最後に逢ったのは火曜日の朝。 あたしは普通電車で家に、あの人は快速で学校に。 1分違いで発車する電車に乗る前に、唇にそっとキス。 あれからたった5日しかたってないのに、もう1ヶ月逢ってないみたい。
逢いたい。 声が聞きたい。 抱きしめて欲しい。 キスして欲しい。 キスして欲しい。 キスして欲しい。
ねぇ?寂しいよ。 期待しちゃだめだって分かってる。 でも一緒に居る間に見せてくれるその優しさが、 あたしを盲目にさせるの。
あなたの居ない時間はモノクロの世界。 あなたが欲しいよ…
北野武監督作品最新作の「Dolls」。月曜日に見に行った。 始めは人形の劇から入るんだけど、これがラストの鍵。 その日は偶然タオル持ってたんだけど、その偶然に感謝したよ。 始まって10分もたたないうちに涙が止まらなくなってたから。 あたしは話を楽しむ前にサワコの哀しみに感情移入してた。 この映画は感情や感覚でみるもの。 そう、話をしてた友達が言ったけどその通りかも知れなかった。 3つの話は交差しつつ描かれてる。 一番気に入ったのはやっぱり放浪する二人の話。 北野さんの映画は初めて見たけどほんとすごい人だと思った。
不思議なんだけど。 なんでカウンター回ってるんだろう? たまにしか書いてない不真面目日記なのに。 誰か見てるのか?あたしそんなに友達居たっけ?(爆) ということで気になるので足跡でも残してってください。 http://6516.teacup.com/irodori/bbs
自分のうちのカギを渡すっていうのは、 ある意味自分の全てを開け渡すっていうのに似てる。 一人暮らしの女のコが自分の部屋の合カギを渡すのはすっごく勇気がいる。 あの人があたしに干渉してくることを全て許せるからこそ自分のカギを渡そうと思った。 今まであの人とあたしの間にはちょっとした距離と遠慮があったと思う。 でも、「家のカギよこせ。いつでも入れるように」って言ったあなたの言葉で、 あたしはあなたの隣に並ぶことが出来たと思った。 あたしとあたしの部屋のドアを開くことの出来るカギは、 あなたの手の中にだけ在る。
「南の島の星の砂」という本を買った。 “文・絵・訳 Cocco”という帯のかかった黒い表紙のその本を見つけたのはまったくの偶然で。 大好きだったCoccoの音楽。 もう二度と彼女に逢うことはないのだろうと思っていただけに、またその名前に逢うことができてかなり嬉しかった。 小さい頃よく遊びながら書いた絵の中に、クレヨンを重ね塗りして先の尖がったもので絵を書くというものがあった。 真っ黒に塗り潰した画用紙に浮かびあがる線からなる絵は、子供心に神秘的で心惹かれるものがあり気に入っていた。 Coccoの創った絵本はそうやって描かれたものだった。 そして素晴らしく独特の世界を持つ彼女から紡ぎ出される物語。 それはやはりあたしの心の琴線に澄んだ音を立てて響き渡った。 最後まで読み終わって、パラパラとページをめくり返す。 あの懐かしいクレヨンの匂いが、ふわりと広がったような気がした。
|