海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2009年09月30日(水) 職業体験

28日の月曜から5日間の予定で、中学2年生の息子が職業体験で近くのスーパーに通勤?しています。

お仕事はペットや缶の清涼飲料水の棚出しだそうで、お客様が買っていったあとに次々と補充していかないと注意されるそうでえす。

野球部に所属し、毎日結構なトレーニングをしていて基礎体力はあるのはずなのですが、帰ってくると居間でコックリ居眠りをはじめ、昨日などは朝までずっと寝つづけておりました。

スポーツとはちょっと性格が違い、他人とのコミュニケーションもとらねばならず、気疲れしているのでしょう。

教室の外に出てこういう経験をするのもいいことですね。



2009年09月27日(日) 滋賀県きき酒王選手権2009

きょうは休日返上で滋賀県きき酒王選手権2009のお手伝い。

9時30分ごろ会場の大津プリンスホテルに到着、快晴の空の下、丹下健三設計のビルがそびえ立っております。




コンベンションホール淡海2階の3ブロックを使用しての大イベントです。




9時すぎには30名を超える蔵元がせいぞろい、きき酒の資料作成やら出品酒の整理を共同作業で行っております(呉越同舟なんて言っちゃあいけません)。




イベント直前のミーティング。会社に帰れば一国一城の主ですが、今日はお客様のおもてなしに一致協力してがんばります。ほろよいが需要開発委員長をやっていたころは、7人の委員と7人の組合役員、そして事務局でイベントを運営していましたが、230名を超えるお客様がおいでになるので、全蔵元に参加要請がかかりました。こんな大きな会に成長するとはありがたい話です。




約1時間で「きき酒王選手権」が終わり、第2部は「みんなで滋賀の地酒をきき酒する会」です。昨日のブログでアップした通り、出品酒は110本、プロでもこれだけのきき酒をするとそこそこ酔っ払ってしまします。

230名余のお客様がきき酒される様子。全国新酒鑑評会を彷彿とさせます。




なんと「きき酒王選手権」は、3名の方が減点2でならび、プレーオフでようやく決着がつきました。

記念写真は左より、藤居鐡也理事長、1位(賞状の他に名前入りの1升マスが送られます)、2位、3位の順です。





後始末のあと軽く打ち上げをし、帰宅したのは午後10時すぎ。ハーとっても疲れました!





2009年09月26日(土) あしたの準備

明日大津プリンスホテルで行われる、「滋賀県きき酒王決定戦」と「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」の準備にいってきました。

滋賀の地酒会には、「普通酒(含本醸造)の部」「純米酒の部」「吟醸酒の部」「純米吟醸酒の部」あわせて110点の出品があり、この中から最高点を獲得した1点が「知事賞」を受けることになります。

おかげさまで定員一杯のお申し込みをいただきました。参加予定のみなさんの健闘をおいのりいたします。

10月25日の「地酒の祭典 昼の部・夜の部」はまだ空きがあります。こちらのサイトからぜひお申し込みください。

地酒の祭典公式ホームページはココ→

各蔵から届いた110本のお酒。




梱包を解き、暗番のついた銀色の袋でボトルをマスクするだけで一仕事です。








2009年09月25日(金) テラへ

竹宮惠子の同名作品を連想した人は、ほろよいと同世代です(笑)。

メールで酒税の申告書を税務署に送ることが半ば義務化されてしまい、少々旧式化していた酒税計算ソフトを更新したついでに、ハードも少々充実させました(というか、ソフトの入れ替えとハードの購入を同時に要求されたというのが真相です)。

今まで「花嵐」やら「雪花」やらのラベル印刷は98マシンで行っていて、すべてのラベルデータはそのハードディスクの中で保存していました。いつ突然死するやら戦々恐々としておりましたので、外付けのハードディスクを購入してデータをコピーし、ようやく一安心。

しかし技術の進歩とは恐ろしいものです。その記憶容量たるや2テラバイト!

1テラバイトのハードディスクが2台内蔵されており、ひとつのデータを両方に記憶させ、1台がダメになっても、もう1台からデータが取り出せるというスグレものだそうです。

数十ギガのハードディスクで仕事をしていた昨日とはうってかわって、容量が約100倍に拡充。大船に乗るとはこのことでしょうか。。

それだけハードを充実させたのだから「もっといい仕事をしろよ!」なんてツッコミはご勘弁のほど

仕様に興味のある方はココ(メーカーカタログ)へ→



2009年09月21日(月) ゑはがき

戦前の海津大崎の絵葉書(6枚組)が、ネットで売りに出ていたので購入しました。売主は札幌市内の古書店で、お値段は送料別の1575円、ほろよいのような地元民以外はあまり触手をのばさない代物ではあります。

発行元は「海津港 石井田書店」となっており、この日記でしばしば取り上げる写真館、「三羊館」の石井田さんが製作されたものでしょう。

「三羊館」さんの写真は高島市のHPで一部が公開されています。(ココ→)
記述には昭和の初期から今津にあったとされていますが、戦前は海津にありました。





絵葉書には大崎観音堂や阿弥陀堂など当時の姿が写っています。

いま、観音堂は鉄筋コンクリート造りになってしまい、阿弥陀堂は、大崎観音からもう少し行った「宮崎」というところにあって礎石しか残っていません。




観音堂に参詣する善男善女、昭和の初めのころのファッションはやはり和服でした。




ほろよいが利用した古書サイト「日本の古本屋」は(ココ→)

「竹生島」や「大湖汽船」などで検索すると、いろんな絵葉書やらパンフレットが売りに出されていることが分かります。

田舎にいると情報にうとくなったものですが、ネットのおかげで、つくづくよい時代になったものだと思います。皆様もなつかしい本があれば検索されてはいかがでしょう。



2009年09月16日(水) 海津そぞろ歩き−鮎の遡上

ほろよいの酒蔵のすぐ近く、中ノ川でも鮎の遡上がはじまっています。

ごらんのように全国の河川で友釣りで釣れる大鮎にくらべると、琵琶湖の鮎の小ささがわかると思います(これでも産卵直前の成熟した鮎なのです)。

産卵を終えるとはかなくも親は昇天、川岸や近くの湖岸には亡骸が数多くうちあがり、一部はニャンコやカラスのごちそうになるのですが、おおかたは・・・・・・。

この時だけは「香魚」ではなく「臭魚」になってしまい、付近の住民にとっては少しばかり迷惑なのです。




2009年09月14日(月) 酒のない国にいきたい

「二日酔い 三日目には帰りたくなる」と続きます。「あんたの場合は二日目の夕方だろ」というツッコミは勘弁してください(笑)。

きのう手作りスモーク工房「杣人(そまびと)」さんの、4周年記念パーティーでお酒のサービスを担当させていただきました。

わたくしの知人やお得意様もたくさんおられましたので、パーティーの後半から和気あいあいとご相伴にあずかり、知らないうちに適量を超してしまい、今日はヘロヘロ。仕事になりませんでした。



2009年09月09日(水) 重陽の節句

陽の数字(奇数)のもっとも大きな数字が重なる9月9日は「重陽の節句」です。

この日は「菊酒」といって、お酒に菊の花びらを浮かべ、健康を祈願するならわしだそうです。

「純米大吟醸無濾過生原酒」とか「斗ビン取り」とか醸造技術用語のみが氾濫する飲酒シーンというのは、日本酒初心者にとって近寄りがたいヲタクの世界のようにに思います。

こうしたほのぼのとした伝統的な飲み方も大切にして、もっともっと、お酒を「理屈ぬきで」楽しく飲むソフトを考えていかねば思うほろよいです。



2009年09月08日(火) 月兎奔波





「つきうさぎなみをかける」と読んでください。

ある酒販店さんの依頼でPBラベルをつくりました。お察しのとおり謡曲「竹生島」の一シーンです。

春ごろから、長女に描いてもらった兎のイラスト入りのものやらいろいろ試作したのですが、結局「書の堪能な人にさらさらと書いてもらったら」という話になりました。

酒販店さんは「社長、下手でもいいから自分で書いたら」ともおっしゃったのですが、そういう訳にもいきません。地元の書家西川桂邨先生にお願いしました。

西川先生は高島高校時代の同級生で、当時ほろよいは美術部、先生は書道部に在籍しておりました。部室は隣あわせで、静物デッサンに飽きたほろよいは書道部の女子によくちょっかいを出しにいったものですが、西川先生は当時より能筆の誉れが高く、書道展で入賞を重ねておられました。。

高校卒業から30年余、学生時代の友人と仕事ができるのは楽しいものです。

こちらは不良美術部員だった頃のほろよいの油絵、本邦初公開です(笑)







2009年09月03日(木) 栽培ff11

なにげに山田錦の栽培についてグーグルで検索しようと、「栽培」と打ち込むと、オートコンプリートが働いて「栽培ff11 54600件」と表示しました。


「ff11・・・フォルテッシモ11?」「54600件!」 


ほろよいの知らないスゴイ栽培方法が開発されたのか!、それとも新手の有機栽培?、強力な成長促進剤?・・・などとワクワクしながら検索を進めると。








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ファイナルファンタジー11」のことでした。子供ならピンとくるのでしょうが、オヤジには秘密のコード番号にしか思えません。

ゲームの中で、種をまいて栽培しアイテムを収穫する操作があるそうで、種の入手方法やら栽培方法が事細かに解説されています。

FF11の公式ホームページ「栽培」についての解説
(ココ→)

まぎらわしいぞ、エニックス(プンプン)!



2009年09月02日(水) 車輪の下

午後2時すぎから6時までかかってべったりとビン洗い。

1.8リットルビン、720mlビン、300mlビンあわせて1500本ほど一気に洗いました。

先月からの受注残もあり、9月上旬には「ひやおろし かじや村」の出荷がまっていますので、はやいところで準備せねばなりません。

夜は夜で一杯やらねばなりませんし。明後日は「近江銘酒蔵元の会」の総会。

たいした才能もないのですが、ほろよいはいま「車輪の下」状態です(笑)。



2009年09月01日(火) 凱風快晴2

ちょっと用事があって木之本の「ハートコンピュータ」さんに行ってきました。ここは造り酒屋の使う「蔵内・売場・販売・酒税」を管理するコンピュータソフトの大手です。

天気もいいし、爽やかな秋風も吹いているので、道中「飯の浦」からの琵琶湖は絶景だろうとデジカメ持参でちょっと道草して撮影してきました。奥琵琶湖の最深部になるここからのアングルは、滋賀県のイメージCM「mother lake」でも使われた知る人ぞ知る撮影ポイントです。

ちょっと合成に失敗しましたが、パノラマでごらんください。ぽつんと見える小さな島が「竹生島」です。マキノから見ると「ひょっこりひょうたん島」ですが、ここから見ると「小島」にしか見えません。





写真の左側、このあたりを山梨子(やまなし)といい小さな集落があります。湖岸の中ほどに鳥居が見えるでしょうか。有漏宮(うろのみや)といい、こんな伝説が残っています (ココ→木之本の民話「阿曽津ばばあ」)をご参照。





「湖岸の集落が一夜にして湖に沈む」という伝説は琵琶湖周辺にけっこうあって、実際、琵琶湖の中から集落のあとが見つかっています。
(滋賀県のHPのココ→)

琵琶湖自体が陥没湖ですから、今後もおおいにその可能性があるかもしれません。「湖畔の酒蔵」などと洒落ているわけにはいきません。もしかすると「湖底の酒蔵」になったりして(笑)。

すぐ近くの木之本町大音にある料理旅館 「想古亭げんない」さんで、この写真そのままの構図の「掛け軸」を拝見したことがあります。こちらは実は「竹生嶋 純米酒」のお得意さまで、名物「鮒の味噌蒸し」は絶品であります。




甘口の味噌味に粒山椒のアクセントが利いたこのお料理を、ほろよいは骨まで平らげたことがあり、女将にいたく褒めていただいたことがあります。
(写真は「げんない」さんのHPから拝借いたしました)





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