2004年06月27日(日) 下妻物語


今日はお父さんお母さんと映画を見に行ってきました。
映画の前のバイトで、パートのオオハシさんに
「今日は家族で映画を身に行くんですよ」と言ったら
「えー、なにー?世界中心?」というすっとぼけた反応。
ちなみに、今日見に行ったのは「下妻物語」です。
フカキョンがロリータファッションに身を包み、
土屋アンナちゃんがめちゃくちゃゴテゴテなヤンキーという設定。
舞台は茨城県下妻市、内容は友情物語、そして、原作は嶽本野ばら
母と映画を観に行こうと話していたら、珍しく父が行きたいと言い出したのですが、
それがこの映画だというのもなんだかおかしいなぁ。
と思っていたのですが、誰が見ても満足度∞の楽しい映画でした。
木更津キャッツアイになんとなく似た楽しさで、キャッツファンの父も満足したみたい。
友だちから、会場にはロリータな子がたくさんいるらしいと聞いていたので、
ならば私はスカジャンで…と企んでいたのですが、暑苦しいのでやめました。
会場にはロリータの子はほとんどいなく、
ましてやヤンキールックの子は一人もいなかったので、
危うく勘違い野郎になるところでした。


2004年06月26日(土) F


最近の私は、まるでカメラ小僧のよう。
おじいちゃんからもらったカメラを肩からぶら下げて、
大学にもバイトにも、どこでもいっしょ。
カメラはNikon Fといって、40年前に日本ではじめて作られた一眼レフ。
なんとその当時はNikonではなくて日本工学株式会社という社名だったそう。
レンズキャップにも「NIKKOR」なんて記されているのだから、驚き。
被写体は、どこにでも転がってるような、なんてことないものたち。
そういうものが好き。
お腹いっぱいになって寝ちゃったお父さんとか、
マニキュアを塗った指とか、近所に咲いてたピンクの花とか。
大学の初心者向けの写真の授業ではモノクロ写真の撮影から焼き付けまでやるんだけど、
こっちは趣味なので、カラーだし、撮影以外は写真屋さんまかせ。
モノクロは雰囲気が出るけど、難しい。
自分で「これはいい、おもしろい」って感じてパシャリとしても、
実際に写真になるとイマイチなことが多い。
どうも私は色で目に見えるものをとらえるみたい。
かっこいいモノクロにも憧れるけど、
今はまだ自分の好きなものが私の目に映るまま、写せばいいんだ。
たぶん、背伸びするよりも、愛情込めて撮ることが大事なんじゃないかな。

ここで一眼レフで撮った写真、見れます。
へたっぴだけど、気に入ってます。


2004年06月21日(月) 君


どんなささいなことでも、君の話はよく聞いてるし、覚えてる。
だから、私の記憶と君の言動を照らし合わせると、
おかしな部分が見えてきちゃうんだ。
それがどんなに私の望まないことであってもね。
四日間じゃなかった。
手をつないだだけじゃなかった。
そういうことを疑う気持ちはあったけど、信じてた。
疑っちゃうのは、私のマイナス思考だって思ってた。
君はまだ全部話してくれないけど、分かってる。
嘘つき。

たぶん、ひきょう者のくせに正直者な、矛盾だらけの君のことだから、
嘘をついたんだよね。
嘘をついてしまったし、嘘をついてくれた。
まだ私と一緒にいたいと思ったから、嘘をついたんでしょ?
でも、嘘をひとりで背負い込めなくなって、私に話したんでしょ?
苦しんでるとか迷ってるとかもそうだけど、
悩んでるのがいちばん伝わってくる。

私がやさしければやさしいほど、なんでも許してあげるほど、
君はもっと後ろめたくなってしまうのかも知れないね。
ほんとは私だって怒ってわめきたい気持ちもあるんだよ。
何があったのか聞いたりするのは、その気持ちがはみ出てしまった時なんだ。
でも、そんなことよりも、大好きな君のありのままを全部
受け止めてあげたい気持ちでいっぱい。
そして、その片隅に怖がる気持ちもちょっぴり。
あとひと月の間に、また何かあるんじゃないか。
もう私のもとに戻ってこないんじゃないか。
夜、部屋にひとりでいると、そんな悪い考えが浮かんでくることもある。
そうすると、あとひと月がやたらと遠くに思えてきて、
待ってる意味なんてあるのかな、なんて弱気になったりして。
でもさ、そんな時は決まって、自然と君の笑顔を思い出すんだ。
それでね、こう思う。
あぁ、私、この笑顔が大好き。
キラキラしてて、甘くって…。
君の笑顔をもう一度見たいから、あとひと月、待とう。
そして、どうかもう一度君の瞳に私が映りますように。


2004年06月08日(火) やがて…


このところ、ちょっと恋愛が原因で落ち込み気味。
でも、まわりの人のおかげで脱出できそうな感じがしてきた。
バイト先のパートのおばちゃん・石川さんに少し話を聞いてもらった。
彼が留学先で一時的に他の女の子と付き合ったこと。
でも私のもとに戻ってきたこと。
その子が酔った勢いで彼の部屋に忍び込んできたこと。
それに対してものすごく頭に来ていること。
ものすごく心配もしていること。
その子がかわいいのに対して、私は自分に自信がないこと。
彼がくわしくその子のことを話すのが嫌だということ。
石川さんはこういう言葉をくれた。
「でも、そういう彼を選んだのも渡辺さんなんだよ。
たとえその子がどんなにかわいくても、
彼は渡辺さんを選んだんだよ。」
そうだ、どんなに嫌なところがあっても、私はやっぱり彼が大好きなんだ。
そして、どんなに私が自分とその子を比べても、彼自信が選んだのはやっぱり私なんだ。
こんなシンプルなことを忘れてしまっていた自分がいた。
それを気づかせてくれたこの言葉、ずっと先まで覚えていたいと思う。
彼の一言一言にさりげなく探りを入れたり、
ちょっと連絡がないくらいでうろたえたり、
やっぱり私はまだまだお子ちゃまの恋愛なのかも知れない。
でも、彼のことが好きで好きでいてもたってもいられなくて、
幼稚になってしまう自分がいるのは心地悪くもない。
無理して大人になろうなんて、思わない。
大人になるも子供になるも、全部彼に向かってる自分だから、それもいいかなって思える。
「日本に帰ったら俺の友だちといっしょに飲もうね」とか
「オーバーオールもかわいいしスカートも似合うよ」とか
何気ない彼の言葉が私のことをあったかくしてくれる。
それは、彼が私に対して熱い気持ちを持ってるからだって気づいたとき、
もうくだらない心配や詮索はいらない、やめようって自然と思えた。


2004年06月02日(水) 田中美保


本屋で、non-noを手に取り、めくってみた。
私は普段non-noを読まないし、今日だって雑誌の中身が見たかったんじゃない。
あるモデルがどんなだか見たかった。
モデルの名前は田中美保。
彼が留学中に4日間だけ付き合った女の子が、彼女に似ているらしい。
電車の中でnon-noの車内広告を見かけるたび、
隣に座った女の子がnon-noを読んでいるたび、
私は目をそらし続けてきた。
今日に限って、どうしてわざわざ見る気になったのか、自分でもちっとも分からない。
ページをめくるたび、1ページごとに鼓動が早くなって、胸がしめつけられていく。
それでも私の手はめくることをやめない。
見たいけど、見たくない。見たくないけど、見たい。
「田中美保ってモデル知ってる?」
「うん、知ってるよ。non-noでモデルやってる人でしょ」
「そうそう、田中美保ってかわいくない!?」
「うーん、名前は分かるけど顔は分かんないや。どうしていきなりそんなこと言い出したの?」
「いや、友だちの部屋でnon-no見たからさ」
この会話は、彼が浮気のことを言い出す前、おそらくその4日間の前後に、私としたものだ。
彼はバカだ。
だまっていれば分からないのに、その子のかけらを私の中にちょっとずつ落としてしまう。
「ビクトリアって知ってる?」
「うん、知ってるよ。あの王朝があったとこでしょ?」
「そうそう、あそこの景色がすごいきれいなんだって。
大学の女友達が言ってた。カナダにあるんだけど、
ワシントン州(彼は今アメリカに留学しているのです)から近いから、
行こうと思っててさ。」
その会話だって、よくよく聞いてみたら、
彼がその子と行こうとしていた旅行先がビクトリアだったのだ。
本当にバカ。大バカ者。
話をしているうちにその子の本名をポロッと言ってしまったり、
誰に似ているだの誕生日がいつだの身長体重がいくつだの、
いらないことばっかり私に教えようとする。
そのいらないことは、私の中でその子の存在がどんどん実体化させていく。
そして、わずかな時間でも、私以外に彼がいっしょにいた女の子がいるということを苦いくらいに実感させる。
今日、自分の手で、またひとつその子を現実の人物に仕立ててしまったのは自分。
雑誌の中で見つけた田中美保。
ぱっちりした目に、明るくて活発そうな笑顔。華奢な体。
それに加えて彼の田中美保は背が147センチで田中美保より小さいのだから、
さぞかしかわいいんだろうなぁと思ってしまった。
ふーん、ふーん、って、ひたすらふーんって思うことしかできなかった。
そして私は少し乱暴に雑誌を閉じて、棚に戻した。



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