切れ端。

2004年04月28日(水) 孤独を。

生まれ来る迷いに 花束を
繰り返される日常 目を閉じて

影が追いかける 僕は月を追いかけた

過ちが積もる明日は すぐそこ
許されるならただ 眠り続けて

月が追いかけた 僕は夢をみていた

いつか繋いだ手を 振り切って
手に入れた憧れさえ 消し去って

孤独を肌で感じた 何一つ 夢さえ見えない



2004年04月25日(日)

君の幼さ 僕の不埒さ 
落下点は禁句で満たされた 凍る部屋

これまでと違う景色を 選んでも
明日なんて 誰も知りはしないさ

暖かくも虚しい これなら 
揺り篭で優しく抱かれて 眠っていたかった

これまでの足跡と 続く道の先へと
足を向けても たぶんまた嫌気がさす

天国を指差しても 哀しい 哀しい
あの夢を続きを今はなぜか 願ってた



2004年04月24日(土)

歌を忘れた歌姫
溺れるマーメイド

上塗りだけの言葉が 横を通り過ぎる

重なることで今日を忘れた
選択肢を選び間違えて ここまできた

ピアノを壊したピアニスト
溺死のマーメイド

皮肉と裏返しの言葉が また聞こえた

止まった時計だけ見つめた
世界は酷くいい加減に出来ていた

疲れ果て見た夢は見覚えのある あの部屋

笑って 作った虹を壊そう
真実なんて いつかどうでもいい



2004年04月06日(火)

既に砂時計の砂は 落ちきって
いつか僕が嫌っていた事を 自分で行った
僕は何人 裏切って 朝を迎えるのだろう

消え忘れた月に 飛行機雲が重なった

何かが大きく変わった気がしたけど
見上げた空は何も変わらず ブーツを履いて家を出た


既に飾られた時計は 秒針を重ね
どこかで誰かが生まれ 誰かが死んでいく
僕は何人 失くして 明日を迎えるのだろう

久しぶりに見た空は 晴れていても重かった

優しくかき消された最後の言葉は
今でも思い出せないまま 太陽が沈むのを見送った


既に触れられない 遠すぎて届かない場所
あの日見れなかった 話の続きを
遠い昔書いた手紙の 最後の一行に付け足した

首から提げた百合の花が 少し揺れていた 

優しく差し出された腕に抱かれながら
あの時伝えられなかった言葉を 遠い天国に宛てた

それでもまた明日はやってきて
僕に少しだけ先の未来を見せるつける

窓を開けて入ってくる風に 身を委ねてみた

よくある日々を繰り返すのに飽きたから
砂時計を逆さまにしながら 夜が始まるのを見ていた


 < BEFORE  INDEX  NEXT >


shinsuke [MAIL]