top画像

M3お疲れ様でした

2018年04月30日(月)

 M3お疲れ様でした。
 イベント前の宣伝や告知的なものはTwitterで(私にしては)頑張っていたので、こちらでは終了後のお話を。

 今回は(今回も)NAKIさんのスペースにお邪魔させていただきました。なきさんいつもありがとう。
 お隣は何年ぶりだろう?てくらい久しぶりにお会いする葉山りくさんがいて、途中から私のアルバムでもご協力いただいた作曲家のjiromaruさんが来てくださって、同窓会みたいなあったかい時間を過ごしました。打ち上げはもうちょっと人数が増えたのですがそちらも以前から知り合いの方々で、人見知りの激しい私にも安心な心安らぎ笑い転げる楽しいひとときでした。みんなありがとう。ほわわ。


 さて今回の参加作品についてのコメントを。


『ゆるふわ春夏帖』
 ゆるふわ軒様の『ゆるふわ秋冬帖』に引き続き参加させていただきました。今回一番じっくり力を入れて参加させていただいた作品がこちらです。
 Tr.2 乙女椿の咲く路に(作詞・歌唱)
 Tr.5 クーラー(歌唱)
 で参加しています。乙女椿の咲く路にが春でクーラーが夏ですね。
 前回が秋のさんまの歌、冬の乙女椿を夢見れば、だったので、丁度四季の歌を一曲ずつ歌わせていただいた形になります。真面目な歌と素朴な歌のコントラストが楽しくて毎回楽しみなシリーズです。

 さて歌詞を担当させていただいた『乙女椿の咲く路に』は、前回の『乙女椿を夢見れば』の続きの物語となります。
 どちらもとても頭を悩ませながら作詞をしていて、篭めた思いや語りたいことはたくさんあるのですが、出来れば聞きながら物語を想像していただきたいな、これが正しい解釈という解はなくあなたの思い描いた物語がそれぞれに正解です、という思いがあるのであまり細かく語ることはせずにいようと思います。
 ただ、今回の春夏帖だけ聞かれる方もいるのかなと思うのでちょっとした種明かしをしますと、秋冬帖の乙女椿は余命僅かな想い人を冬に咲く椿になぞらえた歌で、春夏帖の乙女椿はそこからいくつか季節を数えた後の春に想い人を懐かしむ歌、という想定で書かせていただきました。想い人の椿の君は命を燃やし尽くすような激しいひと。厳しい冬を超え、幾年かの月日が巡り乙女椿が咲く路を歩ける季節が来たけれど、私の隣にあなたはいない──そんな気持ちで聞いていただければ。

 私は人見知りをするたちなので歌詞のやりとりも含めた制作というのは緊張を伴いますが、おのPさんと椎名治美さんの人柄に助けられ、とても一体感のある製作期間となりました。個人的に手応えを感じる1曲になりましたので、イベントで手に取られた方もチェックし忘れた方も是非これからお手にとって聞いてくださいね。
 M3の後はコミティア124のう29aで頒布されるそうです。


 ちなみに秋冬帖の歌詞では春に咲く乙女椿と区別して冬の椿の意味で「寒椿」という単語を歌詞に出したのですが、今回の作詞にあたり椿の品種について調べたところ、寒椿という品種の椿があることを知りました。ゆるふわ軒様のブログに寄せたコメントでは「毒々しいまでに赤く咲き誇り、盛の姿そのままに地面に落ちる寒椿。」なんて書いちゃいましたが、寒椿は花びらが一枚ずつ散っていく儚い椿なのだそうです。しれっと嘘をついてしまいましたすみません…。



 そしてこちら。
昭和歌謡紅白歌合戦
『昭和歌謡紅白歌合戦』

 くにいさん企画の昭和歌謡コンピにやまみのりさん久遠真雪さんと参加させていただきました。
 やまみのりさんとは昨年秋の『ぬくもりてぃ〜』や、今回と同じくくにいさん主催の『みんなでみんなのみんなのうた その3』のしっぽのうたやその後のライブなどでこのところご縁のある音屋さんです。
 久遠真雪さんは昨年秋のI.L.Cさん『Ribbon』の『離れたくない』の作詞をしてくださった方です。でもそれより以前にLand-YOUさんの『サクラ』の『霞桜』でもご一緒しているのです。なつかしー!

 昭和歌謡コンピはサイトを見て試聴を聴いてそれ以上の説明はいるだろうか、いや無い(反語)という大っ変わかりやすく魅力的な企画なので是非サイトをご覧になってください。もう昭和。ちょー昭和。すごく懐かしい。歳がばれる。

 今回はやまみのりさんの企画されたロス・インディオス&シルヴィアさんっぽい楽曲にそのまま乗っからせていただいた形になります。私は昭和の生まれですがどちらかといえば懐メロ特集で昭和歌謡に親しんだ世代なので、最初にお話を伺ったときはぴんとこなかったのですが、楽曲を調べてみたら「あー!(納得)」みたいな。聞き覚えがありすぎる。怒涛の勢いでイメージが伝わってきたので昭和ヒット曲ってすごい。
 そして歌詞の「命 分け合って」ってすごく昭和だと思います。昭和歌謡って戦後の空気が強いからなのか「たとえ死んでも」みたいな歌詞がよく出てきませんか? 現代の曲だとあまり見かけないフレーズのように思います。曲も歌詞もとても昭和な雰囲気だったので、私も当時の映像資料を眺めてイメージを膨らませながら歌わせていただきました。
 普段の私の歌い方とは大分異なる雰囲気ではありますが、やまみのりさんの「“ちょっとやりすぎかな…”くらいがちょうどいいかも」というアドバイスに助けられて思いっきり昭和歌手チルヴィアさんになりきってみました。どや。
 とはいえ自分の歌声を聞き慣れてしまうとあまり客観的になれないのでどれくらい普段と違っているのか自分では判断できないのですが、身の回りの方のご感想を聞いた限りでは随分違っているみたいです。やったー嬉しい!
 いつもと違う感じの歌になっているはずですのでお祭りに参加するような気持ちで楽しんでくださいませ。

 楽曲も楽しいですがドラマパートのミノリーニョ山田先生とのやり取りもすごいです。なんだろうあの怪しい言語! いかにも夜のお店に出没しそうな怪しさ満点です。やまみのりさんすごいや!

 こちらはあきばお〜こく様で通販のお取り扱いもあるようです。M3に参加できなかった方は通販でご入手くださいね。




 時代の流れなのか偶然何かの曲が海を超えてご好評いただいたのか正確なところはわからないのですが、私は以前から海外の方からご感想のメールやTwitterのフォローをいただくことが多く、ここ数年はあまり目立った活動もしていないのに何故か海外の方からのフォローは増えていく、という不思議な状況が続いています。特に何もせずとも海外のフォロワーさんがコンスタントに増えていくという状況が特殊なのか他のサークルさんも同様なのかはわかりませんが、本当に不思議……。
 メッセージをくださる方の中には日本語が全くできない方も結構いらっしゃり、私は日本語以外の言語は不如意なので機械翻訳に頼る必要があり、コミュニケーションに難儀することも多いのですが、なんと言いますか伝わってくるメッセージは漏れなくアツイです。
 国の違う相手の連絡先やTwitterアカウントを探し出して自分の言葉を直接伝えようとするっていう行動力、私にはあるだろうか。ありません(自分の行動力のなさを過信するが故の即答)。
 前回の雑記に書いた通りどうしてもマイペースな活動になってしまうので、熱意ある応援に積極的に応えられず申し訳無さを感じてしまったりしつつ、いただく言葉のひとつひとつはありがたいなあ尊いなあと思いながら拝ませていただいております。いつもありがとうございます。

 そんな感じで、以前からM3に参加すると「海の向こうから来ました!」という方にお会いすることはちょくちょくあったのですが、今回は事前に「初めて日本に行くので会いに行きます!」というメッセージを頂いたりして、イベント前から同人音楽やM3のグローバル化を感じつつの参加となりました。
 海の向こうに限らず国内でも北海道からはるばるサークル参加される方がいらしたり、規模の大きなイベントになりましたね。

 きっと皆さん、山のように戦利品をゲットして今頃楽しく聞いているのだろうなあ。
 たくさんの出会いの中で、私の歌も楽しんでいただけるといいなと思います。

<<以前の記事

以後の記事>>