切れ端。

2004年09月29日(水) AM5:00

AM5:00

雨はいつからか降り出していた。
台風が近付いているらしい。
早朝のニュースが告げていた。

交差点に立つ。
手にはビニール袋。
近くのコンビ二に行った帰りだ。
濡れた道路をトラックが勢いよく走り抜ける。
彼ら、あるいは彼女らはそれが仕事だ。

信号待ち。
いつもより長く感じる。

仕事を辞め、自由になった。
納期も見積りも関係ない。
声をかけてくれる会社もある。
けれど…。

AM5:00 雨はやみそうにない。



2004年09月27日(月)

僕の影を探す君は誰?

隠れ家の名前を知ってる君は誰?

探索者が 

僕の待つ人であれば良いと思う



2004年09月24日(金)

泳ぎきれず 沈んでいく言葉たち
僕は遠くで何も出来ず それを眺める

器用さを求めた 幼い夏の暑い日
過去に捕まり 明日の行方は見失った

泳がずにただ 浮かんでいる言葉たち
僕は遠くでそれを沈める 言葉を探した

優しさを求めた 酷く寒い冬の日
ただ何気ない 言葉が僕には欲しかった

言葉に意味は 与えずに放ち続ける
誰の為でもなく 足跡を一つ増やすだけ



2004年09月14日(火)

触れてはいけない
言葉なら歌うように

鮮やかな言葉を
僕はあまり知らないけど

僕の言葉を最後まで聞いてるのは誰?
あの日の夕焼け超せないまま 風が吹く

知っていたさ
何も知らない振りで

君を忘れる言葉を
並べ続けた だけど

僕の言葉を最後まで聞いているのは誰?
あの日の夕焼けが全てさ そう君の部屋さ

僕の言葉を最後まで聞いているのは誰?
僕の言葉が最後まで聞こえているのは誰?



2004年09月12日(日)

演技でかわしてた
それすら必要の無い
時間が間も無く訪れる

解放的で 僅かな不安の中で広がる視界

『Who was I?』 
あの時の答えが 
もう間も無く出せる

本能的に 答えを取りに奥深くに飛び込む

何かを失くした
それは取り戻せない
それでもまた戻るよ

感傷的で 愁いのある顔で再び戻る世界



2004年09月05日(日)

箱庭で砂遊び

小さな砂の城を作る

風に消されたら

もう一度

小さな砂の城を作る

不器用な手つきで

もう一度



2004年09月01日(水) 1年。

1年なんてあっというまに過ぎる。

親父が死んで1年。

何回泣いて眠ったんだろう 数えたくない

親父が死んだあの晩、

記憶を頼りにかけた電話の先で

誰かが出ていたのなら

何かが変わったのだろうか

眠れない日は 愚かなことを考える


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shinsuke [MAIL]