切れ端。

2004年10月14日(木)

マンションの前に佇む
名前さえない野良猫に
宛ての無い手紙を渡そうか

死ぬ前の日に 生きてる意味を知れたらそれでいいよ

それまでは時に何かを望んでも
それほど必要でもないから
何も望まずに 風の流れを見るよ

夢さえ見えない部屋に
知った顔集めて朝まで
あてもない話をしようか 

起きる少し前に 君の顔を見れたらそれでいいよ

それまでは時に希望を持っても
たぶん叶わないと知ってる
もし叶ったら その時は全て捧げるよ

眠れない日は 愚かな事を考え続けて眠るよ

眠れない人のための夜
こんな時は自分の弱さが顔を出し
こんな時は思い出が一つ顔を出す

目が覚めるときには 全て忘れているのだろうか



2004年10月10日(日)

失望と絶望が混ざったあの日

開いていた扉を 塞いだ
誰も僕の声を聞く人間はいないと
微かな祈りさえ嘘と 吐き捨てた

今際と永遠を知らされたあの日

閉ざしていた扉を 開いた
誰か僕の声を聞いている人がいると
微かな祈りに似た 一つの言葉を



2004年10月09日(土)



2004年10月08日(金) H.A.S

眠れずに全てが混ざり
灰色は作られた

あと何年待てば そのドアは開かれるのかな?

揺り篭は壊れた 
目隠しで歩けると過信して
起因するは紫色 結果は夢の終わり

僕を見る君は誰? かくれんぼはもう終わりさ

揺り篭は壊れた
壊れた欠片を集めて想う
起因するはオレンジ色 結果は影のリピート



2004年10月07日(木) 親子の記憶。

父はもともと体が弱かった。
僕が小さい時、心臓の手術をして
その後、何度も入退院を繰り返していた。

だから父親ではあるが、歳の離れた友達のようでもあった。
喧嘩も度々したが、それでも仲は良かった。

病院に運ばれたあの日も、気分が悪いと言い
部内にある休憩室で父は少し休んでから病院へ運ばれた。

会社の近くの病院到着後、父は吐血し
大きな病院に搬送されたが意識はなかった。

僕が最初に病院に着いた。
家族はまだ到着していなかった。
横たわる父は、生きているようには見えなかった。
膝が笑い、立っているのも難しかった。
どうしようもない絶望感と最悪のシナリオの予感。

家族が遅れて到着。
そして数分後、心臓停止。
泣きながら、叫び続けた。

10分後、蘇生。

その晩、奇跡的に意識が戻り、父と握手をした。
蘇生した人間とは思えないほど力強く
父は僕の手を握った。短いようで長い間。

父は、全てわかっていたのかもしれない。

その後の面会は、薬で眠らされたまま。
反応も皆無に等しく、一言も交わさぬまま父は帰らぬ人になった。
父親の死んだ日、空は青かった。
葬式も、火葬された時も空は青かった。

あれから1年以上経過。
何一つ忘れることはない。

ただ、自分の誕生日に親父が唄う調子はずれの
「Happy Birthday]の歌が聞きたくてたまらない。



2004年10月05日(火)

影を消せるように
踏んでいる足をそっと離して
乾いた風が吹く日に 自由になるよ

幾度目かの冬に 一つ君を忘れ
幾度目かの春に 一つ君を思い出す

傷を消せるように
間違えた名前を取り消して
乾いた風が吹く日に 自由にさせて

幾度目かの冬に 一つ種を蒔き
幾度目かの春に 一つ芽が出るように
季節を越えれたら さよならを言うよ


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shinsuke [MAIL]