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2003年06月01日(日)
昼下がり

外で疲れて帰ってきて横になる
では今度の休日はのんびりしましょうね、と
頭をなでる優しい手

君も疲れてきたのだろうに
どうしてそんなに優しくできるんだろう
僕の手でも少しは役に立てるかな、君の



2003年06月12日(木)
バランス

自分の持つ力と
周りとのバランスを考えて
上手に関ってゆければ

謂れの無い敵愾心を育て
無言の圧力で場に迫る者と
闘うための力を



もう籠に戻りたくは無いのに



2003年07月03日(木)
絡みつく

もっとシンプルに在ることができれば
君に
もっとたくさん笑顔で返してあげられるのに

思いもしなかったものまでが
足元に絡みついて
もっと身体が重くなって
そのうち動けなくなるのかな

君に
置いて行かれてしまうのかな


もう少し
あと少し前に



2003年07月07日(月)
天の川

一年にたった一度

それだけしか
君に
触れられないとしたら


仮定する事そのものが
馬鹿げてるかな
そうならないように努力するし
もしそうなってしまったら
後は壊れるだけのような気がする

夜の星を見上げて
そんな事を考えてしまった



2003年07月28日(月)
螺旋(改)

どうしても抑えられなくて
同じ場所をグルグルと走ってる
身体のどこかをあの日に置いてきたまま

言葉も
同じ場所を回ってる
僅かに歩き出しては止まり
止まっては引き返し
また歩き出す

僅かしか進まないことがもどかしくて
全く同じ場所と錯覚している?

それでも日は過ぎて行って
またあの夏が来た



2003年07月29日(火)
ゆっくり、ゆっくり

駆け出して
つまづいて
遠まわりして

なりたい自分に

少しづつ歩いてく



2003年08月03日(日)
普通の日

君と一緒に目覚めて
君と一緒に食事して
君と一緒にのんびり

なんでもない
いつもの休日

掛けがえのない時間



2003年08月31日(日)

僕はここにいるよ
君の目の前に

だから

僕が逝った後の事なんて
今は話さないで

ずっと離さないで



2003年09月03日(水)

とてもちっぽけな嫉妬の火
いつか

歪んだ小さなものと
深い想いと

飲み込んで

燃え尽きられればどんなに楽か



2003年09月17日(水)
歩く

後ろ姿を追いかける

僕の身体が覚えてた
君が後ろについていてくれたこと

前になり
後ろになり
傍に並んで
手をつないで
ずっと



2003年09月22日(月)
留守番

外へ繋がる
世界が広がる

喜んであげなくちゃならないのに
置いて行かれても

君は
僕のところへ
いつまで帰ってきてくれるだろう



2003年10月31日(金)
再確認

ふたりで手をつないで
いろんな場所へ行く

荒れた森を走り抜け
枯れた山を乗り越え
静かな湖のほとり

横に並ぶ君の泣き顔と
笑顔と

ふたりでいるから
歩いて行ける

どんな場所でも
どんな時でも
君が僕にとって
どれだけ大切か
ずっと感じてる

ふたりでいることの重さも
ふたりでいることの幸せを
減らしはしない


ずっと
ふたりで



2003年11月26日(水)
夜空の下

手のひらに触れる
君の温もり
それを頼りに

今は何も見えない



2003年11月30日(日)
ノイズ

その笑顔に応える
そうするための力

混ざる雑音に押されて
離れる意識

濁りの底に沈んでしまわないよう
ありったけの力を絞りだす


君の澄んだ声を聞きたい



2003年12月07日(日)
12月

もうそんな時期なんだ

ちょっとしたイベント
そういうものに興味のなかった僕
そういうものが大好きな君

はじめての年は君が指揮をとって
何度目かの冬
こんどは一緒に

来年も、一緒に



2003年12月15日(月)
お互い様

君がなにげなく言った事
僕がどう聞いたかなんて
君には分からない

胸に刺さる杭
ひとりでもがけばもがくほど
深く
抜けるのは君だけ

優しく抜いて欲しくて
言葉を考える
そして
僕が君に言ってきた事も思い出す

お互い
同じような事をしてるんだね

すぐには気がつかなくて
振り返ると
もう言葉には出来なくて

上手に言葉にするには
どれくらい紡げばいいんだろう


今夜は
まだ言えないから
杭が溶けて消えるくらい
強く抱きしめて
君を



2003年12月16日(火)
簡単

不安を
不信に
摩り替える

愛と呼ぶものが
只の独占欲に
摩り替わる

そのまま流されるなら
失ってなお
叫ぶだけの


暖かさを分け合えるうちに
渦の中で考えろ



2003年12月18日(木)
わがまま

その手に触れて
その頬に触れて
それだけで気持ちが全部伝わればいいって
そう考えたりもする

でも
君の声は
ずっと聞いていたいんだ



2003年12月24日(水)

君に触れられないだけで
こんなに苛々してる
自分でも信じられないくらい

待つ時間が
長くて

辛い



2003年12月31日(水)
ずっと

一緒に時を刻んで
ずっと並んで歩いてく

揺らいだりぼやけたりするけれど
今は確かに持ってる同じ思い

変えずに
変わらずに

それが僕らの望み



2004年01月27日(火)
初心

出会った頃のように
少しずつ
暖めあえるといいね

感情のままに求めずに
たくさん愛して

繋いだ手の暖かさが変わっていない事に
想いも繋いで



2004年02月07日(土)
風景

独りで見る景色が
こんなに色褪せたものだったとは
すっかり忘れていたよ

僕はあの時と同じ場所で待ってる
いつか君と
また同じ景色を見る時が来るまで
ずっと



2004年02月08日(日)
繰り返し

同じ想いを言葉にして形にして
幾度となく繰り返し

一番大事にしている事
一番大切なもの
それすらノイズと時間に紛れて霞んでいく

消えてゆかないように
心に刻みつけて置くための形を

途切れる意識を繋ぐために
繰り返す



2004年02月14日(土)
2.14

躍らされてるって笑っても
どこかで期待してる悲しい性

今日はもう逢えないと思ってたんだ
でも
君は僕の所に来て
予想以上のものを手渡してくれた

気持ちがぐしゃぐしゃになってても
あっさりと気持ちが軽くなる


春の匂いがするよ



2004年02月29日(日)
揺れ

離れていても繋がってる
そんな感覚
僕はまだ実感できなくて

心の半分が動かないような
生暖かい感覚が
ここに在る

切り取られた部分は
小さな子供のまま
成長させるのを忘れていたかな

少しの温もりで夜を越える事は覚えたよ
もう少し
あと少し

この空気から抜ける事は
無いのかも知れないけれど

不安が消える事は無くても
より強く想えるように
前へ



2004年03月31日(水)

満開の桜の下
旅立つ後ろ姿を見送る
またあの場所で会えることを祈って

今は傍にいない君とも
またこの場所で逢えるようにと



2004年04月17日(土)
かげ

交互に映る真白と漆黒

途切れ途切れに見える
君の光



2004年04月18日(日)
空っぽ

湧いてくるものを形にしようとして
形をとらえる前に消してしまう
何回も

空っぽなんだ
今は

溢れ出てくるものが指すのは
ただひとつの

空っぽの体を抱えて
記憶を引き摺って
歩いてる



2004年05月09日(日)
堆積

飲み込んだ言葉は
昇華されずに
溜まっていく
しんしんと

何時か話せたら
そう思いながらも
きっと言葉にできずに
積もっていく



2004年06月03日(木)

君を護りたい
君に護られたい

もっとそばにいたい

一番したい事は
その時には出来ない事
動けば確実に壊してしまう何か

いつもの事。


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