日々の泡

2001年05月19日(土) 絶対乗り物酔いするから私は行かないけど

アメリカの大富豪が25億だかかけて初の宇宙観光客になったとのことでしたが。

激しく久しぶりにコラム更新。
もっと早く書きたかったんだけど、中身を読んで確認する暇がなくて遅れてるうちに、
なんと作者のダグラス・アダムスが11日に物故してることを新聞で知る。享年49才。
先月の「箱は空へ…」の堀内正和といい、なんでこう私が話題にしたいと思って
(うだうだして)いる作家さんが逝ってしまうのだろう(いや、単に私がとろいのが
いけないといえばそうなのだが)なんて間の悪い奴なんだろう私は。

ずっと会っていない人から、夏の銀河の写真だけがメールで届いた。
それだけの付き合いが楽しい。なんでも楽しいといえないこともない夏のはじめ。



2001年05月17日(木) ナンバープレートの文字

車のナンバープレートについてるひらがなって、古そうな書体ですけど
いつごろ決まったのでしょうか。

つい最近、子供に言われて気がついたのですが
ナンバープレートのひらがなの「ね」は、最後の、丸まった尻尾みたいなとこが
外につき出してないんですよね。
気になって「ぬ」もチェックしてみたんだけど、こっちは普通だった…
どうして「ね」の尻尾はあんなことになったのか、
尻尾のちぎれた「ねずみ」や「ねこ」を連想してなんだか落ち着かない気持ちになりました。
「わ」「ね」「れ」「め」「ぬ」などの文字は、
ちょっとずつ尻尾の形が違う動物のように見えてしまう私(←おかしい)
書体によってもずいぶん違いますけどね。
「れ」の字がカンガルーに見えるとかいった、子供の詩かなんかも
うっすら記憶に残っています。

そういえばひらがながついてるプレートって、日本にしかないわけですよね。
韓国ではハングルがついてるのだろうか?(無知)
アルファベットじゃなくて各国の独自な文字がついてるナンバープレート、
集めたがる人がいそうだなあ(かなり難しそう)。



2001年05月16日(水) 毎週一回、配られるSFネタ

新聞の学芸欄…に含まれるのだろうか?
夕刊の「科学」欄を読むのが結構好きだ。
理科系の素養はないので、記事の説明だけで私のような一般人に
どれくらい理解できるものか、記者と勝負する気分で読む楽しみもある。
(政治経済社会すべての面についてそうやってたら、立派な新聞読みになれるのに)
「自然界最小のベアリングは精子の尻尾(鞭毛?)の付け根にある」
などといった記述を見つけては何となくなごむ。もちろん恐ろしい記事もある。
新聞社発行のグラフ誌(今でもあるの?)のような浮世離れした内容に、
一見みえるけど実はそうでもない。
科学のコーナーはミステリとホラー、美術・デザイン(カラーも多い)そしてお笑いと、
バラエティな要素を含む読み物なのだ。

先週の朝日夕刊。
ナナフシという昆虫の仲間には、有性生殖をするもの、単為生殖をするもの、
その二つを併用するものがあるという。
私たち霊長類の仲間うちでは、そんなにバラエティに富んだ生殖のしかたはない。
有性生殖だけだ。さすが昆虫は奥が深いな…と思っていたけど。
人工的な手段で「こんな生殖のしかたどう? じゃあこれは?」てなことは
既にやってるんだね…私たち。

今週の朝日夕刊。
「DNAのメチル化」という難しいおはなしをしていたのだが
(遺伝子のスイッチをオフにするんだそうです…)
例としてあげられたシロイヌナズナの変異体は、めしべが小さく、
おしべの数が異常に増えているので
(つまり男があぶれてるのか? 一輪の花の世界で←っていうか
女王が発育不全なのが問題では)
「スーパーマン」と呼ばれてるそうである。ついでに
「クラーク・ケント」という変異体もあるそうだ。
…アメリカ人、あそんでるな。



2001年05月11日(金) クレヨンしんちゃん…

アニメを見ていて(といっても自分自身はそれほどアニメ好きではないので
見るのはたいてい子供につきあって見る小さい子向け作品ですが)
いつも偉いなあ、大変だろうなあ、現実にはちょいと無理だなあと思うキャラクターは、
(現実には無理なんて…いっぱい居る!という突っ込みはおいといて)
・その1
「ポケモン」のサトシとカスミ
だってサトシはピカチュウ(体重約6kg…)
カスミはトゲピー(約1.5Kg。これでもバカにならない)を
常に抱っこしたり肩に乗せたりしてテクテク旅をしているのである。すごいタフな10才児だ。
もちろん、10才児が学校にも行かず修行の旅をしていていいという時点で
既にこの世の(少なくとも現代日本の)話ではないのだが、
たくましく育てられたものである。私は我が子をあんなに立派に育てられない。脱帽。
・その2
「クレヨンしんちゃん」の母、みさえ
主人公しんのすけの妹ひまわりは大変おませで賢くてタフな赤ん坊であるが、
もちろんサザエさん時間の住人なので成長しない。永遠にハイハイレベルである。
母みさえは、その赤ん坊の世話を半永久的にやっている。
9〜10ヶ月児とすれば、体重は平均して8〜9kgというところだが、
外出するときは(そして劇場版や特別編で非常事態につっこみ戦う場合も)
ひまわりをおぶったままである。
父ひろしは、めったなことではひまわりを抱かない。やはり赤ん坊を持つのは
(ついでに荷物を持つのも)母の役目である(実感)。
しんちゃんが幼稚園バスに乗りそびれて遅刻しそうな時は、母みさえは
ひまわりを負ぶったまましんちゃんを乗せて幼稚園へと急坂を自転車で駆け登る。
ここでギャグ漫画の登場人物の身体能力の高さを考慮するのは当然だが
(親がいない場面では、幼稚園児のしんちゃんもひまわりを軽々とかついでいる)
それにしても…永遠におんぶひもから解放されないみさえの姿に、母として涙を禁じえない。
赤ん坊は成長して立って歩くようになってくれると思えばこそ、
多くの労力を要求されても、親には癒しがあるのに…。

というわけで。
いつも馬鹿やってるように書かれてる子供向けギャグ漫画の親たちは、
じつは真っ当に正しく大人の務めを果たし、親業を営んでいるのである。
私なんか時々アタマが下がる。
小さい子向け作品に出てくる親は、空気のようでなくてはいけないし
それはすなわち真っ当な親であることを意味する。

今回の劇場版「クレヨンしんちゃん・モーレツ!嵐を呼ぶ大人帝国の逆襲」では
郷愁にひたって子供返りし、大人としての務めを放棄する親たちが出てきて
すごくメッセージがはっきりしているのは見る前から判ってはいたのだが、
ひろしやみさえがそうなって、しんちゃん達子供をネグレクトするくだりは結構怖かった。
たぶんヘタな単発ドラマで表現されるよりぞくぞくきたのは、
普段まじめに大人の業務を果たしている彼らを知っているからじゃないかと思う。
長寿アニメのキャラクターは、連続ドラマでもたいてい3ヶ月限りのつきあいになる
実写ドラマの人物よりも、リアルで身近な存在なのだ。

さて、2001年らしく回顧的なネタの今回、
子供に聞いたら「最後のほうはあまり面白くなかった」だって。
確かに終わりの方は小さい子にはわかりにくいし、いろいろと演出上の不満はある。
メッセージが強いぶん、やっぱり「しんちゃん」らしくなく真面目になっちゃってるし。
子供が見て面白いのは、やっぱりしんちゃんとお友達が活躍するカーチェイスの場面だろう。
もともと大人と子供のファン両方を意識して作ってると思うけど、
昨年の「嵐を呼ぶジャングル」が子供好み要素が多かったのに比べて、
今回は年寄り向けだったね。
大阪万博ネタなんて(主なパビリオンの形とか、まざまざと思い出す…
私くらいの年寄りだと、行ってなくても繰り返しメディアで見てるから)
今の若いパパママにはわからないよ…30年前なんだから。
そういえば万博のテーマソングを歌ってた三波春夫が亡くなったのが、
映画公開の一週間前(4/14)だったのだな…は〜。

ところで今回の悪役。
21世紀を否定して、大人たちを過去の世界に連れ去ろうとするハーメルンの笛吹き・ケン
(津嘉山正種の美声)の伴侶チャコは、イメージモデル誰なんでしょうか。
他のキャラと違ってほんのり劇画調にうるんだ顔立ちに作られてたのが色っぽいが、
私がイメージしたのは若いちあきなおみってとこでした。



2001年05月02日(水) ゲームのことはわからない私だけど

今夜のニュースステーションでやっていた、
「グランツーリスモ」プロデューサーの特集をけっこう面白く見た。
新作の完成・発売がズレ込んだためか、編集もギリギリまでやっていたみたいだけど
ゲームの話らしく遊んだ構成・ノイズ入った画面なんかも楽しかった。
(話それるが、「いま編集中です」なんてわざわざ言うのも
今どきのニュースショー「らしさ」なんだろうな…
見てる側も
夫「いま終わったばかりの試合のニュース、見逃したくないんだけど」
私「まだ編集中だからお風呂入ってて大丈夫よ!」
みたいな会話が出るし。)

プロデューサーY氏は、めったなことではキレない人であるらしい。かっこいい。
ゲームメーキングのスタッフが、リーダーである彼のことを聞かれて
「あの笑顔にころっと騙されて」と語った場面では、
そうだよね上に立つ人ってのは(もちろんその業務に関わる能力は大事だけど)
笑顔で人を引っ張れる素敵な「人たらし」だと言うこと無しだね、と
自分の知ってる人たらしの顔を思い浮かべて納得。

完成に近づいたゲームに不具合がないかどうかチェックするシーンが、
あらゆるモノ作りの人にわかりやすく共感できる、大切で
わくわくドキドキする場面だと思うのは私だけだろうか?
だってあれだけの力と時間を注いで作ったものに許し難い不具合があったら、
それこそ悲劇だもの。

あと、ああいう状態でモノを作っている(連日職場にカンヅメ、一日一食エトセトラ)人たちが、
ユーザー(とくにビギナー)の手から離れたところに行ってしまわないようにするのは、
けっこうな努力を要するんだろうな…大事なことだけど。なんてところに感銘を受けていた。


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蟻塔

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