嗚呼、母よ …2004年02月03日(火)
ユリコが唐突にまるでそんなことは今日まで考えたこともなかったけれど、という口ぶりで、
「私、ひょっとするとあんまり母親らしくなかったんじゃないかしら…？」とつぶやきました。 厚かましいことにちょっと自信なさげな口調で。 私に力一杯否定してほしいがの如く。 62年も生きてきて、そして27年もママン業に従事していて己がまるで母親らしくないどころか1ミリも向いてやしないことに初めて気付こうとしている彼女の図々しさに先日患ったギックリ腰の悪夢が再び息を吹き返しそうになったことは言うまでもありません。
そもそも彼女はおよそ母親属性らしくないメス豚です。
俺にママン、お母さんといった母属性名称で呼ばれることを断固拒否し、「才能がないんだから努力しても無駄、出来もしないことに時間を割くぐらいならプロに任せた方が効率的。 やりたくないことをやらなくて済むようにお金があるのよ」と言い放ち掃除は絶対にしない、料理は気が向いた時だけ、平気で家を数ヶ月空けるし学校行事には一切参加しない、学校は平気でずる休みをさせる、まだ小さかったアタイが「どうしてアタチにはきょうだいがいないお？」と愛くるしく問えば「私は子供が嫌いだから」と真顔の返答がかえってくる、そして私が5歳ぐらいの当時からまるで31歳の成人でもあるかのように扱ったのは何故だと問い詰めればやはり真剣な面持ちで、「子供が苦手なんだから相手（私）が子供じゃなくて本当は大人なんだと思えばいいんだわ、と思ったの」と至極平熱の答えが返ってくる。 なあユリコ、世間ではそれを責任放棄と言うのだと思います。
そんな彼女は招待されたとかで先々週からトスカーナで豪遊中、優雅でイイデスネ。
俺？ 最近は馬車馬労働の合間に指圧とか通ってます。
