そのたった一言だけで、あたしをこんなにも幸せにさせる。 あなただけが使える魔法。
ねぇ。 願いはたった一つだけ。 あたしを嫌いにならないで。 祈りはたった一つだけ。 どうかあたしを好きになってください。
もし、この恋を諦めるとしたならば…… きっとあたしはこう終わらせる。
そう―タイトルは… 「最後のメール。」 今までずっとありがとう。 ほんとにほんとに大好きでした。 もう、逢わない。 さよなら、元気で。
でもきっと、もし、なんて考える範囲のことは起こらない。 だから絶対、あたしはこの恋を諦めるなんて出来ないし、あなたを大好きなままだろう。 あたしがあたしである限り。
かろうじて、あたしの気持ちをポジティブにしているのは、あなたが欲しいと言った一つの鍵。 あなたとの時間は幸せで楽しいはずなのに、いつも心のどこかで気にしてる。 あなたの心は、未だあの子にあるのだと。 確かめる術は持っているのに、使う勇気がない。 あたしの態度は単純だから、確かめなくても分かるはず。 あなたの態度は同情からくる優しさなのか、いつも不安。 こんな自分に苛々するけど、どうしようもできない。 今日も一人、涙が溢れた。
♪お月さんもも色。 誰がゆうた? 海女がゆうた。 海女の口引き裂け。
もも色珊瑚の歌を久々に思い出した。 昔話の中にある、残酷な歌。 珊瑚のアクセサリーのセールをしてたから、いいのあるかなぁって覗いて見たら綺麗な薔薇の形をした珊瑚のピアスを見つけた。 きれーい♪って見てたら店員のおばさんに「もも色珊瑚よ。綺麗でしょう」って声かけられた。 その時に思い出した。もも色珊瑚の歌を。 切なくて寂しい歌。 綺麗な薔薇のピアス。欲しかったけどやめといた。 なんだかそっと、しておきたかったから。
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