毒によりみるみるMPが減っていく藤原に哀川がキアリーをかけ、藤原のステータス異常を強制的に回復させた先月号。 司令塔が本来の持ち味を取り戻したことで、試合はいよいよここからが本番となります。 今月は、そんな乙女キャプテンから石井努に、主役バトンが渡されました。
■哀川の完成度がすごいです
今月号から石井メイン展開に突入しましたが、正式主人公だって負けてはいません。
熾烈を極めた第一Qがようやく終了。 一言言わずにいられない体質の児嶋は、「オモシレ〜なあ、DFって」と、ここでもキャラを発揮しますが、それに対する哀川の返事ときたら↓↓↓
「あとこの3倍あるよ…。それでもそんなこと言ってられるの…?」
哀川www 本気で怖えええええええwwwww
先月までも、完全体哀川だとかドS哀川だとか哀川神だとか、様々なシーンでその威光を迸らせていましたが、今回のコレは、ネタを通り越して、本格的に真夏の恐怖です。
アクト1時代の陽性元気少年系での「俺がやらせない!」=”ここから本気出すぜ”宣言より、100倍底冷えのする台詞。「……」がここまで恐ろしいと思ったのは生まれて初めてです。
これが布施もしくは結城くんならゾクゾクし、正宗なら失禁しちゃってるところですが、さすがは元祖ヒール児嶋。 禍々しいオーラをマトモに浴びつつも、持ちこたえております!すげえ児嶋!
なんにせよ、挑発を浴びせることで敵の精神をかき乱すという児嶋の固有スキルは、この試合に限り、効果がないばかりか、ことごとく2倍返しにされてしまうので、全面的に不利な状況がこの先も続くことかと思いますが、とにかく無事に生還してほしいです。あ、児嶋もM体質だから大丈夫か。
■トーアユ旋風 2009年夏
夏だ!!!!
祭りだ!!!!!
トーアユだ!!!!
久しぶりに来ました、トーアユが!バカップルが! 長いこと待ってましたよ〜!
インターバル中、なんだかんだでカニ校メンバーと仲良くトークする布施歩(笑) 同じくマンツーマンDFで瑞穂に挑み玉砕したチーム同士、「3Pを完封してる成田スゲー」ということで意見を一致させますが、何気に誰よりも瑞穂を応援している布施は、この試合展開にイライラしていました。
いらだっているため、思わず本音全開の布施。
「(なにやってんだよ…高階…。こーゆー時こそおまえにはゴール下での役割があるんじゃないのかよ!?)」
もうトーヤしか見えていないようです。
哀川様と違い、布施の「……」は、何とも可愛らしいのですが、もうセンセーったらトーヤのこと愛しすぎ。
3秒取られたこと以外、ここまでのトーヤは意外と活躍していた印象があるし、2年生ながら本人初対戦の成田相手に臆することなく堂々と渡りあっていて、トーヤすごいな〜なんて私なんかは思っていたのですが、 布施センセーから見れば物足りなかったわけですね。
つか、世界中で一番トーヤの力を評価しているのは、間違いなく布施。
しかし、ゴール下でのトーヤにこれ以上何をしろと言うのでしょうか。 軟体プレイ? セクハラトーク? 寒いギャグ?
「3Pが打てなかったら、3Pプレイだろ!!」
そうきたか。
これまでに戦った敵の技を吸収することでスキルアップし、持てる力のすべてをもってラスボスにぶつかっていくというのは、まさに少年漫画の王道展開。
これはとんでもなく熱い展開になってきました!!
(作中においての)自らの十八番を譲ってまで、トーヤを勝たせたい布施センセーのライバル愛は偉大です。 絶好調に恋してるので、相変わらず美形度もウナギのぼり。
しかし、肝心のトーヤは、美形なお兄様とのエロイ戦いに夢中で、布施センセーの愛になんて気づく由も……
おやおや。
「外からの3Pが狙えないんだとしたら、中で3点取るしかないっすかね。 布施センセーの得意技…バスカン狙いの3Pプレイで!!」
見事に以心伝心してた。
なんだこのメオトっぷり。
柔軟なプレイスタイルが売りのトーヤは、かすらせずに交わすOF派だったのに、愛すなあ。
きっと前夜、廊下とかで会っちゃって↓↓↓
「布施センセー!明日もがんばってくるから、応援よろしくね〜!」 「うぜえ」 「明日はセンセーの嫌いな3Pガシガシ決めてくるよっ♪」 「フン、成田中央相手にそう簡単に3Pが打てるとは思えないがな」 「確かにねー。じゃ、3P無理そうだったら、センセーの3Pプレイでガン攻めしますか」 「なっ!人のプレイ勝手にパクんじゃねーよ!」 「ええ〜ゴール下でバスカン狙いなんて基本中の基本でしょお〜。それとも、センセーは特許申請でもしたのかな〜?(ニヤニヤ)」 「相変わらずムカつく野郎だな!おまえなんかさっさと成田に玉砕しちまえ!」
そして今はこんな感じ↓↓↓
「高階…!早く俺の3Pプレイ使えよ!絶対絶対負けんなよ!」
相変わらず布施センセーは最強キャラだと思いました。
しかしまあ、ワイフ布施の技で、不倫相手の人妻、もとい麗しの浮気相手を攻めることになろうとは。 高階トウヤ。この男、おいしすぎ。
■瑞穂deインターバル
そんな瑞穂ベンチでは、正式に石井メイン展開という流れに。 藤原とトーヤはサックリ怒られてもいいと思うんですけど、そこは優しい氷室ティーチャーでありました。
膠着状態の展開に対し、下條帝国軍との体力勝負を唱える哀川様。 ちょっ、いきなりハードル高すぎだよ!と思いはするものの、基本的に哀川は状況判断力にも優れていて、無理だと思った時は決してGOを出さない人なので、それだけ今の哀川は瑞穂の仲間に信頼と自信をおいているのだと思います。 それにしても、最近の哀川は監督業まで兼任してるな。 やはりサラブレッドの血は争えません。18才にして、もう完全無欠状態。
さてここで、アクト1時代が嘘のように大人になった石井努のターン開始です。
新人戦の頃、試合放棄してしまったことを誰よりも悔いていた石井。 あの日の挫折を今ここで乗り越えるためにも、強い決意を表明します。
「オレを…オレたちインサイド3人のことを信じて、どんな形でもいいから使ってくれ、拓!!」
そして、藤原とハイタッチを決める石井。 正統派の展開に、胸が熱くなります。
思えば、石井自身が、作中の誰よりも正統派キャラ。
同じことを藤原がやるとお笑いになってしまうのですが、直情的な性格だからこそ、これまで数多くのトラブルを巻き起こしもしましたが、その明るさと快活さに、瑞穂チームは随分と引っ張られ救われてきたとも思います。 もう今の石井は、藤原に並んでるし、藤原にも頼りにされてる、瑞穂の主力だから! 相変わらず本人にその自信と自覚がないところが可愛いところなんだけど!
■インターバルde成田
一方の成田ベンチでは。
「――むしろダンクなどは大歓迎だ。勝手に体力を消費してくれるのは好都合…」 「さて、第2Qだが…この3点という届きそうで届かない得点差をキープしながら戦うのも面白いかもしれんな…」
どうしよう。下條一人、格が違いすぎる。 普通に恰好良いです。むしろ犯罪的に恰好良いです。どうしたんだ、薫。
アウトサイドの完封という意味で「俺たちが試合のカギを握っている」と自ら語る直也と児嶋。 まだまだキャラを保ったままの直也に比べ、すでにマジ顔の児嶋。 ホントおつかれさまです…
■今月の万国ビックリショー
今こそ男を見せるとき! 決起した石井がゴール下に切り込み、合わせて走ってきた藤原にパスを。 そこでもう一度、藤原から絶妙なリターンパスが入り、 完璧なタイミングでシュートを打つ石井。しかもファールを誘っての3点狙いです。
石井のこのキレキレなプレイには榊原さんも思わず大絶賛。 瑞穂ベンチも勝利を確信します。
が!!
舞台は準決勝。 しかも相手は、下條帝国の精鋭。 普通の人類ではありませんでした。
石井のショットを真後ろからブロックする武内。
真後ろて!!
新たな化け物が誕生した記念すべき瞬間です。
これには、さすがの哀川もビックリ顔。
児嶋に至っては、興奮して思わず濡れてしまう始末。
そんな中、一人冷静に「ナイス…武」とボソっと呟く岸本が最高に面白いです。 さすが一足早く人外の領域に踏み込んだだけのことはある!
石井が最高のプレイをしただけに、瑞穂側のダメージは大きく、さらに輪をかけるように、 「ゴールテンディングにならなくてラッキーっした」 と、石井を挑発する武内。
先月から月マガでは、仮面ライダーの連載が始まりましたが、同じ要領で、武内は下條帝国軍の中でも、肉体は人外だけど心は人間のままの代表格メンバーだと思いますし、読者的には「あ〜無理して言ってるんだろうな〜。武内おつかれ!」という感じではありますが、 そんな事情など知らないため、 武内のこの発言に激怒ゲージを点滅させる石井。
いやでも、石井は文句なしにかっこいいですね!! 希とか森山を見て「レベルが違いすぎる」とか言ってたのが嘘のような成長っぷり。 もうすでに石井はかなり弾けてると思うんですけど、さらに成長していくのだと思うと、ワクワクが止まりません。
■他、今月のピンポイント感想
・一言ずつジャブを撃ち合って、すぐさま同時に踵を返す哀川と児嶋の描写がカッコイイ!! ・プーの「8番ちゃん」www ・希も色々言われてるけど、三浦も「美少年くん」とか色々愛称つけられてる! ・哀川の作戦によると、三浦は責任重大ですね。 ・うう、胃が痛くなってきた。 ・でも、そんなプレッシャーを背負いながら、石井に「今日までやってきた練習は裏切らないから…」とエールを送る三浦。大人だ。 ・確かに、夜な夜な二人だけでやってきた練習はジャスティス! ・沢登のあの凍りついた目といったら。 ・たった1コマの登場なのに、存在感出しすぎの沢登がさすがすぎる。 ・今月も下條がエライ美形。
■今月のキャプテン
キャプテンにしてエースという、成田の最重要人物のはずなのに、今月もほとんど出番がない我らが森山敦司。
さて、そんな森山の今月の活躍を張り切って振り返ってみたいと思います=333
直也とともに、突っ込んできた藤原のブロックに跳ぶ森山!! さすがの対応能力です!惚れる!
↓ ↓ ↓
パスが渡り、今度は石井がシュート。
↓ ↓ ↓
即座に態勢を立て直し、続けざまに跳ぶ直也。
見上げるだけの森山。
まあ、あの位置から跳んでも笛吹かれるだけだと思いはしますが、 いつも通りで逆に安心しました。
思えば、インターバル中でも、あの鬼の下條監督ともあろうものが、「攻撃の手は緩めるな、森山」とたったの一言を指示するだけ。もうなんか激甘対応。 愛されてるなあ。
この後に予定されている石蘭祭りやトーアユ祭りが待ちきれないほど楽しみではありますが、やっぱり成田の締めは森山になるっぽいですね。 いや、そうなってくれないと困るんですけど。何より私が。
ますます正当派バスケ漫画として磨きがかかってきた月マガ9月号感想でした。
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