高騰畏敬はしばみ美袋草々。

紡がれるのは都合の良い色ばかりです。
綺麗な衣装で学芸会に出演します。

演じる内容も其の意味も全ての人に判っています。
そんな舞台を滞りなく終わらせるために演じます。

消去したならば二度とは率いるはずもありません。
綺麗な手を振ることでキラキラと光が振ります。

冴えたやり方が一つ存在することもありません。
シロップに漬けたら其れが自分の足でしょう。

貴方が想い出になったので圧縮してファイルします。
抜粋は綺麗に都合良く薄く軽くします。

立ち入り禁止の庭へようこそいらっしゃいました。
立ち入られた私の意識は遠く星空へ遊びに行きます。

手が痺れているから笑います。
足が痺れているから笑います。

悲観色の世界へ泳いで行きます。

フレッシュ圧制不安。

いつまでも其処に居たかった。
例え其処が低く暗く澱んでいたとしても。

想いと裏腹に時が背を押しこの身を何処かへ追いやる。

いつまでも其処に居られると思いたかった。
だから目を閉じ耳を塞いで考えるのをやめた。

想いは遂げられることのないままこの手は裂け続ける。

不和を戴くことで苦痛と悔恨に抱かれ微笑んでいた。
訪れた境界線が不連続に連なる機先を制しても。

終わる場所を得られぬ風車は早朝の無風に酔う。

奪い去るものが歴史さえ翻すというのだろうか。
うろ覚えな一方通行ならば加護の中に憩う。

重力に反する時間に比例して得られるものとは。
其れと共に消え行くものとは。

もののついでと言えども意義を見出すことはできた。
其れは一時の夢と認めてもいた。

制御を止めない利己主義な器官に別れを告げようとした。
流れ出した色をいつまでも見つめていた。

零と壱の綴れ織。
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