NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 桜 桜 桜

 いよいよ桜の季節ですね。最近日本だと、咲いてから散るまで気温が一気にそのころに上昇してしまうため、見ごろな時期が一気に過ぎてしまうと思うのですが。NYは朝夕の気温が激しいので、満開の時期が来ても結構持ちこたえているように思います。長々とした拙文は抜きにして、NYの桜紹介させてください。
 

 大広場は人で埋まってしまった。花々を楽しむというより気温と日光浴を楽しんでいる人が多いみたい。


 ループになってる道路にはジョギングする人、サイクリングする人、ローラーブレードする人、などが景色を楽しみながら汗を流す。


 犬も自転車のかごの中でおとなしくしていれば楽に景色を楽しむことができる。


 日本のように公園や山が桜で埋め尽くされるということはないけれども、新緑の中に生える色鮮やかな花々がとても楽しい。


 一度に花を咲かせ始めるから、そして冬が厳寒なだけに春の訪れが嬉しく思える。


 桜の大樹に出会うと、そこは日本のような気がしてならなくなる。こんなとき日本人なのだと感じずにはいられない。


 ビル群を借景として咲き誇る桜の様子は御苑の桜も同様。


 木下で昼寝をしたりぼーっとしたり。逆に弁当・酒を広げださない分この国のスタイルのほうが本来的な「花見」をしっているのかもしれない。


 薄いピンクが空にあると直に目がいってしまう。自分は桜を探しにきたのだ、無意識でもからだが求めているらしい。


 やっとみつけた!桜並木。そういえば自分のいた高校も、桜の名所だった。大学も桜の名所だし桜がシンボルだった。






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 自分がこの国を去っても、むしろ、出発した日本でも変わる事無く、この世の人々の因果とは関係なく、いつだって桜は自らが桜であること、そもそも、一本の桜を一つの生命であるという区別すら無縁に花を咲かす。春だから桜が咲くだとか、年に一度桜が咲くだとか、そんな因果は当の桜自身は知ったことではないのだ。

2005年04月19日(火)



 フリマ

 なにもひきつけるもの無いサブジェクトですが、私もあまり乗り気ではない。学校の体育館や校庭で週末によくみかけるフリーマーケット。最初のころはおーなんだなんだ!行ってみよう!ととてもわくわくしていたのだけど、私が外国人だからでしょうか、それほど面白いものでもない。(もしくは私が衣服に興味が無いからでしょうか)これが激安なものがたくさん!というのならば、それなりに面白いのかもしれませんが、実はそれほど安いわけじゃないんですよね。移民の人たちが自分たちの国の特徴ある衣服を売っているのを見ると、見るものがありますが、それにしても足元を見ていて結構高い。値段交渉の余地があるんでしょうか?
 それでも、やっぱり日本とは違うのだな、とは思います。マーケティングが根本的に違うのでしょう。並んでいるものも全く違う。アンティークでも、ランプ・ロウソク入れだけで店を持っているところもあるし。そういう風景を見てると異国情緒たっぷりですな。そのほかにもお婆さんやお姉さんが自分でデザインして作った衣服・装飾品などが並んでいて偶に会話を楽しんだり。ま、道を歩いていて先を急ぐ必要が無ければ、週末の一こまにどうぞ。





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 私は特に映画に出てくるような見慣れないランプが面白かった

2005年04月18日(月)



 美への奉仕者とメトロポリタンと英語学習

 今まで取り上げなかったのがちょっと不思議だった。メトロポリタン美術館。余りに余りに余りに大きすぎて、どう紹介していいものが実は迷っていたかもしれない。学校のIDを持っていると実は無料で入館できるということもあって、セントラルパーク散歩のついでに立ち寄ったこともしばしば。特別展示だけじっくりみたり、印象派のそれも一つ二つの部屋でぼーっとしてみたり、イタリア美術のある吹き抜けの噴水脇のベンチで本を読んで帰ったり、とかなり贅沢な使い方をしている。自然史博物館のほぼセントラルパークを挟んで反対側にあるメトロポリタンは世界有数の美の殿堂。名立たるアーティストの作品が所狭しと、ふんだんに展示され、一つ一つみていたのではとても一週間でも足りないくらい。そしてその美を維持し、展示し、研究する人が学芸員(キュレーター)という人々です。実際に話を聞いたりあったりした機会は無いのだけど、実はリタイアした人たちと気軽に接することが出来る。日本でもそうだけれども(本当のこというと実はごく限られた研究施設や博物館・美術館だけらしいが)学芸員の人たちは自分の専門分野については大学・大学院で講座を持つほどの知識をもち、日々研究を重ねなければその職務を全うすることはできない。
 そして、メトロポリタンの美術鑑賞ツアーに参加すれば実はそういったリタイアした学芸員や大学や研究所に勤めていた研究者の方々にじかに説明を受けることが出来るのです。その人生の大半を、美の維持と研究に費やしてきた人々の語り口は、美への尊敬をこめ、そしてとても楽しそうに話す。美術学とはなにか、当時のアーティストは何を考え、どんなメッセージを伝えようとしていたのか、そんなことを館内を案内しながら説明をしていってくれるのです。

 彼らはやはり、大学などでの講義や講演の経験が豊富なため、その説明はとても分かりやすく、そしてなんといっても格調高い英語で説明をする。一度なぜそれほど洗練した英語を話すのか、と聞いたところ、「洗練された美術は洗練された英語でなければ説明が出来ない、ところが、それは決して難解なわけではなく、優れた美術ほどそのメッセージは明快なのだ」といっていました。(と、言っていたように聞こえた。私の英語力が解析するところによると・・・OTL)
 いつも思うのだけれども、やはり一流の人によるものは何であれ、根本的な原理を完璧に理解しているだけあって、何がどう面白いのか、という、その魅力を知るには一流の人の説明と作品に接するのが一番なのだと思う。大学のころも、いかに複雑な分野の話であっても、一流の先生が講義をする講座であれば、学生はちゃんと出席していた。
 メトロポリタンは実は英語学習が出来る場と、一生をささげるだけの魅力があるものが世の中にはあるのだ、ということ再確認できる場と、一流の美術に囲まれて楽しむ場、としての三つの意義が実は私の中にはあるのだ。






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 展示室を廻っているとそこかしこでそのようなツアーの情景を見ることが出来る。途中から参加してもいいし、興味のある作品の前に止まっているのであれば、そこだけつまみ食いしても面白いのかも知れない。

2005年04月15日(金)



 青空本屋

 なんでだろう、と思う露店がNYでは散見される。日本ではあまり見られない。その一つが本屋さん。ずらっと組み立てられた机の上に並べられた古本の数々。確かに東京とか、週刊誌をゴミ箱から拾ってきたホームレスたちが売りさばいたりしているが、こっちはれっきとした活字本だし、なにより普通の本。どうやら買い取りもしているようで、考えてみれば買い取り制(売れ残っても返品できない)の本流通システムを持つこの国では、古本屋も新品本屋もそれほど代わりが無いのでしょう。(だからこそ、新品本のセールなど日本ではまず見られないものがある)
 そして結構足を止めて、見てる人もいるんですよね。国が違えば成り立つ商売も違うのだな・・・と思います。神保町の本屋街は健在なのだろうか、毎週足を運んだ中高生時代を思い返さずにいられなくなります。





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「在庫」の量もやっぱり店によって違う

2005年04月12日(火)



 カリスマタコス

 以前NYの屋台の話はしたと思います。(しかも何度か)別にNYに限ったことじゃなくて東京にいたときから偶にガイドブックやテレビで近所の店などの紹介を見て、「あーこの店有名だったんだー、ま、確かに美味しいっちゃおいしいわな」と思うときがあります。有名なんてそんなもの。まずくは無いけど病み付きになるほどでもない。しかも近所にあれば、その価値たるやもっと下がってしまう。
 これもそんなお店の一つ。私はこれまで97th、94th、99thと近所を転々と引越しを繰り返してきたのですが、数少ないクロスタウンの双方向道路(一方通行じゃない、しかもイースト側へセントラルパークを横切ることが出来る道路)にいつも夕方からやってくる一台のトラック。(なんていうんでしょ?このタイプ)そして深夜までじつは客足の途絶えることが無いのです。タコスのお店。家族なのかなーっていつも思うのですが、おばさんを筆頭に、おねーさん、おにーさん、おじさんと大体6・7人が乗り込み営業中。2ドルの安価ということもありけど、なにより味もいいし、野菜が新鮮だ。お好みのトッピング(ライム、マヨネーズ、二種類のチリソース)を好きなだけかけて食べる。体調の悪いときは、一番安い肉を使っているのでしょう、そんな安い肉と油のこげるにおいであんまり気分はよくないけど、お腹がすいてて、さらに深夜だと、東京でラーメン屋に行く気分でついつい買ってしまうのです。あの人たちはどこから来て、どこに帰っていくのだろう・・・。偶に不思議に思う。





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これがそのお店。
ある友達は私がとめたのも聞かずに、チリソースをなみなみと。
「郷にいれば・・・」などとつぶやいて、後で顔を真っ赤にしておりました。


2005年04月11日(月)



 めくるめく幻想の世界

 先週テストが終わったこともあり、今週は新居のネット環境(やっとまともなブロードバンドが手に入った)や新しい椅子の購入の連絡(e-bayにて購入。何を買ったかはまた今度)などに費やし、日本からお客様もきていることだしと、色々雑事や楽しみにあふれた一週間を過ごすことが出来ました。(そういえば、学校の見学ツアーでCNNに行ったりと、学校の行事もちょっと浮かれ気味だった)そんな楽しみの目玉がサーカス。地下鉄で広告を見つけてから行きたい行きたいと思っていたんです。マディソンスクエアガーデンにサーカスがやってきた!わくわくして二週間前にネットでチケットを購入。前から三番目という絶好の立地でした。
 はじめに司会者の人が国家をみなに起立を促して歌う辺りが「おーアメリカだねー」と思ったのですが、さすがエンタテインメントを心得ている。はじめから、クラウン(ピエロ)が観客の心をつかみ、すぐにステージは、動物や出演者であふれます。象さんが名物なのでしょう、たくさん出来て後は、ラクダ、リャマ、シマウマなど多少珍しい系の動物たち。そして始まるショーの数々。ショーの合間合間も全く開きさせないし、観客の参加のさせ方もうまいですよね。ピエロが観客席を廻って、司会者に色々な質問をさせるんです。例えば、馬とシマウマはトレーニングの難しさに違いがあるのですか?とか。巨大なバルーンを観客席に投げたり。無理やり、ステージに観客を引っ張ってくることしか考えられない単純なパフォーマンスじゃない。やっぱりエンターテインメントとか広告系とか人の心を短時間でがっちりつかむ仕事をしてる人はアメリカで何もせずに街を歩かせてショーを延々と見せておいたほうがいい、と思うのです。本当のことをいうと実は、ショーの技術自体はそれほど凄いものではないんですよ。他のサーカスとそれほど違うところは無い。馬術にしても、虎さんのショーにしても、象さんたちにしても、空中ブランコにしても。要はコンテンツの並べ方と演出。マジックだってそうなんですよね。話術によって観客の注意を操作してしまうから不思議に見える。それは簡単そうでとても難しい技術なんだけど、達人に達するとここまですごいんだ、という好例がそこにはありました。
 一番盛り上がってきたところで、象さんのショーです。広いステージも増産で埋まるととても迫力ありますね。

 めくるめく不思議な空間の演出は時間の経つのも忘れてインターミッションの時にはとても疲労感を感じたものです。盛り上がって盛り上がって盛り上がって・・・、そんな驚きと笑いと連続をプロデュースする仕事は素敵ですね。とてもアメリカ的。低い声でとても心強いしっかりとした声で話す黒人の司会者、他方で、にくめないいたずらなスターピエロ、職人気質をかもし出すアクターたち、華やかさを演出する綺麗なお姉さんたち。舞台装置にしてもそれほど高価で先端なものでもないのに、そういった実は計算しつくされたデザインによって私たち観客は別世界に引き込まれていくのでした。気づいたときは紙ふぶきの中で拍手を送っているのです。






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2005年04月10日(日)



 突然来る春

 どこの国でも同じなんでしょうね。昨日まで涼しく、コートなしでは過ごせないくらいだったのに、いきなり外に出てみると熱気が・・・。昨日確か日本に電話したときに「NYはまだ寒いよー」なんていっていたのに、なんてことでしょう。シャツに、カーディガンだけでも暑い。夏物が入ったダンボールはどこへいったか、などと思いをめぐらせてしまいました。考えてみれば、朝シャワーを浴びても、学校に着くまでに髪の毛が乾いているし、寒気がしない。(そういうことをしているから風邪を引く)
 なんといっても、学校についてみると、キャンパス中に人があふれている。みんなピクニック気分。もっと暑くなると(それはきっと数日後)水着着てくる女の子とか、上半身裸でフリスビーする男の子とかが出てくるんですよね。





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冬は誰もいないのに、暖かくなると人であふれる

2005年04月07日(木)



 おつかれさまでした

 8ヶ月前、友達とはじめていったウッドベリーコモンで買い物にさしたる興味が無い私は、仕方なく、「あー、じゃ靴でも買い換えるか」とおもって買ったのでした。その時の靴が私の望む要素を持っている靴で、(かといってとてもこだわりがあるわけじゃなくて、1.底が固い、ぎざぎざ、2.デモ黒い、3.どこでもはいていけそう)とても使い心地が良かった。最近、ここ数ヶ月ゴムの底が擦り切れてしまい、中の空洞が見えてきてしまった。あー変える時期かなと思ってもなかなか買い物に行く機会に恵まれず今日まで過ごしてしまいました。そして、ついに新たに購入。同じメーカーの同じモデルの同じサイズ。
 試してみると、違和感が・・・。あれ、こんなに硬かったっけ?
 実際写真のように比べてみるとこの八ヶ月間で随分変わったものですね。





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皮質から形からまるで別の靴のよう。

2005年04月05日(火)
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