで、僕にもすぐなついてくれる。ときどき、子供の接することはあるのだけれど、さすがにかわいいね。


この彼が築いてる家族を見ていて、きっと、この子もいい子に育つだろうなって、すごく感じました。と、いうのも、夫婦がとても仲がいいし、きっとその暮らしぶりを見ても、なんだかここちよく1日1日を大切にしている感じが伝わるのです。おうちの雰囲気も、シンプルで、自然体で。ほら、普通に雑誌とか載ってる、モデルさんのように。


子供って、3歳までの約8割のその子の人格というか性格が形成されてしまうそうです。

子育てって、たしかに、躾やルールをきちんと教えることは大切です。
でも、僕が思うのは、なによりお父さんも、お母さんも、おおらかなこころで、ささやかな日常でも、楽しく暮らせているということが、非常に大きいのではないかと。仲良くすることもそうだし、笑顔や挨拶もそうだし、いろいろなところへ出かけることもそう。

たた、あまやかすことじゃなくて、しなやかな愛情を注いであげられるか。かな?


僕が、彼のように親になることは、無いかもしれない。
でも、いままでいろんな人を見てきて、なんとなく、そういう考えを持つようになりました。

ちなみに、僕はそれと逆の育てられ方をしました。

ま、それはともかく、きょうはあったかい気持ちにさせられた1日でした。ご家族の幸せを願いたい。


2008年05月09日(金)
「拝啓 十五の君へ〜アンジェラ・アキと中学生たち」

「拝啓 十五の君へ〜アンジェラ・アキと中学生たち」
NHKの全国学校音楽コンクールの合唱課題曲を書いたアンジェラアキさんが、全国の中学校の合唱部を訪れるドキュメンタリー

すごくすごく、アンジェラさんの眼がねの奥のやさしいまなざしが印象的で。生徒たちと熱く向き合っていた。

生徒に、未来の自分への手紙を書かせた。卒業式の日の自分へ。3学期の自分へ・・・それをおのおの発表してもらう。その中には、不安、悩み、苦しみが綴られていた。それを、アンジェラさんは、未来の自分が、それを読んだとき、いまよりもっと強くなってる、だから、きっと大丈夫って思えてるからと。


どの学校でも、生徒も泣く、アンジェラさんも泣く。
感極まって・・・
とにかく、アンジェラさんの熱いこころが、画面からストレートに伝わるし、生徒も引き込まれているようだった。生徒ひとりひとりの手紙やお話に、大きくうなずきながら、やさしいまなざしで聞いている。家族のことで悩んでいた、ある女子生徒にも、やさしく、勇気づけていた。

「自分がだめだと思うとき、
一人ぼっち、誰も自分のこと理解してくれないときもある。

そんなとき、
自分の中にある、自分の『声』を信じて、
前を向いて歩いていってほしい

どんなことがあっても、絶対大丈夫だから
時間は必ず問題を解決してくれる。

どんな辛いことがあっても、
支えあって生きていける仲間は絶対いる

そのことを忘れないで生きていってほしい・・・」

生徒たちに語った、その言葉に、僕もウルウル来てしまった。
画面の向うの生徒も、アンジェラさんも、みな泣いていた。


最後に訪れた中学校の音楽室で、合唱部の生徒の前で、
アンジェラさんが、課題曲「手紙」を、弾き語りでうたった。

壊れそうな思春期の思い、そして、どんなに悩んでも、苦しんでも、いつか未来はやってくるから・・・そんなメッセージがストレートに込められている、すてきな曲です


2008年05月08日(木)
「乳と卵」









「乳と卵」川上未映子著
第138回芥川賞を受賞した作品。このささやかな連休中に読んだ本の中の1冊。

東京に住む、主人公の女性のもとに、大阪から、40歳になる姉の巻子と、その娘の緑子が訪れる。その目的は、巻子の豊胸手術のため・・・たった、3日間のストーリー。それも、ほとんどが、主人公のアパートの一室で展開する。

僕は、この作品での川上さんの文体が、非常に新鮮に感じた。句読点の付け方が、他の作家とは明らかに違う。とにかく句点までの文章が長い。そして、大阪弁まじりの言葉を、これでもかこれでもかと、力強く繊細にたたみかけていく。とても新鮮で印象的な文体だ。

女性だからこその感性というか、あらゆる事象についての比喩表現も、川上さんならではのおもしろさがある。そこには、根底に哲学思想という深いものが感じられるんですよね。

緑子は、豊胸手術のことで頭いっぱいの母・巻子、そして、女性の生理現象に、ストイックなまでの嫌悪感を持ち、しゃべることをせず、すべてを「筆談」で会話する。小説の中で、緑子の日記が、幾度と書く登場するが、これは、女性でしか書けない、男が読むと、けっこう印象的な言葉がならぶ。そう、「乳と卵」について、特に。

文体の繊細さ、そして勢い。
それに、ぐっと最後まで引き込まれていく、そんな小説な気がした。
ただ、この小説に、豊胸手術というのが大きい一つの鍵になっているのだが、感情が噴出すラストの後、そのことは結局どうなったのだろう?という思いもちょっとした。



僕は、テレビやラジオ、雑誌などで、たくさん川上さんを見ている気がする。彼女の生きてきた軌跡は、とても興味深かったし。

先日、中川翔子さんと、竹熊健太郎さんと3人で対談しているテレビ番組をたまたま見ていて、「自分が子供を産む」ということについて、川上さんは、この小説の「緑子」と、おなじようなことをいっていたことに気づいた。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
ホームページ⇒http://www.geocities.jp/cobaltblue21jp/

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