愛想結わえアクション。

浮かべ。
不定期なナショナリズムを持ち出せ。
口角泡を飛ばして彼を罵倒せよ。
明日は我が身ではないのだから。

無言で逃避する老人には成れずにいるのか。
掴むための両手は既に無いことも考慮すべきである。

懸隔と言い切れない多数派の苦悩。

届け。
願うより速くそれは完了するものであるはず。
存在が否定されるが故に見てみぬ振りの苦労を知れ。
優しさの誤認識を母体としているのだから。

雑言を撒き散らす若人には成れずにいるのか。
守るための大義は既に腐敗していることも知るべきである。

変わり映えのしない景色で存在を誇示する形。

いずれ笑い飛ばすつもりでいるのはお互い様なのだから。
濡れ手に粟の現状を受け入れつつ時期を窺えど無力。

褶曲し続けることにせめてもの危惧を。

前衛雅楽の拒食中毒。

いつもいつも痛いのだけど、
いつにも増して痛い。
痛くて痛くてたまらない。

あたしは知っている。
痛みを遣り過ごす方法を知っている。
いつも通り痛みを遣り過ごす。

アナタを探す。
探すまでもなくアナタはそこにいる。
なんでいるのかわかっているのだけど、
わからないことにして悲観的になってみる。
アナタが意外と残酷なことに気付いた。

水分が足らない。
痛い。
痛みがまたあたしに微笑みだす。
遣り過ごしても延々と痛みは繰り返す。
不貞腐れて誤魔化す。

アナタはそんな時もきっと笑顔。
瞳をキラキラさせて駆け回っている。
たぶんね。

痛くて目が見えづらくなる。
不貞寝を決め込む。

痛い。
笑う。

暫定崩壊フォービスム。

そこに空があった。
何故そこに空などがあったのだろう。
続く時間に私は居なくなった。

急ごう。

重要なことは今から始まるのではなくて、
貴方が無為に遣り過ごして来た日に始まっていた。
泣き笑いの貴方は視界がそれほど広くはない。

見たままの豪遊を遠くから眺めたまま、
私は無い物ねだりをいつまで続けるのだろう。

不定形の重石を除ける所業は余りにも行過ぎて、
抵抗を忘れて飛び回る思想は具現化していた。
貴方の目を見張る程の動きを目に焼き付けていた。

そこに空があった。
何も無いからこそ空ではなかったのか。
止まる時間に私は私になった。

霞もう。

願い下げサワー。

窓を閉めたのは昨日で、
窓越しに外を眺めるのは今日。

時間の進み方には個体差があって、
緩慢に生きても生き急いでも生活の総量は同じなのだという。

忘れることや忘れないことに関する諸々を
何とはなしに考えてみたりしていた。
それはある意味停滞なのだろう。

予め定められた一線を前にしていると
その手前に自ら線を引きたがる癖を持て余す。
答の解っている質問を敢えてしてみる。
解っている答を聞くことで心穏やかになれるのだろうか。

「じゃあそれでお願いします。」

過保護を詰め込んで膨らんだ紙袋を持ち上げる。
その重さは期待感か、それとも積み重ねた不満か。
見えない先に待つ降りる必要のない階段は
今も微笑んでいるのだろうか。

非晶体を通した映像を受容することは放棄しよう。
開け放つ窓がなくならないうちに。

一方通行の灰色常駐。

言葉が口先から生まれています。
気も漫ろです。

頭も心も生まれた言葉に背を向けます。
上の空です。

そんな君を見つけても
想い出の結び目を解けない僕です。
降り注ぐ陽射しはまるで
不甲斐ない僕を責めているようです。

聞こえの良い言葉が並んでいます。
嘘も方便です。

そんな君を見つけても
描き続けた線を消せない僕です。
流れて行く雲はまるで
何もない僕を笑っているようです。

柔らかい言葉は僕には硬くて
丸い言葉の角に僕は刻まれて行きます。

何もかもが正しく当たり前のように続いて
その中で君も何でもないように進んでいます。
立ち止まったままで僕は
そんな何もかもやその中の君を眺めています。
立ち尽くしたままで僕は
続く何もかもや進んでいる君を見送ります。

いつまでも続く世界で
どこまでも進む君の姿は
もうここからは遠くなって良く見えないけれど
きっと笑っているんだと思います。
遠くなればなるほど笑っているんだと思います。

これでいいよねと僕は僕に言います。
これがいいよねと僕が僕に応えます。

動かない刻まれた僕をいつか風に運んでもらいます。

ロビイングお為ごかし。

あれがしたい。「大好きだよ」
だからする。
もういいや。

あれがしたい。「一番だよ」

これが欲しい。「大切だよ」
だから手に入れる。
もういいや。

これが欲しい。「特別だよ」

それに関わりたい。「必要だよ」
だから関わる。
もういいや。

それに関わりたい。「最愛だよ」

きしむ午後の空気に幾つもの音が流れる。
単音ではない短音が聞こえているのだろうか。

安易に掴んだ尻尾を所有するそれは、
足りないものに気付けない目が見せることのできる限界だろうか。
それとも足りないものに気付けないが故に振り返る偶然だろうか。

「もう居なかったから歩き出したの」

遠く見晴るかす。
見えるのはいつか見たものばかり。
待っているのは幾度も繰り返したことばかり。

素知らぬふりで互いにまた始めよう。
虚構の舞台を演じよう。
空っぽの言葉を贈ろう。
そして離れて行こう。

見えても見えなくても同じ結果を今日も転がす。

盲目トラベリング。

今はまだないのだけれど、
とうに手にしているようなもの。

解っているもの。
色々なお終い。

解っているのに。

偽装患者の遊離若しくは黙殺。

そう。
広狭という考え方。

戻ってみた場所。
忘れていた諸々が空気を吸う毎に脳裏に蘇る。
いつの間にかの雪模様。

白。

付けた足跡は見覚えの無い場所へ続く。

ふと考える。
戻るなら別の場所もある。
別の場所に戻ってみたら。

遠くから眺めてみる。
解ることがある。
嘘が泰然と居座っている。

捨てることも時に必要になる。
捨てられることも。

雪の降る里にて雪の故郷を見上ぐ。
頬に触れ融ける雪に胸は温む。

白を夕陽が上塗る。
遠くで鐘が鳴る。

絵は其処に在る。

愛想融和ボランティア。

其れで居れば良い。
そして絶えることの無い笑みを。

個別的な定義の一つに纏わる停止が満足されない。
その結果として治癒されない。

逸れて入れば酔い。
そして耐えることの無い病みを。

古典的な説話の一つに纏わる終局が到来している。
その帰結として完治され得る。

不可解な深い不快を存在しないものとする。
終の対に追されて付ける仮面。

振れる心を見て見ぬ振りで触れるものがある。

見付けても診付けても拭う所作で塗り込めている。

既に体と心は離れている。
素手での行為に苛まれている。

流した後に再び出る。

心象レトリック。

仮定1.
それは貴方にとって大切なものである。

仮定2.
貴方はそれを手に入れている。

問う。
貴方はそれをどうするのですか?

「窓越しの景色がやけに赤いなあ。」

痛め。
自ら放り出すことで。
傷め。
自ら失わせることで。

解答ありきの問いに響く何があるというのか。
平面すら削り取ることを推奨することにしよう。

解答を見下ろしたその目に追々映るものは何なのか。
傷みながら痛みながら転げまわる貴方か。
それとも削りすぎた低地を濡らす雨か。

見えるまでもうしばらく赤い中で間違いを探していよう。

零と壱の綴れ織。
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