碧の雑記帳

2019年07月31日(水) 階級がない。

私自身は曲がりなりにも軍オタなんで、軍隊的ではない軍隊というのは理解に苦しむんですが。


各国、特色はあるんですが最低限の規律というかルールって共通項なんですよね。
例えば脱走兵はいかなる理由があろうとも重罪で基本は銃殺刑とかね。まあ銃殺刑になっても実行されるかはその時によるけど。
少なくとも原隊復帰まして昇進なんて不可能です。


Sガンダムでもザフトは義勇兵「らしい」ってのに留めて階級がない変な軍隊、程度にしました。
義勇兵VS国家ってなったら単なるアナーキーテロリスト軍団VS国になってやばいなんてもんじゃないし。
主人公が極東の島国とはいえ一国家出身なんで、テロ軍団と同盟結ぶやべえ国の人間が主役というやばい話になるしな……。ミリオタ的には許せない。
位置的にプラントは植民地が独立宣言した一国家(国際的に未承認)な扱いをSガンダムではしています。現在でいえばコソボとか台湾、パレスチナあたりの状況というわけです。まあ時代を逆戻りして独立運動が盛んだった大戦前のほうが近いですね、西暦だと。

階級概念のない軍に混ざる他国の士官しかもナチュラル。という状況から話がスタートするので、階級概念が浸透していれば彼女はやはり「士官様!」という扱いを受けてしまうため、話的にはあれで良かったと思ってます。
もし初期に彼女が尊大に見えたとしたら、彼女は士官然としているだけなので……。軍隊とはそういうところなんで、明らかに階級が(本来なら)下のルーキーパイロット軍団とかメカニック等々に先任士官がへりくだる、なんてありえないんです。メカニックは彼女より年上が大半ですが、彼女は尉官とはいえ上級尉官ですから本来ならメカニックからすれば「将校様」ですもん……。
ガニーサージェントレベルでも「一等軍曹様!!!」なのに特尉(中尉以上大尉未満)ですからね。彼女は一国家の代表として士官の称号を背負っているわけですから、士官然とした態度が彼女に課せられた役割というか。

この辺が共通項としてないと彼女の態度は「?」って思えるのかなー。だからザフトが階級がないという設定がテレビ向けにあったのかなー。とか色々考えはしましたが。

次にアップする機会があればもう少し分かりやすく補足説明しようかな……とも思ってます。

余談ですが私の父方の祖父は戦時中は軍曹で健康を害して除隊したようですが、歩兵ですら威張り散らすような田舎だったので「軍曹様!」とかいう神の扱いだったようです。祖父はそれを言いふらすタイプではなく、というか衛生兵で終戦前に軍を退いているので必然的に言いたくなかったのか言わず。
お葬式の時に「当時は軍曹で……」とアナウンスされた際に母方の祖母が「!!??」となっていて式後に「軍曹様だったなんて……!」とやや興奮気味だったんでやはり当時は一般の人すらそう思っていたんでしょう。
その軍曹の遥か越えられない異世界にいるのが士官ですから。偉そうではなく文字通り「偉い」んですよね。

まあ21世紀にその辺のことを日常生活で意識するはずもないんで、違和感があっても普通だとは思いますが。作中は戦時中の軍隊の話なんでね……という。

話がだいぶそれましたが、ザフトは階級はないけど役職分けはあるし色でおおよその階級分け的なことをしている感じはありますね。平等と言う名のもとに。
特尉は「士官待遇を」と言ったのにクルーゼに「知っての通りザフトに階級はない」と言われてしまったので「じゃあこっちもお前を将官とは思わない。どうせ若造だろコイツ」という思いと「ナメられたくNEEEE」という思いから彼にいっさい敬語は使ってなかったわけですが……。
あくまで歳が近いだろうクルーゼに対してのみで、艦長職の人には「佐官だよな本来は」という気持ちで上官として接していたと思います。まあそれはゼルマン艦長が彼女を士官として以上に扱ったからというのもあるんですが。

辞令が下って正式にクルーゼ隊所属になった彼女は態度を改めたけどクルーゼが序列を作ることを拒否した、というのは昨日書いたと思います。

彼女にとっては「仮面を付けた若いクセに本来の軍隊なら将官の地位にいる変なコーディネイター、胡散臭いから絶対にナメられたくない」→「変な仮面男の部下になっちまったわ、いやだけど仕方ない命令だし上官として接しなきゃ」→「なん…だと…、ナチュラル……?」って初期に色々変貌がありましたからね。
それを知って初めて彼女は「ラウ」と呼んでいるので、彼女にとってはそこで初めて仲間意識が芽生えたのかもしれないですね……。
彼女はナチュラルがコーディネイターに勝るナチュラルでいるためにどんな苦労があるか身をもって知っているんで、その瞬間クルーゼは「ナチュラルなのにコーディネイターの軍隊で将官クラスになった」という果てしない尊敬の対象にもなっただろうしな、というね。

彼女はそれを「あなたが努力した」と思っていたけどクルーゼは「どうせ自分なんてどうせ遺伝子のせいだしどうせ」なネガティブ思考なのがなーという。そんなに単純ではないけど簡略化すればそういうことだったと思うんですよね。

特尉は、だから出生も含めてのクルーゼを好きになったと思うというか、どれが欠けてもダメだったのにクルーゼは最後までそれを分かりたくなかったんだろうなーと思うと……。難儀な人だなとしか思えない。

そしてまた話がそれましたが。
階級がないんで大まかに軍服の色で分けられているんですが。
読んだことある方はご存知だと思いますが、彼女は赤服待遇でのザフト軍出向(軟禁ともいう)になったわけです。
が、ザフト軍は「ザフトレッド」に関してプロパガンダを展開していて大層なものと認識しているようですが、あれはあくまで成績のいいルーキー用。しかもおぼっさま集団のために作ったようなもの。という前提があったので特尉は内心「(ルーキー用とか)勘弁してよ……」と思っていた。彼女は黒が着たかったんですよね。たぶん。
おおざっぱに、赤=士官、黒=佐官、白=将官、とはいえ見た感じ大尉クラスも黒を着ているので彼女の希望は黒だったはずです。が、赤になってしまい「マジかよ……」なところからザフトでの正式なキャリアがスタート。
クルーゼは彼女を重用していたので、赤だけどやってることは黒服的だったというか。というか彼女は正式な士官教育を受けているんで何だかんだ便利で結局指揮官的な役割をせざるを得ないといった方が正しいかもしれない。
ただ、最初は不本意でしたが、彼女も最終的には「クルーゼ隊の赤」ということにとてもこだわりを持っていたのではないかなーと思います。赤というかクルーゼ隊ということにこだわりがあったのではないか、と。これは凄い変化だったと思います。
まあ、イザークと二人っきりになったからアレですがね最後は……。

特尉の人間関係はほぼクルーゼ一点に集中してましたが、イザークは本当に色んな人と関わって転落人生からもとのエリートに戻ってきた感がありますね。
特尉は士官として最初から完成したキャラだったんで、イザークは本当にもう……少年の成長という意味でとても話に貢献してくれました。

イザークは特尉とのエンカウントがナチュラルとのファーストコンタクトだったとはいえ、特尉は特尉でエリート士官かつずば抜けたナチュラルなんで、あくまでイザークとしては「ナチュラルと取り合えず接した」だけで一般的なナチュラルに初めて接するのは地球だったわけで……。

イザークの転落人生はほんと面白かったと思います。本当に転落してましたからね。でも、転落していても守られていた。と気付いてエリート街道に戻ってきたイザークは時間がかかったけど最後は立派に成長したと思います。たぶん根は真面目な子だったんだろうな、とも思います。割と素直ですしね。

戦後に彼は自分の隊を持つまでに昇格するのかーと思うと感慨深くはあるんですが……。
戦時中に18歳になるんで戦後は19歳か……。うーん、19歳で白?なんだかなーと思わないでもない。ワンステップ経た方がいいんで黒を着て補佐官を経験すべきだよな。とも思うけどイザークに黒は死ぬほど似合わなそうなのがネックです……。
特尉は黒髪ダークアイズの美形なんで白赤黒どれも似合いそうだけど。
(彼女の容姿は好きに想像していただいて構わないんですが、あえてビジュアル化するならファフナーの生駒祐未の例の頬線を消し、髪と目を黒くしてローズ系の口紅を引いたら一番それっぽくなると思ってます)
イザークはうーん……。
ルーキー用の赤は戦後は脱いだ方がいいと思うけど、まあ軍本部あたりで数年黒を着たのちに隊長に昇格昇進して欲しい気がします。せめて20代の半ばあたりで。本人も色々経験してきている分、いきなり隊長昇格はたぶんイヤだろうしな……。
イザークが隊長昇格したらニコルも特尉も祝いには来てくれるだろうけど、特尉はクルーゼを思い出して複雑、という未来図は確実にありますね。
全員どこ行っても「元クルーゼ隊のザフトレッド」と言われ続けるでしょうしね。
特にイザークは一生クルーゼと比較され続ける軍人人生でしょうし。

そんな偉大なクルーゼ隊長がナチュラルだったって知ったらイザークどんな反応するのかちょっと興味があるな。笑。
イザークの人生わりとナチュラルまみれで本当に(エリートコーディ様視点で)転落しまくってますね。
もうここまで来たら敬愛していた隊長がナチュラルでも「やっぱナチュラル(の天才)やべえわ……」くらい達観する、かも……?
エザリア涙目どころの話じゃないですよねこれ。

5年後くらいかな……。特尉が当時のクルーゼと同い年になり25歳になる少し前くらいで。イザークは23歳になったばかり。ニコルは21歳か。
まだまだめっちゃ若いな……。クルーゼは将官クラスだったけどイザークはあれだ、クルーゼが生きてたら「ジュール隊も私の指揮下に入る」系の下級佐官だな。
クルーゼやべえよなマジで、イザークじゃなくても「やべえな」ってなるわ。
特尉も実力で黙らせてた部分はあるけど多大な政治的意思が背後にあったしそもそもクルーゼが彼女に害意ゼロだったという前提(彼女はクルーゼを不振がっていても、ザフト兵は大将のクルーゼがそばに置いてる人間に下手なことできないので。まあ例外はいましたけどY・J氏とかいう)があるけど、クルーゼは(ザラパパ抜かしたら)実力だもんな。そりゃナチュラルだということは隠してたにせよ。
特尉は近接格闘だけずば抜けてあとは平均値だしコーディ用のOSは操れないしな……、クルーゼはそこはクリアどころか上手いわけだしな。
3人そろって「やっぱあの人やばかったわ」って改めて語る図になってしまうんだろうな。
このくらいの戦後のイザークプロモーション編なら書けるかも……そのうち書こうかな。

ていうかかなり簡略化してるんで誤解されたらアレですが、クルーゼは彼なりの意図があって特尉を重用してるんで……。彼の個人的な気持ちだったかは完全に読み手に委ねているというか。まあ読んでると表面的な理由ははっきりしているんで分かると思いますが……。
ただクルーゼ隊の皆さんは「あのナチュラルがお気に入りなんだろうな」って下世話な解釈してるorしていた隊員も一定数いるだろうけど。艦長陣はさすがに「ああはい他国の士官ですね」って対応だったし、そもそもクルーゼが彼女を初期に保護していた表向きの理由はザラ親子のせいだしな……。という事情が非常に複雑なので最後までクルーゼの本音は分かりにくい仕様でしたから……。
分かりにくいってかたぶん本人も分かってないか認めたくないか。だからニコルみたいにはっきり好きだ好きだ自信満々に言えるタイプに思うところがあったのかも。
私自身は特尉とクルーゼの危うい関係は面白かったというか、雰囲気がやっぱりティーン陣とは違うので楽しかったんですが……ずっと駆け引きめいたことばっかりしてましたからね。時に同僚、時に上官と部下、時に友人と使い分けながら。たまに確実に友人を越えていたけど、まあ結局それは分からずじまいで私は楽しくても本人らは楽しくないだろうな……。

話を戻して。成長してなおイザークに隊を任せるのは非常に不安なんですが、大丈夫なんかな……。戦後で平和が続く予定だからいいかな……。二世議員とか死ぬほど向いてなさそうだし、本人は戦友に報いる意思があるんで絶対に軍に残るはずなんで昇格は免れないし……。
でも本人もかつての上官たちを抜いていくのは複雑だろうな、と思います。副官格になって思うこと、隊長格になって思うこと、色々あるでしょうからね。

軍にぜったいに残る、と言い切れるイザークはやっぱりどのキャラよりも複雑な人間関係を経て成長したなーと思います。それ以外の選択肢がもはやないと言ってもいい。
他のキャラは、特尉でさえ軍を退くのになーと。特尉はクルーゼのために何もかも捨てていいと思える状況でしたが、イザークは好きな子のためにそこまではできないだろうな。彼女の命が危険とかだったらそりゃ全て投げ打ってしまうかもしれないけど、好きな子と添い遂げる人生と戦友に報いる人生だったら後者の方が彼にとって重かったというか。
イザークもわりとしがらみの中で生きてんなーとも思いますが、Sガンダムはイザーク側から見ると真面目にイザークが主役な気がしてきます……。


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2019年07月30日(火) エンドマークを打ったせいで。

墓守人生(を思い描くと)鬱になるわこっちが……。



と「そういやイザークも独り身じゃん」と思い出した私のせいで脳内でパズルを色々シャッフルさせられるキャラクターたち……。


イザークの想い人は地球に帰っちゃうと思うんだよな。
最初の計画ではそのままくっつけようと思っていたけど、そう上手くはいかなかったし……。イザークたちに終盤そこまで出番がなかったせいもあるけど。
その後は未定、で、イザークは軍を退かないだろうし……。まあ私の伯母の姉も米軍の将校と結婚しアメリカに移住しちゃったので、元敵国だからと結婚できないわけではないと思うけど。(帰国の際はC130に同乗して横須賀に降り立つというね)

5年くらいは待ったり連絡取り合ったり時々会ったりしていても、それ以上たってもう無理かなーなんてね。
プラントのさっさと結婚しろ圧は西暦2019年を生きる我々の比じゃないレベルだから……おまけにジュール家のおぼっさまだしな。
ちょうど諦めたころに特尉と再会して、そうだその手があった、とね。笑。
特尉もプラントはクルーゼと一緒にいた大事な場所になっているから、まあ第二の故郷みたいなもんだしね。
しかも。

シーゲル・クライン元or現議長→ようやくのコーディ×ナチュのビッグカップル誕生でウッハウハ!宣伝するぞ!(しかし娘は優秀なコーディと婚約・結婚させるぐう畜生)
ザラパパ→議員やってるかも不明で現役だったとしてもたぶん戦後に影響力ない。
エザリア氏→全ナチュラルで一番マシな人なんで妥協するしかない。いびろうにも相手は白兵戦史上最強レベルなんでカウンターくらうしいびれない。
ジュール隊の皆さま→ようやく隊長が結婚してくれて心底安堵。
イザーク→元公的なパートナーが私的パートナーになっただけ。
特尉→イザークのお守なら任務の一環と思えばまあいいか。ただ年々良い男になってくるのでそこそこ愛情は持つだろうけど、髪型は変えてほしいとは思いそう。
プラント→ザフトでの貢献が凄すぎて特尉にプラント永住権を与えるのに何の問題もない。

ほら誰も損しない……!

子供はハーフコーディで親の才能は半分しか継げないらしいけど、もう半分が天才ナチュラルだからかえって強化されそうだしな。サイヤ人的に。戦闘なら。


唯一の心配はN・Aさんが「逆襲のニコル」にならないかという点だけど……、さすがにないか。ただ知らせを聞いてしばらくはさすがの彼も祝う気にはなれないだろうけど。

クルーゼは草葉の陰から「イザークかよ!」って突っ込んでそうだが……まあ戦死した自分が悪いんだから仕方ない。たぶん彼は自分がいないならニコルと、って思ってたんだろうけど……最後まで特尉の気持ちをちゃんとは理解できなかったというかしたくなかったというか、難儀な人だったなと。

ただイザークと特尉がくっつくと続編フラグのようでまた戦争が起きそうだから「そういう未来もあるかもね」くらいに留めてはおきたい……。
まあ、きっちり終わったので、続編といってもザフトか地球側の過激派の抗争的な局地的なものだろうけど。劇場版的な。

ウィーンにいるニコルが事件に巻き込まれてイザークがジブラルタル出向中で現場に送られて久々の再会、「腕はなまってないだろうな?」「まさか」で元クルーゼ隊臨時結成事件解決とかいう90分で終わりそうな展開しか浮かばない。笑。
ニコルは実際にはイザークと特尉がどれだけ戦場でバディやってたかは(諸事情により)知らないわけだから……、この事件がMS戦でなくテロ的なものだったら特尉も現場に出てニコルは眼前で「たった二人のクルーゼ隊」だった二人の息の合い方を見てようやく諦める、という謎の感動ストリーにもなる……かな。

ただそういう風に考えると、ニコルはクルーゼと特尉の仲を(無意識かつ意図的に)邪魔して特尉にトラウマを残して戦線離脱、その間になにがあったかは一切知らずに終盤で戦線復帰、いなかった間に彼女がクルーゼやイザークと育んだ絆はいまや壊せないほどの強さになっていて後の祭り。
という非常に「お前がいなきゃ……!」的に人間関係を絶妙に掻きまわしているな……ニコルが悪いわけではないけど。

というかニコルは優秀すぎて特尉からすると割と空気というか、指示には従うし扱いやすい兵士なのでそれほど気にしておかなくてもいいというか。対するイザークは手がかかるし……アスランはアレだしでニコルを眼中に入れている余裕がなかったんですよね。そして特尉自身、先任士官という自覚があり自分で強いとも自覚してるのに優秀なニコル君(※ルーキー)から常に「心配です(だって僕があなたを好きだから)」って言われ続けてたら内心「うぜえなこいつ、ナメとんのか」ってなっても仕方ないというか。
たぶん内心やや鬱陶しいと思っていたことも中盤以降はトラウマになってたんだろうな、というか。
ニコルの場合無自覚ではなくわざとというか策士なんだよな。仮にマイナス面であっても彼女の心に残った方がのちのち有利、と計算している部分がある。ある意味成功はしてるよなーとのちのちこれが響き彼女はクルーゼへの恋心を自覚するのが遅れるわけですから……。まあでも結果的にそれで彼らは結ばれることなく彼女は一番好きだった人を失うことになるんで、ニコルの作戦は成功しているんだけど……基本は優しい子なんで、そこまでの効果は望んでなかったと思うんですよね……。
もちろん特尉はそれをニコルのせいと思うわけでもなく、でもニコルの気持ちに応えようとは生涯思わないんじゃないかな、とも思うというか。ニコル見てるとたぶんクルーゼもセットで思い出すんだろうなというか。
だから戦後、静かに墓守させてくれない連中(ニコルとか大羽とか)のアプローチが鬱陶しい→もうイザークでいいや……的に以下略。

まあでも、やっぱりニコルの「心配です」作戦自体は悪手だったと言わざるを得ない。
特尉としてはそりゃずっと自分を重用して自分の力を信頼して自分にだけ秘密を話し自分を守ってくれてもいた(と自分で解釈している)クルーゼに惚れるよな、そりゃな。その本人は自分より強いのに身体はボロボロで同じナチュラルでしかも超美形。そして関俊彦ボイス。……私は彼女が恋する乙女になっても責められないですね。割とガチで。そりゃ惚れるよと。

読んでくださってた方はご存知と思いますが、クルーゼは「生身で会う機会は一生ない(寿命短いし国も違うし、軍人って接点はあるけど)」と思っていた特尉に出会い、特尉は同じナチュラルで色々アレな出生の秘密を持つクルーゼに惹かれていって「特尉」のパブリックイメージに私的スペースも支配されていたところを徐々に「この人と生きたい」と感情が芽生えていく(ここはアップしてないかも)って話がSガンダムなんで……。
物語自体はクルーゼと特尉が出会って運命の歯車が回りだすところから始まるんだよな……どう転んでもこれは変わらないというか。

というか自分でも忘れてたんで読み返していて驚いたんですが、彼女はザラ小隊の時にジブラルタルにいるクルーゼにカーペンタリアからプライベート通信を入れているんですよね。時差があるため繋がるまで(カーペンタリア時間で)夜中まで待って、はっきり「あなたがいないと……(色々困る)」と言っている。クルーゼに愚痴っても状況は変わらないし意味がないことなのではっきりと私信として弱音を吐いているわけです。クルーゼ視点だったので彼女の気持ちは分からないんですが、前夜にニコルと色々あったので、本当にたぶん「用事はないけど私信をいれたい」と思って入れたんだと思うんですよね。この時点で彼女は既にほぼ自覚して惹かれてたんだな、というか。
そしてクルーゼは勘がいいので「なんか(ニコルと)あったな」って悟ってんですよね。
その後、ニコルがMIAになってしまい、クルーゼは彼女をそばに置きたがるけど彼女は任務以外では距離を置こうとするんでここでちょっとこじれちゃったんですよね一度、ちょっとだけ。クルーゼは勘が略なのでそれがニコルMIAのせいだとも分かっているという(が、何だかんだボンクラで卑屈なんでそれを特尉→ニコルの恋愛感情だとずっと誤解してたけど)。
まあニコルがMIAにならなくてもそれはそれで変な方向に行きそうだから何ともいえないけど……。

よくよく考えれば彼女は初期からずっと彼を「ラウ」と呼んで友人扱いしてますからね……、もっともクルーゼ自身が彼女が正式に自分の部下になった時に態度を改めた彼女に「二人きりの時はいまのままでいい」って言ってるんで、まあクルーゼも二人の関係に序列を付けたくなかったんでしょうけどね……。ここは裏に思惑があったとは思えないんですよね。
序盤なんて彼女はクルーゼに不信感たっぷりだったわけですし、クルーゼが二人の関係に序列を付けていれば彼女は終戦まで「隊長」としてしか接しなかったと思いますしね。なのでクルーゼの希望なんですよね……よく考えると。


まあ戦時中だったからな、色々あったよな……と100話以上を振り返って思うわけです。


外的要因だけど一番といっても過言ではない要素はキャラのバランスとか絵的に似合っているかどうかを私自身が割と気にするので……ニコルは最初から特尉にはちょっと、とは10年以上言い続けていた気がしますが。

このPCに画像ないけど実際カラーリングしてみてやっぱり金髪碧眼クルーゼ(白服)と黒髪で黒い瞳の特尉(赤服)が一番似合っていたんだよな……。背丈もそうだし、やっぱり年齢的にもね、外見のバランスがいい。
当人同士めちゃちゃいやだろうけど、たぶんアスランと特尉も割とお似合いだよな……。たぶん広報部から「宣伝ポスター撮ります」とでも言われない限り一緒の画に収まることはないだろうけど。赤服同士で寒色系できっと絵にはなる。
特尉は私服だとキラとも合うだろう。東洋系同士。
なのになぜニコルだけ微妙なのか……致命的すぎた。ニコル自身は美少年なのにな。

こう思うとシーゲルは特尉がクルーゼ隊配属後ってプロパガンダのためにポスターとかぜったい撮らせてたと思うと……。
クルーゼ×特尉の写真とか迫力でかっこいいだろうけど、やつらナチュラルなんだぜ……という後世のいいお笑いというか皮肉になりそう。
イザークとアスランと特尉が一番かな。「はい終了」のあと全員で舌打ちして違う方向向かって歩きはじめる系。……まあ実際はイザークは転落人生だったから実現してたらアスラン×ニコル×特尉か。うるさそうな画だな……。
バランス的にはクルーゼ×特尉×ディアッカのほうがマシそう。でもザラパパが切れてアスラン捻じ込んできそうだし。広報部も胃が痛い日々が続くな。

たぶん上記に近いことは休暇中にあったと思うんだけど、書かなかったな……。笑。



自分で書いてて割と劇場版的な番外編が面白そうと思ったんですが。
これやるためにイザークたちをガチで結婚させるのはちょっと……。
それもこれも完結できたから出る悩みと思えば贅沢だけど……。実際はイザークは独り身のままのほうがホッとする人が多そうな気がする。笑。


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2019年07月29日(月) 私の悪いクセ。

バッドエンド症候群。そんな時期もありました……。



どんな話もバッドエンドにしたくなるクセなんですが、最近やや逆向きになってきて戸惑ってます。


Sガンダムももうみんな生かしてハッピーエンドじゃいかんのか?とか恐ろしいことを考えはじめ……。

ダメだよな……分かってるけど。

特尉はもしかして10年後くらいには意外とイザークとくっつく未来でもいいんじゃないのかな、とか思ってしまいました。
一生クルーゼの墓守じゃなーというか。

イザークと特尉はお互い一番好きだった人を胸に秘めつつ同僚の延長戦で……みたいな。イザークが自身の恋を諦めた場合のみ発生するルート。

イザークと特尉はクール系の美形同士で並べたらお似合いではあるんですが、いかんせんクールすぎて恋人というよりはやはり同僚なんですよね。髪の色も銀髪と黒髪でバランスがいいけど冷たい感じがするし。

たぶんイザークと特尉はどこからも一番文句が出ない組み合わせだろうなー内容的にとは思うんですが……。最初から最後まで一番絡みのある二人だしな、驚くことに。ただガチでお互いただの同僚でしかないけど。

ただの同僚というのがクルーゼを失ったあとの特尉にはいいと思うというか。

ニコルやIFの世界の大羽は理想の特尉像がありすぎて彼女にとってやや負担なんですよね。
クルーゼも、まあ理想の特尉像でいえば引けはとらなかったけど……、ある意味この人が一番酷いけど、まあこれは特尉が惚れてるから例外として。

イザークは同僚として、そして転落人生を歩む中で最初から最後までじっくり特尉に付き合ってきたのでくっ付いてもそこそこ上手くいきそうだし、ザフトからも議会からも文句が出ない相手だろうし。元同僚なのでザフトを離れられないイザークの事はそばでうまいことサポートできるだろうし。戦後に特尉が祖国に拘るとは思えないから一生プラント住まいでもいいだろうし。
イザークにとっては一番信頼している一番大事な同僚時々上官だからそれが妻に変わったところでなにも変わらないだろうし、特尉にとっても大事な大事な元クルーゼ隊のパイロット仲間でたぶん生きてる人間で上位5番内には確実に入る大事な人だろうし。羅列するといいことだらけ。
エザリアは不満だろうけど。

あ、でもイザークは隊長に昇格しちゃって白服着ちゃうのか。
特尉にはあの白服=クルーゼだからめちゃくちゃ微妙な気分だろうな。イザークもさすがに彼女の一番好きな人が(自分も尊敬する)クルーゼとは承知してるだろうからどうしようもないという。そして絶対彼女は「ラウ」と呼び間違えるイベントが発生するはず。
あれ、割と面白そうじゃね……?

しかしイザークはこの話でめちゃくちゃ出世したというか……デュエルあんまり好きじゃないしキャラクター整理というか登場人物を絞りたかったんで序盤の山で派手に消えてもらおうと思っていたのに……。

逆に特尉は……何が起こってもカミーユのように精神崩壊することなく戦後も普通に自軍に戻りました。完。だと思っていたけど、たぶん無理だ、これは退役コース。と書き終えたいまは思っています。ここは軍に残るイザークとは違うけど、まあイザークは残るべき理由があるしな……。

イザークは転落人生を経て最後は立派な軍人に成長するけど、特尉は……最後まで任務に忠実ではあったけど、そこから降りたくなった、という違いはあるかも。
降りた先が墓守じゃな……。そりゃイザークも気になって、というルートは十分あり得る。


一番ハッピーなのはクルーゼが生き残ることだよなー。
実際に書いてみると、死ぬほどの事をしたわけではないというか、別に戦死エンドではなくていいんじゃないか……と時間が空きすぎてやや理想のストーリーがどうでもよくなった私が自分で物語を破壊しにかかる寸前。

イザークは普通に生き残るんで普通に幸せに……なれるか微妙だからなー。
イザークも特尉もお互い一番好きな人とくっつけば相性も良いと思うんで末永く幸せに暮らせそうだけど、そんなにうまく物語が運ばないというね。

そしてエピローグ後の話なんて絶対書かないのに、脳内でキャラをあっちにやったりこっちにやったり「なんか違う」と自分でやきもきしてしまうという。
脳内で思い描いても彼らが思い通りに動くかは分からないのに……。

そしてどうあってもニコルと特尉をくっつけるルートが浮かばないのが辛い。
たぶん特尉に合ってないんだよなニコル。同じお姉さん系の美人でもナタルの方がお似合いだよたぶん……(まだ諦められないニコナタ)。
たぶんニコルかイザークどっちが好きかを聞いたらニコルの方が彼女は好きなんでしょうが、どっちを伴侶にするか選べって言われたら……彼女にとってニコルは割ときつい相手だと思うというか。
特尉とずっと一緒にいたのはクルーゼで、ずっと一緒に戦っていたのはイザークですからね。特尉にとってニコルはあくまで「一番部下にしたい相手」でバディならイザークなんだよなーと思うと。ニコルもわりと不憫やな……。


これZガンダムみたいに続いたら特尉はまた戦場に戻る羽目になる系でZZでイザークと結婚してて逆シャアで子供がいる系になるな。話の都合でZ前に結婚してて以降ザフトに子供がいる系になる可能性もある。
と思うとやっぱり将来未定で終わらせるのが一番だな、と思いますね……。
つーか続編があるって戦争また勃発ってことだからろくなもんじゃないよな……。素直に平和になっといてほしい。


あと本当に細かいところをきっちり改稿したい。
二週間前にほぼ全話マイナーチェンジしましたけど、気に入らない表現もまだ山ほどあるし、細かいところをもっと変えて全部の矛盾を潰して終わらせたい。


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2019年07月27日(土) 恋する乙女モード。

こう書くとややバカっぽい感じがするかもですが。




長く付き合っているヒューマンタッチのヒロインが恋する乙女モードZEROという恋をしても何の影響も受けない猛者だったので……恋愛感情が影響してしまうキャラにはちょっと戸惑いがあります。

しかもそれから一番遠いところにいると思っていた人が……。
私は、何度も書きましたが、ヒイロやキリコを書くことを目指していたんです……ガンダムの主人公を作ろうと思った時に。


主人公は例え死にたくても死ねない戦い続ける宿命。
という設定のもとに作ったのがSガンダムの主人公である特尉だったのですが……。
70話くらいまでは、まあヒイロキリコ系かな、とも思うんだけど…………。

私の計画では、戦士として義務感のみで戦う過程でやや信頼しかけていたクルーゼと最後に戦って勝利そして大団円という図が見えていたのですが……。
まあ彼女もクルーゼも思うようには育ってくれなかったというのは読んだことのある方はご存知かと思います。

しかし彼女が100話くらいでクルーゼへの抑えきれない気持ちを自覚するエピソードは、創作人生の中で飛び抜けて一番好きなシーンでもあります。
好きというか、よくこんなの書けたなというか、神でも降りてきたレベルで私の手から離れすぎていて……彼女たちがこれを作ったんだな、と操られている感があったというか。

あのシーンを、私が介入して元どおりのプロットに戻すことがとても出来なくて10年以上お蔵入りした気もします。

ただ、そのせいで彼女は非常にわかりやすい恋する乙女になってしまい……こんな主人公を作った覚えはない!!!と私自身が困ったんですよね。
感情としてはわかりやすい人間になりましたが……。序盤から中盤までは非常に感情移入しにくい人というか私もよくわからんかったし。まあヒイロもよくわからんから似たようなもんだろう。
じゃあなんで前半の彼女はああも鉄の軍人でそれでいて戦場で死にたいけど死ねないと思っていたのだろう?と理由をつけなければならなくなり………答えは、ヒイロorキリコだからさ、で済むんだけど事情が変わったので。

この話をクルーゼと特尉の恋愛話だとして見ちゃうと、ニコルはすっごい邪魔をしているよな……という。
ニコルはなんていうか自分に自信があるかつ素直なタイプで(そして婚姻統制で婚約されそうで焦っていて)グイグイくるタイプだったので……、特尉は彼をとても(同僚として)好きだったけど、断られても引かないマッシブボーイでしたから……。
逆にクルーゼは内面拗らせてる自己肯定感低い人だから、ニコルとは対照的なんですよね。

ニコルさえいなきゃもっと中盤でうまくいってバッドエンド系には発展しなかった気がするんですが……。まあそうなったら話がめちゃくちゃになるしな。
ニコルはさすがに元ヒーローだけあってものすごい話に影響力はあったなーというか。
というかニコルがいないとそもそもクルーゼへの気持ちを自覚するシーンがパーなんだよな。クルーゼにしても特尉にしても。
まあ賢くて強くて優しくて良家のおぼっさまだもんな……そりゃ存在はでかいよな……あの隊で賢くて強いって貴重だしな…………。

ニコルさえいなきゃ、とはブリッツ愛が強くそれに乗るパイロットである彼も大事な私は思いませんし誰も思わないと思うけど、ニコル自身はそう思うかもしれない……。
まあでもニコルが特尉に一目惚れしてなくても物語違う方に転びそうだし、まあいいか、と。

年齢を考えるとニコルと特尉の方が近いんだけど……15歳→16歳と19歳だし。クルーゼは24歳ですから。3歳差と5歳差でニコルの方が近いのに、特尉の目にはどうしても子供に映っちゃったのが敗因かな……。10年後なら良かったかもだけどティーンの時じゃな……というか。17歳のイザークも子供扱い、出会ってすぐ18歳になるディアッカでようやく「まあ同じだな」的な感じに感じていたので。
彼女はそれを、自分が先任士官だから、と思っていたけどたぶん年齢が関係しているよなー儒教圏の人だしなーと。

実際は戦闘戦闘また戦闘ばっかり書いていたのに、些細な人間関係が割と話に影響しちゃうんだなーと驚いてます。
まあザフトとプラントはアレだからややクルーゼの動きで影響されるけど、他の国は当然現場の一兵士が何かに影響するなんてことはなかったですが……これザフトの話だからな…………。


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2019年07月25日(木) 圧倒的にナチュラルの話。

ガンダムSEEDはどこをどう切り取ってもコーディネイターのそれも一部の上位陣の話でしたが、Sガンダムはナチュラルの話だったと思います。



だって私たちナチュラルだし……。


昨日、Hidden figures(邦題:ドリーム)を観返していたんです。
Sガンダム書き終えたあとだったので「イグニッション!」の言葉だけでも号泣というわけのわからない状態でした。
おかげでまた夜更かしして身体ガタガタのまま。

そのあと日本での評判はどうだったんだろうとレビューを漁っていたら、黒人差別される場面を「申し訳ない」と感じている意見を見かけてちょっと頭をひねりました。

私たち東洋人はカラードなので被差別側で黒人用というか非白人用のトイレに走らされ、非白人用のコーヒーポットを使わされその他諸々される側なのに白人目線の「申し訳ない」ってどういうこっちゃ。と混乱したというか。
名誉白人的な感じというか……。
アメリカというか海外にいないとピンとこないのかもしれないですが、ナチュラルにあちら側目線になるのもそれはそれでどうなんだろう。と色々と思ったというか。


話はそれましたが。
フィクションとはいえ、コーディネイター側に入れ込むのは無理があるな……ナチュラル目線を入れないと。と思ったこともあり主人公はナチュラルで、国籍をニホンにしたんですが。

国籍がニホンの軍人という完全に日本向けの主役を作ったことはグローバル目線には欠けていたかもなーと思います。海外の人が読んだら引っかかる部分があるだろうなーと思います。
まあ書いている言語も日本語なのでそこまで気にしても……と思いつつ読み返す過程でかなり修正を加えました。

主人公はコーディネイター軍団のザフトに放り込んで主役陣営自体はザフトで話が進みますが……クルーゼはナチュラルだし、主人公もナチュラルで、結局(意図しなかったとはいえ)この二人の話に終始してやはりナチュラルの話になっていたと思います。

ただ彼らが属しているのはやはり大人組なので……特尉は最初は19歳で少年組、大人組どちらにも混じれる中間にしたつもりだったんですが……やはり無理があったというか。そもそも士官だしどうしても上官とまではいかなくても先任にはなってしまいますから、カテゴリー化すると大人組になり、そして歳が近いクルーゼとウマが合ってしまうのも仕方なかったというか。
序盤もニコルではなく歳が近いショーン・ブラウンと仲良くなってましたからね……意図的にではないんですが、彼らもあの世界で生きているので、やはりジェネレーション・ギャップはあるというか。

イザークは17歳というバランスも良かったのかもなー。
サイドストーリーにはイザークが一番貢献してくれましたし。
ニコルは最初からナチュラルに偏見のない賢くて優しい子なので物語的に発展性がないんですよね。おまけにブリッツなんて最強機体に乗ってるものだから「物語的に邪魔」というとんでもない仕打ちをされてしまう。
その点イザークは……意図しなかったキャラなので終盤において必要かというと全くそうではないキャラだったんですが、中盤は彼がいないとドラマ的に失速していたな。純粋に自分が読んで楽しめたという意味でも、コーディネイターの代表としてもなくてはならないキャラになってくれたというか。
クルーゼも特尉も軍人としてはほぼ隙のない完璧なキャラなので、イザークの未熟さは書く上でありがたかった……。

というか、特尉がクルーゼ(ナチュラル)に惚れた以上もう物語はコーディネイターそっちのけでナチュラルの話になっちゃうわけですから、イザークがいなければ詰んでいましたね……。ナチュコーディ問題は。ドラマ部分としては。

まあでも今にして思えば、特尉はクルーゼの秘密(ナチュラルであることも含め)を知った時からクルーゼに惹かれるのは必然だった気がします。
ナチュラルでかなりの身体的ディスアドバンテージも負ってるのにコーディネイター軍団のトップガンですからね。おまけに仮面取れば美青年。歳の差も4、5歳だし。さらにはイケボ(関俊彦@低音系)。
仕方ないよね……と思います。こう書くとめっちゃ「俗物が!」な感じですが。笑。

クルーゼは基本はなんでもできる万能型でしたが、特尉は特化型なので結局最後までMS戦は強くはなかったですね……。そして白兵戦(近接格闘)最強なので、白兵戦になる状況を作ったら確実に勝ってしまうジョーカーなので基本はMSに乗せておくしかないという物語の縛りもあり。
同じナチュラルでコーディネイター用のMSに乗りMS戦も強いクルーゼを軍人として尊敬していたのもクルーゼに惹かれた要素の一つなのかも。考えれば考えるほどクルーゼに惹かれるルートしかないというか。


話をHidden figuresに戻しますが。
主役の3人の女性は、クルーゼや特尉と同じ括りというか、ずば抜けた超天才なわけですよね(そして映画は物語的にリファインされた部分もあるけど実在の人物でキャサリン氏は存命)。
対する視聴者は、そこまでの天才が揃っているかと言うと……。

じゃあみんな誰に感情移入するんだろう……作劇として引いてみるのか。
それとも……なんてSガンダムのエンドマークを打ちながら考えてしまいました。
万人が納得する主役なんて存在しないとはいえ……。


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2019年07月24日(水) 終わったああああああ!!!

実はほぼ完徹数日目……。


バカンスの始めというタイミングが重なったのもあった。
二週間は潰したけど。

が、しかし!

面倒な戦闘をト書き状態で飛ばしたとはいえ、終盤のストーリー部分を6万字ほど書き足して最後まで終わりました……。Sガンダム13年?越しの完結。


最初から文字数を数えてみたら現時点で約1090000文字でした。
現時点でハードカバー約11巻分ですね。
飛ばしたのを補強すれば11,5巻分くらいで収まりそうです。


いやあアホな事したなーとめっちゃ身体ガタガタ腕痛いでビーチに行こう計画もパーですがやり切った感だけはあります。
真っ白に燃え尽きました。
アップするかも不明の話ですが、ようやく……!!!


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2019年07月22日(月) 10数年越しに終わりそうな希望が少し。

あの新約SEEDを最後に更新して10年は経っているので読んでくれている人がまだサイトに来てくださってるかは分かりませんが……。


開設当初から来てくれてる方もいらっしゃるようなので、もしかしたらいらっしゃるかも……。



この連載は異様に私の気合が変な方向に炸裂していていまでは絶対に書けない話だと確信を持っていえるんですが……。

たぶん単純化すると最初から最後までクルーゼと特尉の話でそれ以上でもそれ以下でもないという。

そして当の書いた私はそんなことは予定しておらず、気が付いたらそうなっていたという……。そして読み返したら最初からクルーゼと彼女の話だったという。なんとも私の手を離れて生きた話だったと思います。


なのでもうクルーゼと特尉の話だけを終わらせれば物語は終わるのに……悲しいけどこれ戦争なのよね状態。
それでも、割と終わりそうなんで私の気分次第ではすぐ終わりそうです。意外にも。たぶん元の計画からはオミットしまくりだろうけど。


もっというと特尉の話というよりクルーゼが主体なんだよな。
クルーゼただ一人を書くためにハードカバー10冊以上の分量って……。クルーゼマニアの中でもさらにニッチな需要しかなさそう……。

ただ、私の価値観から言わせてもらうと終始「なんでこんなめんどくさいこと考えてるんだこの人……」という気しかしないので……。
クルーゼはクルーゼで色々抱えてるものがあるとはいえ……。
あれだけ書いた先にあるのが、たぶん世界はそこそこハッピーエンドだろうけど、主役は全くハッピーじゃないな、というのが気が重いですね。
ただ、プロット段階ではクルーゼは変な仮面その1扱いだったので大出世だけど……。


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2019年07月16日(火) 創作の設定と作品へのスタンス。

見事にバラバラなので、自分で思い返しつつまとめてみようかな、と。



いまはサイトになきヒカルの碁の話。
これは「平安時代の」佐為および平安時代のことが書きたかったので時代考証との戦いでした。
リアルにすればするほど、私は平安時代は好きなのですが、現代人の私の価値観で平安時代の女性の生きざまを書くのが辛くなって引っ込めたというオチです。
ただいまだに全ての商業作品のなかで一番の伊達男は佐為だと思う。おそらく小畑絵の頂点。

次にヒューマンタッチ黒羽編。
これは「アニメの」という注釈をつけ、さらに「六角戦までの」(富岡氏がシリーズ構成をしていた期間)アニメのテニプリの世界観。という大前提な世界観を再現しようと努めた作品でした。
なのでアニメの黒羽さんの魅力をそのまま引き出せるように非常に気を遣ったつもりです。

更にヒューマンタッチ鳳編。
原作が終わり、(新テニに続かない前提で)、原作の設定も出そろったので「原作の世界観を」再現しようとしました。逆に。
なので各キャラの設定が微妙に黒羽編と違っています。宍戸なんかもろに違っており……背景にある設定なんて物語に出てこないのに設定がちがうせいかずいぶんキャラが違ってしまいました。
黒羽編の宍戸と鳳編の宍戸の違いを鋭く読んでくださっている方もいらしてとても嬉しく思ってます。
氷帝に愛着も出てきたので、氷帝ライフをふんだんに取り込んだつもりです。
二章はおまけですね。華やかな生活ぶりが書けて楽しかったです。

ヒューマンタッチ黒羽編と鳳編の間にはSガンダム、スカーレット・ローズ、シグナル・レッドと嶋本シリーズがあります。

Sガンダムは、今までと全く違うコンセプトで書きました。
元ネタはガンダムSEEDですが、この作品は初期に発表された設定と始まったアニメで違う、さらにその設定が第二クールで上書き変更、さらに第三クールで以下略。終いには放映後にまたまた設定変更でしっちゃかめっちゃかというなかなか稀有な作品だったので……。
自分だったら「コズミック・イラをどう書くか」ということを前提に全く違う話を書こうと思ったんですよね。
あえていえば放映前の「設定」は踏襲していますが、登場キャラやMSの設定もアニメとは違うし、生き残るキャラも違うし。初期設定が同じでも彼らの辿る道が違うので成長過程で違いが出てくるし……。なので完全なるIFの別物語ですね。

これ以降「もうなんでもありだな」と創作に開き直っていった感はあります……。

スカーレット・ローズ及びシグナル・レッド。
コードギアスの話ですが、お話した通りスカーレット・ローズは私が見た夢の書き起こしを物語にリファインしただけなので……。コンセプトはないというか……。あえて言えば「こんな夢を見ました」ですね。
なのでギアスの能力は必要がなく、ギアスの能力はなかったことになってます。そのせいでルルーシュやユーフェミアは生きているという。

嶋本シリーズ。
トッキュー!!という海上保安庁を扱った漫画が原作なんですが、嶋本さんというキャラが非常に魅力的だったので書いてみた話です。
原作・キャラに忠実かつリアル海上保安庁も一度書いてみたかったので物語的な味付け以外はリアルにどこまで迫れるか、を大事に書いたつもりです。

Ace of Aces.
スラムダンク仙道連載。
とてもとてもとても原作の続きかつ仙道の試合がもう少し見たかったので、ものすごく原作の細部まで気を遣って再現を試みたつもりです。
とにかく原作を大事に、バスケの試合もキャラの持ち味を大事に色んな戦術を書きたい、というやりたいことは全てやりきった連載でもあります。

ヒューマンタッチ及川編。
ヒューマンタッチって便利なんだなーと改めて思います。及川編は三次パロですね。ハイキューの話なので。以降三次パロに目覚め「もうなんでも略」に拍車がかかっているのはご存知の通りです。
ヒューマンタッチ(テニプリ)を読んでくれた方でハイキューを知らずに読んでハマった、というお話もちらほら聞いて嬉しく思ってます。
黒羽編の時と同様に「アニメの」「それも一期」という限定的な世界観のみを前提にしているので……原作とは違うところも多々あると思います。
未だに誰とも合いそうにないヒロインと、及川さんの天才コンプレックスが上手いこと物語に昇華できそう……と思ったんですが、上手くいってると思うんですが大学編以降を書けるかは謎ですね。

Ace of Aces流川ルート。
Sガンダムからの「もうなんでもあり」を正当に受け継いだ感じの三次パロディ。
仙道編は原作に忠実に、がモットーでしたが流川ルートはあくまでそのAce of Acesの三次パロです。
特にこだわりやコンセプトはないんですが、私にとっては流川に触れることがもう大挑戦も大挑戦なので……探り探りという感じですかね。取りあえずはキリの良いところまで書き終えたのでホッとしてます。


こうして見ると作品毎にスタンスとこだわりが違うなーと改めて思います。
でもどれか一つでも欠けてると他のを書くに至らなかったんだろうなーということも改めて分かりました。
Sガンダムがあらゆる意味で「もうどうにでもなーれ」と私の背中を押し、「こんな夢を見た」スカーレット・ローズでダメ押しな感じですね……。
佐為の話を書いていた時から現地(京都)に足を運んで観察ということをやっていたので、その後もそれを続けて……サイトの創作という趣味にどのくらい散財したのか知るのが恐ろしい……。笑。


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2019年07月13日(土) 年表がない!!!

アナログ時代のアレ。



Sガンダムめっちゃ面白かった→よし書こう、と自分で自分の三次創作する気分になってたんですが。
プロットに羅列してある何月何日になにが起こって的な年表がいま手元にない。たぶん実家のどこかにあるはず。

最終決戦、宇宙だから宙域から飛行時間から速度から文字通り物理計算して頭痛くなってきて「もういいや……」と投げた部分があるんですが……。まあ「ガンダムだし」である程度流せてももう少し細かい設定がないと書けない。

連合とザフトはボアズ戦→停戦で決まってるんですが、クルーゼは私怨で動いてるんでクルーゼがいつどこで戦闘領域を離れたか考えないといけない。
キラたちは正直メインではないのでどうにでもなるとして、フラガはクルーゼを追わないとダメだし、フラガの装備だとクルーゼのいる場所から離れていたら追いつけないどころか宇宙の塵になって終了だし。

いや全部月周りで起こってるんだけど、月からボアズ離れてるよな……的な。
SEEDのアニメは空間が歪んでいるのかL5からL3にワープとかしてましたけど、私はそういうのは無理……。小説だとなおさら、三次元になるので無理。


やっぱり私は地上戦が好きですね。分かりやすいし。宇宙も理屈は分かってても行ったことないんで体感としてわかんないし……。


紙ベースで設定を残していると移動したときに不便ですね。
いまは端末があるので、流川ルートなんか年単位で二人がなにしているか年表が私のスマホのメモ帳に書いてあって「この時なにしてるんだっけ?何歳だっけ?」と失念した時には見てます。
というかいま書いている流川ルートだって「?」となることがあるので、大昔のしかも複雑な話の細かい設定とか覚えてない……。逆にこだわりなく新たに書くチャンスではありますが……。

ただ年表だけはちょっと……。主人公の誕生日いつだっけ……。最低これだけは分からないと書けない。
と悩んで、表にある「Yes or No?」でIF世界の大羽が彼女を一年と経たず二十歳って言っていたので、彼女は19歳。トッキュー研修から三か月未満の時だったので研修は八月一日から始まっているので大羽がそう証言した時には10月(世界はIFでも季節はリンクしているので)。
ってことは10月だ!!!!!もしくは9月だ。
そうか、10月or9月生まれだったか……と自分が書いた話を頼りに自分が作っただろう設定をプロファイルするという始末。無駄に時間背景だけ決め込んでいるのでアップしているものが資料になる自分に自分で感謝したい。

Sガンダムをなぜ終盤で投げたか、まあ色々嫌なこともあったんだと思いますが。
他の連載と違って、明確に自身のキャパオーバーを感じた部分もあったんですが読み返していて今の自分だと書けそうと思ったのも大きい。
やっぱり終わらせたい!
需要がなくてもそこまでダメージを追わない範囲で終われそうな気がする。
長い連載だったけど終わりが見えているのは大きい。


というか他の連載も終わらせたいんで時間が欲しい……。


※どうでもいい追記。

>「特尉は……先月に十九になったばっかでしたよね?」

という大羽のセリフを見つけたので彼女は9月生まれだ……。どうでもいいけど何日に設定したのか全く思い出せない。
まあでも10月よりは9月の方があってそうな人だなーと思って29日を浮かべたんだけどそれって宍戸とバネちゃんですよねーという。


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2019年07月12日(金) 満足した感。

取り合えずSガンダムを読み切って満足。終わってないのに満足。



終盤は逆になくて正解かもしれない。バンバンバンバン戦死するしな……。

もう何年も読んでなかったんで久々に読んで自画自賛じゃないけど面白かったんで非常に満足しました。
出だしをもう少し面白くできたらかなり良い話になりそうというか。

いま連載してる連載は自分では面白いのか否かわかんないですからね。頭に情報がありすぎて。


連載していた当時、たぶん一番人気があったキャラクターがフレイなんですよね。そしてクルーゼ。

私も一番「再構築」的に成功したキャラクターがフレイとイザークだと思っているのでそのあたりは読む人とリンクしたんだな、と嬉しかったのを覚えています。
ただ、フレイは最初から「ヒロイン」枠として書いていたけどイザークはガチで序盤で退場させる気だったのに本当にどうしてああなったのか……。


あの話をあれだけ書いたことを思えば他の連載も終わらせられそうな希望が出てきました。
ただもう二度とガンダムは書かない。相当に軍オタを自覚している私をもってしても非常にめんどくさい。
ただ数々の戦闘を書ききったからこそスラダンの試合とかも書く気になったんだろうなーと思うと、Sガンダムはサイトのマイルストーンでした。いまも書くことをそんなに苦にしてないのもSガンダムのおかげだろうな、と思います。


ところで、裏サイトを読みたいと言ってくださった方は日本語の感じからおそらく海外の方だと思うんですが……。Sガンダムの文章はいまに輪をかけて稚拙なうえ非常に非常に複雑な話で文章もかなり複雑なので大丈夫なのかちょっと心配してます。
主役も二ホンの軍人だし……。書いた時は他国のかたが読むかもしれないと想定しておらず……あえて「アジアのジパング」的に誤魔化さず日本にしたんですよね。元になったSEEDの世界も西暦から続いている世界だし。
かといって日本(SEEDの設定で)は「東アジア共和国」の一部で首都がよりによってピョンヤン……(北京だったかも)。

別に東アジア共和国のアジア人でも良かったんですが、ザフト側の話を書きたかったので……。連合側はキラたちがいるんで代わりを用意する必要もないし。


終盤はキャラがたくさん戦死するのもあれだけど、とても書きたかったフレイやイザークの話が片付いて、アラスカ戦で特尉の物語としての役割もピークに達してあとは話を〆るだけになったのがやる気が減った要因かもしれない。
ニコルがヒーローから転落した時点で私は終盤に興味がほぼなくなったしな、というか。書きたい戦闘もほぼ書ききって満足してしまったし。
私自身がクルーゼの行く末をあまり書きたくないというのもある。
でもあの人が生き延びて主人公と幸せに暮らしました、だったらズコーだしなーという。終盤で得られるだろう最大限のハッピーエンドを得るのは巻き込まれた少年少女だけであとは無理なんですよね……。

いまだに私がなぜニコルをヒーローにしようと思ったか思い出せないんですが、私は歴代ガンダムの中でも相当にブリッツが好きなので(プラモも数体持ってる)ブリッツ贔屓からかな……ニコルはブリッツに乗る大切なパイロットだから……。
ただクルーゼと特尉は非常にビジュアル的にお似合いだと思うので、私の中で違和感がなかったのも大きいかも。私が意図せずキャラクター同士が惹かれ合っていったという意味では、キャラが生きている感じがしてとても印象に残っています。やっぱり私にとっては創作のマイルストーンですね。

ただ、クルーゼの気持ちは……理解しがたい。もちろん理解して書いているけど、私は同意しがたい。
逆に特尉の気持ちは終盤になって非常によく分かる。彼女は私の求めていた「使命感のみで戦う戦士」という枠を外れてクルーゼと生きていきたいと(叶わない)希望を持ったので、人間としてはそっちは分かるんだけど。
まあクルーゼの歪んだ感じはキャラとしては面白いんですが……、主役陣のプライベートな面から見たらハッピーエンドにはなり得ないんで、気が重いというか。

しかし私ブリッツ大好きなんですが、ブリッツって真面目に使うと強すぎるんですよね。そしてニコルは賢い子なのでまともに話を書いたら彼一人で終わっちゃう。
そういう意味でも序盤は苦労しました。たぶん50話以降その手の縛りもなくなって書きたいように書けるようになったのが跳ねた要因だろうな、と。
戦闘に関しては本当に魚雷戦とか砂漠戦とか自分で満足に書けたので良かったです。

もちろん最後まで話が続いていれば良かったんですが。
こればっかりは誰かに「書いて」と丸投げしたくないし、せっかくだから一か月に1話を目標に書いてみようかな。そしたら数年後には完結できそう。自己満足だけど。


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2019年07月11日(木) 読み終えた。

50話以降は割と真剣に読んでしまった……。



Sガンダムなんですが。
やっぱり気になって目を通しているうちに……。50話−80話あたりが面白くて90話過ぎるとまた面白くてそして更新が止まっているという。

ただ無駄に情熱をかけていたせいか「ここあきらかに無駄やろ」という意味不明な個所や変なこだわりが散見され、いまの私はそれらを全部忘れているのでまるっと消し去って多少すっきりしました。

50話以降に話が本格的に動くせいか面白いというか……ニコルには本当に申し訳ないけどやっぱり特尉とクルーゼを軸にした話と、イザークを軸にした話が平行している状態がいいんだと改めて思いました。

元々の私は一度ガンダムが書いてみたくて大局を見据えていたはずなんで、正直クルーゼがどうとかイザークがどうには全く興味がなかったんですが……。やっぱり書いているうちにその中で生きているキャラクターの話になってしまうんですよね。
そういう意味ではイザークは適当に序盤で消えてもらおうと思っていたのになぜか生き延びて転落人生を歩み色んな人と出会って成長して……アップしている段階で一通り彼の話は終わったので、終盤はようやくクルーゼの内面となるはずだったんですが。
クルーゼ周りの物語はフラガと特尉という少年少女というよりはもう少し大人というか、立場的にも精神的にも上にいる人々で展開するのでそう単純に進まないんですよね。
というか終盤はこの3人で〆るしかないのは最初から分かっていたのに、本当にどこからニコルヒーロー案が出てきたんだろう私は……。ニコルなんて最年少なのにどう考えても見合っていない……。

そしてやっぱり当時は手に余ると思っていたことがスラスラ修正できるので時間さえあったら本当に仕上げたいんだけど……。
苦労に見合う対価がないので残念だけど……。なんて思いつつ最後の更新が10年くらい前になっている文書ファイルを探し当てて開いてみたんですが。

ハードカバー2冊分の未アップ分を発見。

どんだけ書いてるんだよ……と自分に引く……。
たぶん120話くらいまでは終わってると思うんです。でもラスト10話……ないし30話が書けていない。150話あれば終わると思うんだけど。

終わってないの終盤の決戦のごたごたくらいなんで、たぶん一番めんどくさいんですよね。私自身は終わり方をある程度知っているんで、まあいっか、というか。
書きたかったビクトリア奪還戦とかはスキップできても終盤の決戦とそれぞれの行方だけはスキップできませんからね……。


序盤から50話辺りまでは私も手探りなせいか分かりにくかったり気に入らない個所もあるんで、バカンス全て費やせば終わりそうだけど……なんて過去何度も考えたけどそのメリットが私にはないのがな、と思い出すたびに思う無限ループ。


2019年のいまスマホがでてきていま裏サイトにアップしている仕様では読みにくいかもしれない等々の問題も出てきてもう袋小路です。


この話に比べれば他のサイトの長編は短編レベルですけど、どの連載も一通り片はついているので……。及川連載は高校編は終わったし、流川ルートも20話で区切りがついたし。そこまで惜しくはないんですが、Sガンダムは宙ぶらりんだからいつまでも気にかかってるんだろうな。

ただどうせ終わらせてもロクなエンドではないというのがね……。
それでも読んでみたいというひとが100話くらいまで楽しんでもらえるといいんですが……。


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2019年07月09日(火) 手直し……。

気になるセリフだけもせめて……。



と、Sガンダムを50話くらいまでざっと目を通したんですが。改めて「よくこんなに書いたな!」と自分で感心してしまう。
今だったら絶対に無理……。よほどの情熱と時間があったんだろうな。


あれに「防衛省」って出てきますけど、書いていた当時は「防衛庁」だったんですよ日本って。


このころの書き方は徹底して群像劇で、主役の特尉すら第三者感が拭えなくて……たぶん映像にしたら良い話になると思うんだけど、小説としては「これじゃ誰にも感情移入できないだろうな」感が溢れてますね。
途中でかなり内面に焦点があたって成長していったイザークに人気が集まったのも頷ける。
自分で読み返してもイザークのパートは王道で面白いですから。

これは特尉についてのキャラ解釈が割れていたのも頷けるというか。
私自身もよく分かってなかったのかもしれないというか。私がはっきり分かるのは「この人まったくニコルのこと好きじゃないのに私のせいで(無理やりくっつけられそうになって)すまんな……」ということですかね。一貫してクルーゼに惹かれているのにね。という。
最初から徹底した職業軍人という背景にしてればよかったかなー。でもそれだとドラマが成り立たないし。うーん。彼女のルックスはとても好みなんだけどなー。小説だと映像でないからわかんないし。という如何ともしがたい気持ちでいっぱいです。


というか、私自身の今よりさらにキャラと距離を置きたい病がひどい。もう少し個々を掘り下げてもいいのでは?という気がするけど、キャラクターが多かったので無理な面もあるというか。戦記だし。

もう少し分かりやすく書き直したい気がするけどこの量と内容は本当に無理だ……。
でも言い回しがいちいち分かりにくい。持って回った言い方じゃなくもう少しはっきり書くべきだった。

そして今にして思うけどなぜ私はニコルと特尉をくっつけようと思ったんだろう……。
私がブリッツ大好きだから? いやいやブリッツの活躍と恋愛は関係なさすぎでしょ。別に設定として最初からニコルの片思いでも良かったのでは。
よく考えなくてもどう考えてもクルーゼが運命の相手で彼女はそっちに惹かれるって冷静に考えなくても分かりそうなのになぜ初期プロットのヒーロー役をニコルにしたんだ???
私の中でクルーゼが変な仮面その1くらいの扱いだったから???
と疑問が尽きない。しかも私は最初からニコルと彼女は「ビジュアル的にいまいちお似合いではない」と思って引っかかっていたのに。

現実の恋愛もままならないことばかりだと思いますが、創作でもままならないんですよね。
書いてみると「なんか違う」という取り合わせはいっぱいあります。それもキャラが生きているという証左ではあるんですが……。


思わぬところで頭がSガンダムモードになったけどどうしようもないなこれ。という切なさがありますね。
完結させられることはなさそう……。
イザークの話としてはもう完結してるんで終盤は終戦までとクルーゼの最期と色々なキャラの落とし前さえ書ければ山場は終わるんだけど……。

キャラが勝手に成長したせいで決してハッピーエンドにならないその先の未来が私には読めなくて萎えるというか……。
最高に満足したエンドになるのカナードくらいしかいなさそう……。

どうしようもないのに頭がSガンダムモードで他ができないという袋小路状態です。


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2019年07月08日(月) 黒歴史。

というわけではないんだけど……。



久々にSガンダムを読みたいというメッセージを頂いて……「うーん」と悩んでおります。

ものすごおおおく手直ししたいからです。

裏サイトにあげているのですが……。いまならもう少しうまく書けそうだし色々気になる(かつ気に入らない)ところが多いし。非常に古い作品なのでそもそも恥ずかしいというか。今よりさらにさらにさらに稚拙ですから。

ただ100話以上あるので、そして一話一話が異様に長いので、数日で手直しするのは無理ですね……。非常に複雑かつ頭脳労働を強いられるので他の作品のようにパッと手直しも出来ない。
いま現在アップしている分だけでもハードカバー10冊分ですからね……。どんだけ長いんだよという(おかげで量を書く事だけは鍛えられましたけども)。


ただ、ブラッシュアップして完結させてどこかにアップしたいという野望だけは持っているんですけど……。


あの話は(今となっては)何だかんだ特尉とクルーゼというある種何かに洗脳されているナチュラルの天才同士が惹かれていく話ですから……その彼女の国家に洗脳されている様子がいまいち伝わっていないのが敗因というか……。
いまの私は結末までのキャラの心情の流れをもう分かっているので、改めて手直しがちゃんとできる気がするんですよね。

何度もお話している通り、私には当初プロットがあって……彼女とニコルという男の子をくっつけたいと思っていたんですけど。明確に「こう書きたい」というストーリーがあったので。
が。しかしながら。色んなキャラが物語の中で意思を持って動き始め……もはやコントロール不可状態。それでも「君はニコルとくっつくという筋書きだから!」と無理やり介入して修正したら見事に破綻というか……「やっぱダメだな」と反省して介入しない方向に書き直して裏にアップしたんですけど、まだまだ色々変更すべき個所があるというか……。

これに懲りて話を書くときに介入することはなくなり、以後はキャラを尊重して好きに動いてもらってます。

というか私はこの「介入」がたとえ当初の設定であっても引っかかるので及川連載だったり流川ルートだったり「当初の予定外で自然発生したもの」を書きたがるんだと思います。
牧ちゃんもヒューマンヒロインも流川とくっつく予定もまして及川さんと会う予定なんてない場所で生まれたキャラですから。そのほうが「自然」と思ってしまうのかもしれません。

クルーゼと特尉もそうだし。
でもいまだに私はエンディングで特尉が斬機刀を抜いて月をバックに佇むアストレイという姿で終わりたいというのがあって……。
でもクルーゼと幸せになるエンドなんてありえないし、その辺はなにがなんでも動かせないけど。
イザークとフレイには愛着が沸きまくった上に非常にキャラクターとして成功したので流れに任せてあげたいし……。などなど、色々思うことがあってまだまだです。

とはいえ現バージョンはなかなか黒歴史なので申請していただいたはいいんですがお見せしていいものかちょっと悩んでます。


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2019年07月07日(日) 取材あるのみ!その2。

冗談とかいいつつ2割くらいは本気です。


6月は目の回るような忙しさで、あらかじめ用意していた数話をアップするのみだったのですが……ちょうど流川ルートは20話で話のキリもよく終わったので、ここで連載を終了しようか真剣に検討していました。

次のキリのいいところがいつになるかは分からないので……。ここから先は完全に流川の話になってしまうし。

でも少しだけ時間に余裕ができてホッとし、また、ありがたいメッセージをいただいてもう少し続けてみようかなと思いました。
いつもいつも励みになっております。この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。


先週末からブレジャーでバルセロナに行ってきました。

途中でずっと流川ルートやAce of Acesのことを考えていました。
というのも、(Ace of Acesでは、流川ルートも?)流川はブンデスリーガに移籍したあと、リーグ優勝して、五輪でもメダルを取って、その後は(欧州での)第一志望だったユーロリーグに移籍するんじゃないかなーと考えていたからです。
そうなるとセリエAかリーガACB、私はスペインだと思っていました。
じゃあレアル・マドリード?と考えることなく「絶対にバルセロナ」と確信していました。
なぜなら、イノタケ氏がしばらくバルセロナに滞在していたからです。彼は自分と同じ体験を流川にさせたがる傾向にあるので、もしも流川がスペインバスケに参戦したら確実にバルセロナに行かせるはずです。

そういう気持ちでバルセロナを歩いていたので……ビーチが近かったり高台になっていたりと環境的にも湘南に近いバルセロナの方が流川には合っているだろうし(寡黙キャラはドイツでの方が馴染むかもだけど)、などと思いつつ「じゃあ住むのはこの辺だろうか?」なんて思いながらFCバルセロナの辺りをウロチョロしましたが、見事にサッカーファンしかいなかった。
まあ当然ですかね……。でもちゃんとFCバルセロナ(バスケ)の本拠地も観てきました。

また、ピカソ美術館が非常に良くて、きっとピカソジャンキーなヒューマンのヒロインが黙して見入る横で及川さんは「ピカソなんてよく分かんないって思ってたけど生で見ると違うね!」なんて感動しているんだろうな。私は完全に及川さん側の気持ちが分かるな。などと思って久々に及川連載の続きが見たいな……などと思ったり。


まあ取材に行くと数年は書かなくなるという傾向があるわけですが……。なんとなく土地の空気やなんかは掴んで帰ってきました。


流川連載は19-20話で佳境に入ったというか……、仙道を出したらいやな方もいるかなと思って最初は出さないままにしようと思ったのですが最終的に(裏設定に留めず)出すことにしました。
というのも陵南が優勝する流れは決まっていて、その中で「あの」仙道がどうやってやる気を維持して陵南を優勝までもっていくか。というのが一つ焦点になるというか。彼は何か理由がないとダメだと思うんですよね。
そのあたりをあえて少し出すことにしました。
物語の中で陵南が優勝したことに納得していただけているといいのですが……。

とはいえ、あの辺りの流れは私も予想外だったというか、仙道のプレイを見たら牧ちゃんは仙道に振り戻しというか「やっぱり仙道くんのプレイがいい」って気持ちもちょっと傾いちゃうのかな?なんて思っていたんです。
が、実は全くの逆で流川への気持ちが強くなるばかりで、最終的に彼女は改めて流川への気持ちを自分で確認して、流川は流川で吹っ切って……「あ、ここで完結でいいな」ってちょっと思った部分もあります。笑。


もう少し先のアメリカでのことも書きたいと思っている部分はあるのですが。
番外編を色々書いていくうちに、最初は避けてなあなあで終わらせようと思っていた晴子と流川の決着も書きたいなーと今は思っています。
宙ぶらりんのままというのも晴子もかわいそうというか。いまの流川なら晴子に対しても誠実にちゃんと向き合って答えを出せるのでは、というか(もし晴子がアクションを起こした場合は)。

あと、なんども書いてますが流川親衛隊はすさまじい組織力と常に一途に流川を応援しているのでとても報われて欲しい存在です。
藤井さんはあまり(原作から読み取れる通り)親衛隊に良い感情は持っていないようなので番外編では親衛隊のことを懸念していましたが、私は彼女たちは常に一生懸命で一途であそこまで流川に青春を捧げられるなんてすごいと思っています。
アメリカに行こうがヨーロッパに行こうがリーグ決勝時なんか海外遠征してきてくれそうじゃないですか彼女たち。すごく貴重なファンですよね。
彼女たちが大学やその他に進学するのか就職するのかは分かりませんが、いずれにせよお金を貯めて一度くらいはアメリカの大学の試合にも来てくれそうというか。
流川があの調子なので報われるかはわかりませんが……。


そして晴子と仙道がくっついたりしたらやっぱり暴動起きるかな……。


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光夜 碧 [MAIL] [HOMEPAGE]