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『笑者勝者』...あやにゃ。

 

 

桜井ちるどちゃんへ。 - 2002年01月29日(火)

会った事もない「ちるど」ちゃんへ。

お誕生日おめでとう。今日で25才、でしょ?
会った事もないけれど、6年前から、あなたの誕生日を忘れた事はなかったよ。

彼が自殺したことを、あなたのママに電話で伝えたのは、私です。
アメリカにいるあなたに、どうしても、拓の死を伝えたかったのです。
彼の25年っていう、短いような長い人生で、
彼にとって、あなたはとても大きな存在でした。
初めて彼が愛した人でした。

彼と付き合っている間何度あなたにヤキモチをやいたかわかんない。
一つ年下で、一人っ子で、わがままで、私と似てるって、
あなたの話するとき、彼はとっても嬉しそうだった。
私が知ってる限り、彼の話の中のあなたは、
とてもまっすぐで、強い女性です。
よわっちぃ拓は、きっと、あなたの強さに憧れたんだね。

譬え其れが、何かにすがる想いであったとしても、
譬え其れが、純粋な行為の果ての結果でなかろうとも、
想いは、感じている想いは、永遠です。

あの頃、彼の気持ちを否定したことを
今になり、悔やんでいます。

あなたは、今、どうしてるの?
もう結婚したのかな?
ハーフの赤ちゃん産みたいって言ってたって、
アメリカで看護婦さんやってるんだよね?

あなたと会えるなんて事は、一生無いんだろうけど、
きっと一生忘れません。
私も彼と一緒で、あなたのこと大好きです。


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ありがとう - 2002年01月28日(月)

毎日、生きていて、ふと、我に返り、涙が、止まらないことがある。
ご飯をよそおうとして、お釜の蓋に手を差し出した瞬間、
幸せを感じる。

彼の事を考えながら、晩御飯の仕度をしたり、
ママのこと、おばぁちゃんのこと、おとうさんのこと、
おもちゃんのこと、ユニコのこと、
おじぃちゃんのこと、貫先のこと、
色んな色んな優しい気持ちを思い出すと、
涙が止まらない。
今、ここに居る綾の、26年間のこと、
ひとつひとつ、
思い出す事はできないけれど、
全ての事が重なり合って、今、ここに居る綾なんだね。
それはすばらしい事でも、ちっぽけな事でも、何でもなくて、
ただ、『在る』って、それだけのこと。

歴史の流れのほんの一粒。そんな私だけれど、
毎日色んな気持ちがあって、
毎日泣いている。
悲しい事にもうれしい事にも
毎日毎日、感動している。

16さいだった私は、日記の中にこう書きました。
『憎しみは永続しない。永遠なのは愛だけだ。』
あの頃の私は、こう言い切るには幼過ぎた。
何もかも知っていた気もするし、何も知らなかった気もする。
もう思い出せない。
ただ、ただ、本当にまっすぐな子供だった。
曲がったものも、まっすぐに治せるんだと信じてた。
美しいものだけを信じてた。
そんな幼い16さいだった。
でも、逆に、幼いが故に、言い切れたのかもしれないよね。

何げなくつけているテレビが、私は一番怖い。
人を、犬を、猫を、生き物を、傷つけて、平気な顔している人がいて、
人間である私は、一体どんな顔をして、

息を吸って、吐いて、吸って、吐いて、

歩くこともままならない瞬間がある。

何もかもわからなくなる瞬間がある。

正しい事なんか何も無い。

間違った事すら何も無い。

私の価値観は、私の感じることが全て。
人に判断されるべきものではないから、
何もわからないはずだし、尊いものなんだ。

人が人を愛する事は、私は大好きで、大切で、イトオシイ。

感情が、言葉が、感動が、時間が、全てが溢れて、
生まれてきた事に、

心から、感謝する。


いつか死ぬ生き物なのに、

明日が来る事も恐れずに、

なみだを流しながら、生きていく。


みんな、本当に、大好き。

どうもありがとう。


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