きまぐれがき
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2004年09月30日(木) 秋、戻ってきたひと騒動

清々しく晴れわたって黒味をおびたような深い青空に秋を感じる。
近所の保育園では、真夏中お休みしていたお散歩が再開された。
「子連れ狼」の大五郎が乗っていた乳母車を大きくしたような箱に
は4・5人のまだ歩くのがヨチヨチの子供達が乗って、10人ほど
がダラリダラリと保母さんにくっついて歩いている。

今日もその箱の一団が、遠くの方からガラガラとすごい音響を轟
かせてやってきた。
うちの犬たちは、その音に異常に反応して、鳴き喚きながら庭中
を走りまわって、目に付いた物に八つ当たりする。

春などは地植えしてあるパンジーを食いちぎったり、いつかは積ん
であったレンガに噛り付いた勢いで前歯を折ってしまい、口の周り
を血まみれにして走っていた。
門扉を揺すって挑発する園児に、さらに鳴き狂ったりしていると、
今度は「泣き虫〜泣き虫〜」と総勢でからかわれてしまう。
どうしても友好関係を築くことができない。
そんな朝のひと騒動が戻ってきた秋だ。

中山参与に拉致被害者家族がどれだけ信頼をよせていたかを思うと、
今回の辞任はほんとうに残念でならない。
心というもを感じられる方だっただけに、今後の拉致問題の行方が
気になるところだ。

 


2004年09月23日(木) 彼岸のコロッケ

最新の武田花のフォトエッセイ「仏壇におはぎ」の中に出てくる
トメさんの家の巨大おはぎを食べてみたい。
食べながら私もボケたトメさんの昔話を訊きたい。

トメさんちでは余ったおはぎを冷凍庫に入れると、奥からコチコチに
なった去年のおはぎが出てくるそうだけれど、我が家ではコレだ。



"パン粉をまぶし終わって、あとは揚げるだけ。"

コロッケをほどよく作ると云うことが出来ず、いつも作りすぎてしまう。
やっぱり作りたての揚げたては美味しいねと、言いながら、いただく
のは最初だけで、翌朝にも、お昼にも、またまた夕食にも、さらに
次の日の朝にも登場するとなると、だんだん冷淡な扱いとなって、私
以外はお箸をつけることをしなくなる。

また今回もいっぱい余っちゃったなあ、冷凍庫で眠ってもらおうと
すると、やっぱりうちの冷凍庫の引き出しの奥からも、前回作った
コロッケがゴロゴロ出てくるのだ。



2004年09月17日(金) こだわってみたら

あのジャムは成城石井で売ってるよ。半額だよ。
と、油壷夫人からメールが来ていたので梅田に出たついでに、その
成城石井に寄ってみた。

半額というのはほんとだ。499円。
もう入荷はしないので在庫のみとのこと。賞味期限に問題なさそう
なので、今日は荷物も多いしとりあえず2個だけ買ってきた。



この間(8月21日参照)のはなんだったのだ。
着払い料金も支払ったのだから、成城石井だったら3こ買えたぞ!
買い物ヘタだからな。

しかしつらつら考えてみると、梅田までの往復交通費がかかっている
のだったよね。しかも帰りは荷物が重たいので近鉄までタクシーだ。
これが小まめと一緒だとそうはいかない。
怒るし、励ましてくれちゃったりするので、つい歩いてしまうのだ。
だからお買い物は一人に限る。私は私の帰りたい方法で帰りたいのだ。

で、どうなの?
三越からお取り寄せか、成城石井に買いに行くか。。。。。なことを
いっているうちにユーハイムと提携だ!全国展開だ!

ユーハイムで思い出した。
バームクーヘンの真ん中にあいている穴を、感慨深げに見つめている男
性のWeb日記を読んだ記憶がある。
これから食べようと手に持ったバームクーヘンの穴が、大きすぎると憤慨
しているのだ。
こんなはずはない!と、あちこちのバームクーヘンを買ってみては、直径
に対しての穴径を計り穴率を比べたりしていた。
その中では確かユーハイムの穴率が一番低かったはずだ(笑)

この方によると、穴の大きいバームクーヘンのパッケージは、穴の部分が
隠れるように印刷がしてあったので、穴の大きさがわからなかったらしい。
ヒドイね。ヒドイね。



バームクーヘンが無生に食べたかったところ、姪がお土産に持って
きてくれた。クラブハリエのバームクーヘン。ちゃんと穴は見えます。
美味。



2004年09月15日(水) あくまでもネットの中だけの眺め

犬関係でネットを辿って行った先の某国在住の方のHPは、30代あた
りの医療関係の研究者が管理人らしい。
奥様との日常をたんたんと綴っている日記に、たまにUPされる飼い犬
が可愛い。

何ヶ月ぶりかで読みにいったところ、ご夫妻は帰国されて都内にマンシ
ョンを探している真っ最中でいらした。
連日幾つかの物件を見てまわり、候補の写真などもUPされていたので
見ていると、そのうちの1件はなんと4.5年前まで叔母が住んでいた
マンションに違いなかったのでびっくり。
マンションの全景を見ても、日記での説明を繰り返し読んでみても、私
の知っている築20年近くは経っている、あのマンションだ。
近くに赤坂氷川神社があった。

しかもご夫妻でことこまかに検討された結果、この物件に決められたの
だからまたびっくり。
そして内部をリフォームされて、ついこの間入居をされた。

私にも馴染みのあるあの建物に、この方たちが住まわれたのかと思うと
なんだか嬉しくもあるのだが、ほんとのところ住まいが分ってしまった
時点で、覗き見しているような、後ろめたい気分に陥ってしまった。
ネットで正々堂々と公開している日記を、楽しく読んでいただけのはず
なのに。

こういう気持ちが歪んだ方向にいき、ある種の感情に取り憑かれたら、
おお〜危険だ。

昨夜は、こんな夢をみてしまったし。
マンションには何パターンか間取りがあったと思うけれど、勝手知ったる
室内で私はセッセと床を磨いているのだ。
玄関の扉も気に入らないからと業者を呼んで替えてもらったりしている。
ずっと読んできた見ず知らずの人の日記の生活に夢の中で入り込んで、
私はその家の主婦におさまり、あれこれ指図しているのだった。
目がさめたらどっと疲労していて、午前中いっぱい妙な気分が抜けなかった。
なんじゃこれ、アブナイ。




2004年09月10日(金) テロの犠牲になった天使たち

ロシア・北オセチア共和国での学校占拠事件の痛ましさには、胸が
つぶれそうになる。
TVのニュース番組で、2年前の始業式の様子が映し出されていたが、
父兄や教師なのだろう大人が並んで見守るなかを、晴れ着で着飾り
手に花束を持った子供達が列をつくって、こぼれるばかりの笑顔を浮
かべ嬉しそうに歩いていた。

この日も、同じ光景が繰り広げられ、子供達は家に帰ってくるはずで
あったのに。
学校が休みの間におこなわれた改修工事に紛れて、テロリストたち
がテロを起こすべく準備をすすめていたなどと、誰が想像し得ただろ
うか。

かなりの早い時期に情報操作がおこなわれ、解放された大人の証言
があるにもかかわらず、人質の人数さえ正確に伝えらていない。
ロシア当局の言うことなど、まったく信頼できないのだと再確認した
ようなものだったけど、いったい惨劇の真実を、私たちは知る日がくる
のだろうか。
犠牲になった子供達の魂が、やすらかな眠りにつく日はくるのだろうか。

ロシア紙はテロの首謀者として、チェチェン独立最強硬派の腹心である
と報じている。
モスクワの劇場占拠事件、ついこの間の地下鉄の自爆テロと、ロシアで
のテロといえば必ずチェチェン人、もしくはチェチェン武装勢力の犯行と
伝えられ、その悲惨な様子は目を覆うばかりであったけれど、では何故
チェチェンがテロという卑劣な行為を繰り返すのかと考えた時、私には
その背景はもちろんのこと、チェチェン人に対しての知識がまったくない
のであった。

過去に遡ってロシア帝政は、旧ソビエトは、ロシアは、チェチェンに
何をしてきたのだ。
そしてプーチンは、チェチェンに何をしようとしているのだ。
その入門の書というべきか。
「チェチェンで何が起こっているのか」が、読み終わったのだろう、
兄から送られて来た。



<林克明 大富亮・共著>
林克明氏のHPは、ただ今工事中。
大富亮氏のHP「チェチェン総合情報」は↓こちらです。
http://chechennews.org/


2004年09月07日(火) デパートの紙袋に入れた大金

ヘルパーさんがいらっしゃるのを待って、台風接近で雲がどんどん北へ
流れて行く空を見上げながら、銀行へ行く。
世間一般的にはたいした額ではないだろうが、私にしてはちょっと大き
な金額の動きがあるのだ(笑)
振り込まれた額を引き出して、現金のままとある所へ支払いに行くだけ
のことなのだが、なんで支払いが振り込みじゃないのだ。
夫は「ぼんやりしていて落とすなよ」と言って出勤して行ったけれど、今
までに見たこともないような札束を持っていると思うと震えるではないか。
それにしても、この金額が私の口座に留まっていたのは、わずか数時間
のことだったわね〜

落としていないか何度もバッグの中を確認していると、あの油壷夫人の
大騒動を思い出して来た。
油壷夫人が株を売って、家の購入資金の一部に充てると言っていたさ
中のこと。

あの方は、袋に入った1000万ちょっとの現金をデパートの紙袋にドサ
ッと無造作に入れて、デパートで買い物しがてら、上へ上へと昇って行
った階の公衆電話に置き忘れてしまったのだ。
何故、そんな大金を持ってデパートをふらついたりするのかねぇと、この
話を聴きながら思ったことについては、ふらついてしまうところが油壷夫
人なのだから仕方がないと、すぐに打ち消した。

まだ携帯電話を持っていない頃だったので、デパートのフロアーの隅っこ
にある公衆電話で、たまたま思い出した用事のことで友達に電話をしたと
言うのだ。

「そんな時って、持っていた紙袋は床に置いて、両足で挟むじゃない」

ええっーー私はそんなはしたないことしませんよ。
ましてや大事なものが入っているのなら、手から離したりしません。

話し出すと長い油壷夫人は、この時もあれこれと話し込み、時間が経つ
うちに、紙袋に大金が入っていることなどは頭から消え去り、しっかり
両足で挟んだつもりでいた紙袋は、いつのまにか靴の先で触ってみたり
離してみたりしているうちに、あろうことか電話機が乗っているカウンタ
ーの奥の方に追いやってしまうという、信じられないことを行っていたの
だとか。

「そういうことってあるでしょ?」

ない!ない!
やっと電話を終えた時には、紙袋の存在そのものがなかったことになって
いて、なんの不思議もなくその場を離れた、と言われても。。。。。馬鹿。

紙袋がないことに気がついたのは、デパートを出たところの地下鉄のホ
ームでだった。
それからというもの、

「焦りまくる気持ちが己の身体の数メートル先をどんどん走って行っちゃ
うし、足は身体について来ないし、この分離した状態、わかる?」

わかる。

生きた心地なく公衆電話の場所に辿り着いてみると、置き去りにされた
紙袋は大金が入ったまま、油壷夫人に足げにされた形跡を残して、カウ
ンターの下の奥の方でグチャっとだらしなく、主の迎えを待っていた。
「みんな不審物だと思って近寄らなかったのかしら?」と言った油壷夫人
に、どこまで呑気で抜けているのだ、と呆れたけれど、あながち間違って
いなかったのかもしれない。
ちょうどオウムが起こした地下鉄サリン事件の後のことだったのだから。


さて私は、きれいさっぱりと支払いを済ませた後、書店に寄って平積み
されている村上春樹の「アフターダーク」を確認だけして、よしよしと帰っ
てくる。
あれ〜買わないの?、
この間、予約してまでは買わないと言い切ったのに、他の本を注文するつ
いでに、Amazonに予約してしまっているのだ。
もしかしたら書店に並ぶ前に手元に届かない?そんなことを期待していた
のだけれど。
なんだ、いち早く読みたかったのではないのか。私。

Amazonから届くのは明日だというから、結局書店で購入した方が早か
ったのね。
しかし、かつてのように春樹の新刊をまだかまだかと待って、手にする時
のいそいそとした気分にはもうなれない。。。。。。自分だって人だって、
変わっていくのだ。

 


2004年09月03日(金) ファイヤーキング。人それぞれの蒐集品

オリンピックが終わったので、やっと心おきなく眠ることができる。
期間中あれほど頑張って、競技のチェックをしてチャンネルを選んで
いたのに、メダルをとったセーリングと自転車を、私は見ていないのだ。
その後の総集編とやらでも見逃している。それが心残り。


「国境なき医師団」については、その活動がけっこう伝えられているの
で知っていたが、「国境なき記者団」というのは報道の自由を擁護する
組織だろうと漠然と思っていただけで、具体的にどのような活動をして
いるのかあらてめて知ったひとつに北京五輪のボイコットの呼びかけが。
関心のある方は検索にかけて下さいね。


凝り性な義兄(夫の兄)は、今ファイアーキングのコレクションに夢中
なのだという。
姪からこの話を訊いた時、思わず笑ってしまった、というよりもクス
クスとした可笑しさがこみあげてきて、プフ〜と吹き出したという感じか。

だって、その昔大名家で使われた由緒ある茶器などでもなく、ブラッド・
ピットが蒐集しているらしいアンティークの銀器でもない、ファイヤー
キングだというところがなんとも愛らしいではないか。

これは、なにやら義兄の背後に若い女性の影を感じないでもないが(だ
っておじさんが、誰の影響もなしにファイアーキングに魅せられるもの?)
妻を数年前に亡くしているのだし、色っぽい話があったって誰も非難し
ません。しませんてば!

そのファイヤーキングの食器を見かけるのは、だいたいアメリカン雑貨
のお店でとなるのだが、この辺りのそういうお店の出窓にはレースのカ
フェカーテンがかかっていて、店内から漂ってくる甘ったるいアロマキャ
ンドルの香りに誘われて内部に足を踏み入れると、カントリー調の雑貨
が処狭しと並んでいる。

このようなものも。

 

左)ゴミ箱なのですが(持ち手付きの内箱入り)犬たちのドッグ
  フード保管用に最近購入。ブリキ?スチール?
  
右)マガジンラックらしきもの。だいぶ前、買いたいものはなかった
  けれど、手ぶらで出てくる勇気がなくて。

どうみても男性が一人で店内を物色するにはちと気恥ずかしいと思う
のだが、実際に男性が買い物をしている姿をただの一度も見たことが
ない。 とすると、義兄はどこで買ってくるのだろう。
姪は毎日のように知らない人から荷物が届くと言っていた。
はは〜ん。ネットのオークションですな。


ああ泥沼でもがくオークション!私の場合。
気合を入れて落札してみても、届いたブツに満足したためしなし。
それでも止められない。「何処まで続くのオークション歴」のことは
いずれまた。


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